自動車保険の種類や補償内容を紹介!選び方・割引なども解説

自動車保険に加入する際には、保険の種類や補償内容の詳細などを把握しておくのがおすすめです。万が一の事態に備えるためにも、自分に必要なものを選択することが重要になります。

そこで今回は、自動車保険の種類や任意保険の補償内容、選び方などについて解説します。あわせて割引についても紹介するため、加入を検討している人はチェックしておきましょう。

自動車保険(任意)の特約の種類についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

自動車保険の種類

自動車保険の種類

自動車保険には、加入が義務付けられている「自賠責保険」と義務付けられていない「任意保険」の2種類があります。ここでは、自賠責保険と任意保険のそれぞれの特徴などについて解説します。

自賠責保険

自賠責保険はすべての車に対して加入が義務付けられており、被害者の救済・加害者の経済的負担を軽減するものです。人身事故のみが補償の対象となります。

つまり、事故によって相手の車に損害を与えた・ドライバーが怪我をした・自分の車が壊れた場合などは補償対象外です。

 自賠責保険に加入していなければ、50万円以下の罰金または1年以下の懲役・違反点数6点と免許停止処分など法律で罰せられます。

また、車検期間をカバーする保険期間の自賠責保険に加入している必要があるため、自賠責保険に加入していなければ車検を受けられません。

自賠責保険はどこで加入しても一緒であるため、本記事内では任意保険について詳しく解説します。

任意保険

自動車保険の種類

任意保険は、加入義務はありません。しかし、自賠責保険では足りない部分を上乗せで補償してくれるので、多くの人が加入しています。

 任意保険は自賠責保険と違い、すべての人が同じ内容・条件で加入する保険ではありません。

車の使用目的や特約の内容などで補償や保険料などに違いがあります。補償内容には、主に物損に対する賠償責任保険や運転手・車の所有者本人の怪我に対するものなどがあります。

任意保険は必要と感じるものを選択して付けていき、より手厚くするための保険というイメージです。

自動車保険(任意)の補償は7種類

自動車保険(任意)の補償は7種類

任意保険の補償には、主に以下の7種類があります。

  1. 対人賠償責任保険
  2. 対物賠償責任保険
  3. 自損事故傷害保険
  4. 人身傷害保険
  5. 無保険車傷害保険
  6. 搭乗者傷害保険
  7. 車両保険

1.対人賠償責任保険

対人賠償責任保険は、交通事故で死傷させてしまった場合に適用されます。自賠責保険の金額を超える分を補償するもので、任意保険に該当しますが加入はほぼ必須と言って良いでしょう。

自動車事故の場合、相手方への賠償は高額となるケースが少なくありません。そのため、万が一に備えて無制限の対人賠償責任保険を選択することをおすすめします。

対人賠償責任保険は他人を死傷させた場合に適用されるため、父母・配偶者・子どもなどは補償対象外です。

2.対物賠償責任保険

自動車保険(任意)の補償は7種類

交通事故により、他人の財産となるものを破損させてしまい法律上の損害賠償責任を負担する際に適用されます。

対人賠償責任保険の主な対象

  • 相手の車
  • 建物
  • ガードレール

なお、対物賠償責任保険はあくまで他人のものが対象です。

仮に自宅で車庫入れをする際に周囲のものを壊してしまった際は、修理代は補償されません。

3.自損事故傷害保険

自損事故傷害保険は、単独の事故で自賠責保険にて補償されない場合、定額の保険金が支払われるものです。

 ガードレール・電柱・家屋への衝突などで、運転者や搭乗者または車の保有者が死傷した場合に補償されます。

ただし、被保険者の故意または重大な過失などにより発生した傷害については補償されません。

4.人身傷害保険

自動車保険(任意)の補償は7種類

人身傷害保険は、自分や同乗者が死傷した場合に治療費や休業損害等を補償する保険です。相手方との示談交渉を待つことなく保険金が支払われます。

 車内だけでなく車外も補償するタイプであれば、歩行中に車に轢かれた場合でも補償されるため安心です。

ただし、人身傷害保険は自動車事故による怪我を補償するため、すでに発生していた怪我や事故と関係ない場面での怪我は対象外となります。

5.無保険車傷害保険

無保険車傷害保険は、無保険車(任意保険に加入していない車など)との事故が対象です。

無保険車との事故により、被保険者が死亡もしくは後遺障害を負った場合で、相手方に支払い能力がなく充分な賠償を受けられない際に保険金が支払われます。

当て逃げをされて相手が特定できないなど、怪我を負ったにも関わらず請求できない場合も適用されます。

6.搭乗者傷害保険

自動車保険(任意)の補償は7種類

搭乗者傷害保険は、契約している車に搭乗している全員が対象となり、事故による死亡・後遺障害・医療保険金が支払われる内容です。

 医師の診断による入院および通院の合計日数が、5日以上経過した時点で損害額が支払われます。(事故発生日を含めた180日以内に限る)

ただし、被保険者の重大な過失や酒気帯び運転、自然災害等による自動車事故は対象外となる場合があります。

7.車両保険

契約している車が破損や盗難などに遭った場合、保険金額を限度に保険金が支払われます。

主な補償事例

  • 車同士の事故で契約車両が壊れた
  • 契約車両に落書きをされた
  • 契約車両が盗まれた
  • 自然災害で車がダメになった

事故が大きく車を修理できない場合は、買い替え費用に保険金を充てることも可能です。

台風や洪水などの自然災害による被害も、車両保険に加入していれば備えられます。

自動車保険(任意)の特約の種類

自動車保険(任意)の特約の種類

特約とは、主契約の保障内容にプラスしてつけられるオプションです。自動車保険の特約には、主に以下の4種類があります。

  1. 弁護士費用特約
  2. ロードアシスタンス特約
  3. 個人賠償責任特約
  4. 自転車傷害特約

1.弁護士費用特約

弁護士費用特約は、自動車事故に遭い被害者となった場合、賠償請求を弁護士に委任する際にかかる費用を補償する特約です。

 もらい事故の場合に保険会社は示談交渉ができないため、弁護士に委任することが少なくありません。

示談交渉を弁護士に委任する際に発生する費用を負担するという内容です。

相手の保険会社が提示してきた金額に納得いかない場合は、自分自身で進めるのではなく法律のプロである弁護士に任せる方が無難でしょう。

弁護士費用特約には自動車事故のみを対象とするもの、日常生活も補償する2つのタイプがあります。

2.ロードアシスタンス特約

自動車保険(任意)の特約の種類

ロードアシスタンス特約は、契約している車が事故や故障などのトラブルにより自力走行ができなくなった場合に便利です。ロードアシスタンスのスタッフが現場に駆けつけて応急処置をしてくれます。

主な応急処置内容

  • バッテリー上がり時のジャンピング作業
  • 鍵の開錠
  • スペアタイヤ交換
  • 脱輪引き上げ
  • 燃料切れ時の給油サービス

急なトラブルにも迅速に対応してくれるため、ドライブ時などで不測の事態に遭遇した場合も安心です。

 事故現場での処置が難しい場合は、レッカーにより修理工場まで搬送し対応してくれます。

なお、レッカーでの搬送距離は保険会社で異なるため、補償内容を保険会社で比較する必要があるでしょう。レッカーで搬送されて移動手段を失ってしまった場合にも活用できます。

自動車の代わりに利用したタクシー代や、臨時の宿泊代などを支払ってくれますよ。

3.個人賠償責任特約

自動車保険(任意)の特約の種類

個人賠償責任特約は、自動車での事故だけでなく日常生活における事故により他人に怪我をさせてしまった・他人の物を壊してしまったなど、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償されます。

 被保険者とその家族が補償対象であり、自動車保険で設定した年齢条件に関係なく何歳でも補償されるため安心です。

例えば自転車に乗っているとき、他人にぶつかり怪我を負わせてしまったり、飼い犬が他人を噛んでしまい怪我を負わせてしまったりした場合にも、保険金が支払われます。

4.自転車傷害特約

自転車傷害特約は、自転車に乗って走行している際、事故によって自身や家族が怪我をして入院した場合に、保険金を定額で支払いする補償内容の特約です。

歩行中に走行する自転車とぶつかって怪我をした場合も、自転車傷害特約により補償されます。

 自転車傷害特約は自身や家族のみが対象となるため、相手方の怪我もカバーするには個人賠償責任特約をセットで加入しておきましょう。

なお、自転車傷害特約の補償対象となる範囲は以下となります。

  • 記名被保険者本人
  • 配偶者
  • 同居する親族
  • 別居する未婚の子ども

ブレーキがない・片輪にしか装備されていないなど、法令に定められた基準を満たしていない自転車を運転中に生じた傷害は補償されません。

自動車保険(任意)に割引はある?

自動車保険(任意)に割引はある?

任意保険にはさまざまな割引があります。任意保険は決して安いものではないので、適用される割引は積極的に利用するのがおすすめです。ここでは以下の3つの割引を紹介します。

  1. 新車割引
  2. ASV割引
  3. ゴールド免許割引

新車割引

新車割引とは、その名の通り新車で加入すると保険料を割引してくれるサービスです。新車の場合は事故リスクが少ないというデータに基づき、多くの保険会社で割引サービスが提供されています。

保険開始月が新車登録後49ヶ月以内であれば、保険料が割引されます。

新車割引率比較表

新車登録後の経過期間 割引率
13ヶ月以内 9%~19%
14ヶ月~25ヶ月以内 7%~15%
26ヶ月~37ヶ月以内 5%~10%
38ヶ月~49ヶ月以内 2%~5%

(※:ソニー損保公式サイト(https://faq.sonysonpo.co.jp/faq_detail.html?id=221)より2021年9月7日時点の情報を参照)

なお、新車割引は保険料全体に適用されるのではありません。保険料のうち、リスクに応じた部分に適用しています。

ASV割引

自動車保険(任意)に割引はある?

ASV割引とは、保険を契約する車の型式の発売年月が契約日の始期日の属する年から3年前の4月以降で、所定の衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が装着されている場合に9%割引されるものです。

 車は自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車が対象となります。

衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が付いていれば割引される訳ではなく、所定の条件に該当しなければ適用されないので注意が必要です。

販売から3年以内のAEBが付いている車を所有しているなら、一度自動車保険を確認するのが良いでしょう。

ゴールド免許割引

ゴールド免許とは、免許更新時にその基準日から過去5年間にわたって、無事故無違反かつ重大違反教唆幇助・道路外致死傷をしたことがない「優良運転者」に与えられる運転免許証です。

 免許更新時の講習時間が短くなる、運転免許証の有効期間が長いなどの他、自動車保険料も安くなるメリットがあります。

ゴールド免許による割引率は各保険会社で異なるため、事前にチェックしておきましょう。

ブルー免許の場合33,460円のところ、ゴールド免許であれば26,200円にて契約できる例もあります。

自動車保険(任意)の選び方

自動車保険(任意)の選び方

任意保険にはさまざまな内容の補償や特約があり、受けられる割引も違います。そこでここでは、自分に合った任意保険の選び方について紹介します。

補償内容

自動車保険に加入するうえで、やはり補償内容は非常に重要な判断材料です。任意保険は保険会社によって内容が異なります。

 一般に、よく車に乗る機会が多いなら補償は手厚くし、たまにしか乗らない場合には基本的な保障内容のみにとどめるケースが多いです。

基本補償に加えて選択できる種類、特約などを徹底的に調べ、いくつかピックアップしたうえで比較することをおすすめします。

いざという時に頼りにできる補償内容が良いでしょう。

保険料

自動車保険(任意)の選び方

車を所有すると維持費用などの出費があるため、保険料を少しでもを抑えたいと思う人も多いです。しかし、安い保険料で不十分な補償内容では、もしものときに役に立たない可能性があります。

 自分にとって必要な補償を、より安く提供している保険会社を選ぶのがおすすめです。

必要な補償を満たしながら保険料を少しでも抑えるためのコツとして、以下の3つが挙げられます。

  • 保険適用者の範囲を可能な限り狭くする
  • 車両保険を付けない
  • ゴールド免許割引・ASV割引・新車割引などを適用させる

自動車保険は補償対象が広いほど保険料が高くなる傾向にあるため、運転者を限定して本人だけにすると良いでしょう。また、車両保険も車両保険なしを選ぶと、保険料を抑えられます。

費用ばかりを気にして補償が薄くなれば意味がないため、きちんとバランスは考えましょう。

事故対応力

自動車保険(任意)の選び方

事故を起こしてしまった際にきちんと迅速かつ手厚くサポートしてくれるかは自動車保険選びにおいて極めて重要なポイントです。

 事故の相手方との折衝や修理工場の手配、相手方の保険会社とのやり取りをしてくれるなど、担当者が対応を代行してくれるかをチェックしておきましょう。

また、事故現場へ駆けつけサポートしてくれるサービスや、ロードアシスタンスの拠点数なども確認しておくことで、より迅速な対応を実現できます。

代理店型・ダイレクト型

代理店型は、代理店の担当者がプランを提案してくれたり、見積もりや申し込みの手続きをしてくれたりと、対面でやり取りができるタイプです。

一方で、ダイレクト型は近年多くなっているタイプで、WEB上にて保険会社への申し込みを完結できるタイプになります。それぞれのメリット・デメリットは以下です。

代理店型 ダイレクト型
メリット
  • 対面でアドバイスが受けられる
  • 保険金請求も担当者がサポートしてくれる
  • 保険料が安い
  • ネット割などサービスが豊富
  • 申し込みはWEBで完結
デメリット 代理店手数料が含まれるため料金は高め 補償内容を自身で調べて申し込まなければいけない(コールセンターでのサポートあり)

それぞれ良い点・悪い点があるため、自分に合っているタイプはどちらかを判断したうえで選びましょう。

よくある質問

おすすめの自動車保険は?
アクサダイレクトやイーデザイン損保、ソニー損保などが挙げられます。ダイレクト型はWEB上で手軽に申し込みができるため、今の時代にフィットしていると言えるでしょう。
自動車保険の種類は?
自動車保険には加入が義務付けられている「自賠責保険」と、自賠責保険では足りない部分を上乗せで補償する「任意保険」があります。任意保険は自賠責保険と違い、基本の形はあるもののすべての人が同じ内容で加入する訳ではありません。
任意保険の主な種類と補償内容は?

対人・対物賠償責任保険や自損事故傷害保険などがあります。対人賠償責任保険は交通事故で死傷させてしまった場合に適用されるもので、対物賠償責任保険は他人の財産となるものを破損させてしまい、法律上の損害賠償責任を負担する際に適用される保険です。

また、自損事故傷害保険は単独の事故で自賠責保険にて補償されない場合、定額の保険金が支払われます。

自動車保険(任意)の特約の種類は?
賠償請求を弁護士に委任する際にかかる費用を補償「弁護士費用特約」や、事故や故障などのトラブルにより自力走行ができなくなった場合に駆けつけてくれる「ロードアシスタンス特約」などが代表的です。
自動車保険(任意)に割引はある?
新車で加入すると保険料を割引してくれる「新車割引」や、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が装着されている場合に9%割引される「ASV割引」、優良運転者が割引を受けられる「ゴールド免許割引」などがあります。
自動車保険(任意)の選び方は?
自分の求める補償内容があり、さらに保険料が手頃な設定となっているかが重要です。また、万が一事故を起こしてしまった際、きちんと迅速かつ手厚いサポートを受けられるかもチェックポイントになります。
任意保険は入らないといけない?

加入は義務ではありません。しかし、自賠責保険で補償しきれない部分をきちんとカバーでき、自身が求める手厚い内容にするための保険として、事実上必須であると考えておきましょう。

自分が気を付けていてももらい事故も十分あり得るため、最悪の事態を想定して加入おくと安心です。

まとめ

この記事では、自動車保険の種類・任意保険の補償内容・選び方・割引などについて解説しました。自動車保険には自賠責保険と任意保険があり、任意保険に関しては自身で必要なものを選択できます。

対人・対物賠償責任保険や自損事故傷害保険などの補償内容が付けられるので、もしもの時のために加入しておくと安心です。

保険選びには、補償内容や料金を各社比較することに加え、事故対応力についても調査をしておくとよいでしょう。

新車割引やASV割引など、保険料を少しでも安くできる割引制度もチェックしておきましょう。
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