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【今週のレア車】Vol.51 ホンダCB750K0”白バイ仕様”

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  • 2017.02.08

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回はレア車CB750のなんと本物白バイ仕様です!


このコラムも50回を超えましたが、今までで1番のレア車かも知れません。

CB750K0自体が既に充分レアなのに、なんとこれは白バイ仕様!


警察車両がそもそも市場に出てくることは基本的にない為、いわゆる“もどき”車両は

マニアの人が制作していたりしますが、これは間違いなく本物。

しかも車検付でちゃんと乗れます。


本物と言えるだけの特徴がこのバイクにはいくつも備わっています。

まずメーターは、以前このコラムで紹介したメグロスタミナZ7でも書きましたが、

白バイ仕様の特徴である速度違反の追尾対応用、目盛りの細かい大径白文字盤

しかもライトケース一体型)ですし、

サイレンを鳴らすためにリアタイヤ側面に設置されたフリクションドラム

(この頃は機械式だったんですね)など、

“もどき”ではそこまで出来ない装備が付いています。

その他サイレン、灯火類、書類入れ、警棒入れなど、白バイ仕様ならではの

装備もしっかりついています。


ちなみにベースとなったCB750K0ですが、量産バイクとして世界で初めて200㎞/hを

超えた事、また、いわゆる“ナナハンブーム”を巻き起こし、国内販売車両の750㏄

上限自主規制を作った事、世界初のフロントディスクブレーキなど、

様々な意味でエポックメイキングなバイクです。

また1969年の発売当初は大ヒットを想定していなかったのか、

クランクケースやオイルパンは砂型鋳造で作られていました。

すぐに金型ダイキャスト製に変わった為、砂型モデルの生産台数は7,000台程しかなく、

更にプレミアムがついてます。


既に50年近く前のバイクで、今後市場に出てくることはほぼないであろう白バイ仕様。

価格はかなり高いですが価格では測れない価値あるバイクです。

手に入れられたらとっても幸運ですね。

スイングアームの上、タイヤ側面に見える銀色の棒のようなものがサイレン用ドラムです。

クラッチレバー下の専用レバーを引くことでタイヤに押し付け、作動させます。


白バイ仕様のメーター。目盛の細かさと大きさが特徴的です。他の白バイとも共用部品のようです。






制作・協力

バイクの窓口編集部

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