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【今週のレア車】Vol.50 ホンダVT250F
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- 2017.02.01
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。記念すべき50回目はあんなに見たのにすっかり見かけなくなった初代VT250Fです。
今に続くVTシリーズの初期型、VT250FCは、1982年に当時爆発的な人気を誇った
ヤマハRZ250の対抗馬としてデビューしました。
当時ホンダは「4ストロークで2ストロークを打ち負かす」という命題の元、
WGPに楕円ピストンで有名なNR500で参戦していましたが、
同様のコンセプトを打倒RZとして市販車の世界にも導入したのは有名な話です。
その為VT250Fは、専用設計の車体に水冷V型2気筒、249㏄、35馬力のエンジン、
フロント16インチホイール、インボードディスク等、NRで培ったノウハウや、
様々な新機軸が惜しげもなく導入されています。
VT250が発売されるまでは、ホンダはCB250RS、カワサキはZ250FT、スズキはRG250と、
ようやく流用でない、専用車体の250が揃ってきたぐらいの状況でした。
それを考えると、いかに画期的なバイクだったかが分かると思います。
当時バイク雑誌ではこぞってRZとのゼロヨンや最高速対決特集を組んでいました。
かく言う筆者も友人がRZ250を買ったのでVTを購入、度々勝負してましたっけ。
懐かしい思い出です。
1984年には外装チェンジ、エンジン出力向上、角パイプフレーム化など、商品力を
UPしたFE型にスイッチ、86年には累計10万台と驚異的なセールスを記録しました。
単一車種で年間3万台近く売れていた計算になります。
隔世の感がありますね。
そんなに売れたVTですが、初期型FCはもはや現存するものも少なく、
市場にもあまり出回りません。
程度は年式相応ですが、めっきり見なくなった初期型、
歴史に残る名作を手に入れてみませんか。