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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第21回 カワサキ・エプシロン250
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- 2017.02.24
イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車はカワサキ初のスクーター「エプシロン250」です。
■カワサキ・エプシロン250(2002)
■エンジン:水冷4ストOHC4バルブ単気筒
■最高出力:23ps(17.0 kw)/7000rpm
日本の4大バイクメーカー、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキのうち
ホンダ、ヤマハ、スズキはスクーターを昔からラインナップしていますが、
カワサキが最初のスクーター「エプシロン250/150」を発売したのは、
なんとぐっと遅くなった2002年のこと。
しかも、当時の提携先だったスズキの「スカイウェイブ250」と
「アヴェニス150」のOEM車だったのです。1990年代中盤になり、
ホンダ・フュージョンやヤマハ・マジェスティが
火をつけたビッグスクーターブームに乗って、
スズキは1998年にスカイウェイブ250を送り出しました。
エプシロン250はこれをベースにして2002年に登場。
スズキ本家との差異はカラーリングやエンブレム、
そして一部パーツの変更のみでしたが、
カワサキ初のスクーターということで話題になりました。
カワサキはスクーターではないものの小型バイクとしては
1961年に「ペットM5」を出していたのですが、
純粋にスクーターというカテゴリに当てはめると、
このエプシロンが最初のモデルになります。
ですが、エプシロンの販売は2007年までと、長くは続きませんでした。
というのも、スズキとカワサキの業務提携が終了してしまったのです。
エプシロンには後継モデルも現れずじまいでしたが、
現在カワサキにはJ300/J125という海外向けスクーターが存在します。
エンジンやサスペンションは台湾のキムコと共用していますが、
「カワサキ製スクーター」として注目を集めています。