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【今週のレア車】Vol.53 ヤマハポップギャル
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- 2017.02.22
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、バイクブーム時ならではの、完全に女性にターゲットを絞ったバイク、その名もヤマハポップギャルです。
ポップギャルの発売は1982年3月で、オークバイ出荷台数が320万台超という
まさにピークの年に発売されました。
記者発表も東京プリンスホテルにて、サリアンと同時に行っていますし、
3ヶ月・1,000名無料貸し出しキャンペーンや、テレビCMについても、
あのハウンドドックの5曲目、初のヒット作となった“浮気なパレットキャット”を用いたりなど、
今では考えられない程華々しいプロモーションを行っていました。
ちなみにこの曲はカネボウ82年春のキャンペーンとのダブルタイアップで、同時に資生堂が
行っていたキャンペーンCMソングは、忌野清志郎の“いけないルージュマジック”でした。
この頃のヤマハは、男性向けのタウニィ・ベルーガ、女性向けのサリアン・ポップギャルなど、
他メーカーと比べて特に、男性・女性別にターゲットを絞り込んだラインナップを
充実させていた記憶があります。
完全女性向け、アメリカンポジションのスクーター、というコンセプトは後にも先にも
このポップギャル以外にない、というぐらいユニークで衝撃的でした。
スタイル以外にもうひとつ衝撃的なのはメーターの横にあるバニティケース。
ふたを開けると鏡のついている小物入れなんです。
今では考えられないくらい尖った企画のバイクです。
現車はなんと走行300Km、業者オークション評価で4点のつく、ほぼ新車に近い車両です。
もう35年も前のバイクなので手直しは必要ですが、二度と出てこない上物です。
関心ある方は即買いですね。