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【今週のレア車】Vol.71 ホンダ・アフリカツイン650
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- 2017.06.28
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車なバイクをピックアップしてご紹介するこのコーナー。今週は“初代アフリカツイン”、アフリカツイン650です。
昨年発売されたCRF1000Lアフリカツインは大きな話題を呼びましたが、
現行の1000ccになるまで幾つかの変貌を遂げてきています。
今週はその祖先というべき、XRV650アフリカツイン650(RD03)が今週のレア車です。
見た目はトリコロールカラーでさほど古さは感じませんが、
発売は29年前、1988年にさかのぼります。なんと昭和のバイクなんですね。
500台限定で発売され、同時期に発売された
ブロス650と同型のエンジンを搭載しています。
狭角52°のVツインで、筆者もブロス650に乗っていましたが、
低中速のトルクが魅力の良いエンジンだったことを記憶しています。
当時はパリ・ダカールラリーが全盛だったこともあり、
そのイメージバイクとして発売していましたが、数年後にホンダはパリダカを撤退しています。
しかしコアなユーザーに人気を博し、2年後にモデルチェンジ(RD06)をし、
排気量は750ccに拡大しています。こちらのモデルも限定500台でしたが、
10年以上に渡りコツコツと販売していました。
1993年にはフルモデルチェンジ(RD07)し、カラーリングを変更しながら
2000年まで販売していました。その後、アフリカツインの名はいったん消えてしまいます。
それをカバーしたのが1999年発売されたXL1000Vバラデロではないかと思われます。
当時はあまり販売台数の伸びないジャンルのバイクでしたが、
現在まで引き継いできたことで、今日のアフリカツイン1000の成功があったのかも知れません。
750ccモデルは時々見かけますが、初代の650ccはほとんど見かけることがありません。
今でこそアドベンチャー系のバイクは大人気ですが、
現在のアドベンチャーブームを作った礎的なこの「アフリカツイン650」が
とても希少で価値あるバイクに映ります。
・ホンダプレスリリース アフリカツイン650
・アフリカツインシリーズ アーカイブ