
運転免許証は全国で8,200万人以上※の人が保有しており、これは国民全体の7割以上が保有している計算になります。
私たちの身近な国家資格、かつ身分証明書でもあるのが運転免許証です。その全種類については意外と知らないという意見が多いでしょう。
さらに運転する車やバイクの種類により、取得すべき免許に違いがあります。本記事では運転免許証の全種類、それぞれの免許で運転できる車の種類や運転免許証の取得方法をご紹介します。
運転免許証の区分は「第一種運転免許」「第二種運転免許」「仮運転免許」の3種類です。この3種類の運転免許証について、さらに説明を加えます。
1第一種運転免許
- 普通免許
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
- 原付免許
- 小型特殊免許
- 大型特殊免許
- 普通二輪免許
- 大型二輪免許
- けん引免許
第一種運転免許に含まれるものは、上記の合計10種類です。一般的には普通免許を持つ人が多く、普段の生活で普通乗用車に乗りたい方におすすめです。
要約すると車やバイク、原付を運転するために必要な免許すべてが含まれます。
2第二種運転免許
第二種免許は旅客自動車を日本の公道で、かつ旅客を目的として運転するために必要な免許です。タクシーやハイヤー、観光バスなど旅客運送の自動車を運転するための免許になります。
自動車運転代行業で、お客様の車を運転代行する場合は第二種免許が必要です。しかし随伴用自動車(代行業者の車)はタクシーのようにお客様を乗車させないので、第一種免許で運転可能です。
3仮運転免許
仮運転免許は第一種運転免許を取得しようとする人が、路上練習するために必要な免許です。
本免許を取得する前に仮運転免許の取得が求められるのは、普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許の4種類です。
第一種運転免許は10種類
第一種運転免許に含まれる10種類の免許について、それぞれの特徴とその免許で運転できる代表的な車両・受験資格をご紹介します。
普通免許
普通免許とは日本の公道を普通自動車・軽自動車で運転するために、必要な免許です。
普通免許は原付バイクのみ運転可能な原付免許や、農業用トラクターなどの運転ができる小型特殊免許の上位免許です。
つまり普通免許を取得すれば、普通自動車や軽自動車に加えて原付バイクや小型特殊自動車も運転できるようになります。
準中型免許
準中型免許は、準中型自動車を運転できる免許です。準中型自動車とは、次のいずれかの条件に該当する車です。
- 車両総重量 3.5t以上7.5t未満
- 最大積載量 2t以上4.5t未満
- 乗車定員 10人以下
小型配送などに使われる2tトラックを運転する場合には、準中型免許が必要になります。準中型免許も普通免許と同じように、18歳以上であれば取得が可能です。
中型免許
中型免許は、中型自動車を運転する場合に必要な免許です。中型自動車に該当する車両は準中型自動車よりも大型で、以下の条件のどれかが該当します。
中型自動車の条件
- 車両総重量 7.5t以上11t未満
- 最大積載量 4.5t以上6.5t未満
- 乗車定員 11人以上29人以下
中型車に該当する車の例としては、4tトラック、デイサービスや保育園などの送迎用マイクロバスがあります。
中型免許の受験資格は普通免許、準中型免許もしくは大型特殊免許の取得から2年以上経過していることと、20歳以上であることです。
大型自動車免許
大型免許は大型自動車を運転するための免許です。大型自動車に該当する車は、以下におけるどれかの条件が当てはまります。
大型自動車の条件
- 車両総重量 11t以上
- 最大積載量 6.5t以上
- 乗車定員 30人以上
これらの条件に該当する大型自動車の代表的な例としては、大型バス・大型ダンプカー・10tトラックなどです。
大型免許を取得できるのは普通免許、準中型免許もしくは大型特殊免許の取得から3年以上経過していることと、21歳以上であることです。
原動機付自転車免許
これは排気量50cc以下、電動バイクの場合は出力0.6kw以下ならばスクーターでもミッション車でも運転できる免許証です。
原付免許は16歳以上であれば取得できます。30分の学科試験と実技講習のみなので、運転免許試験場で受験すれば最短1日で取得可能です。
小型特殊免許
農業用トラクターや工場のフォークリフトなど、小型特殊自動車を運転するために必要な免許です。小型特殊自動車に分類される車両は、以下の条件をすべて満たしています。
小型特殊自動車の条件
- 車両の長さ 7m以下
- 車両の幅 7m以下
- 車両の高さ 8m以下
- 排気量 1,500cc以下
- 最高速度 時速15km以下(農作業用小型特殊自動車は時速35km未満)
小型特殊免許は16歳以上であれば、取得可能な免許です。ちなみにフォークリフトを使った荷物の持ち上げ運搬や、積み下ろしをおこなうには「フォークリフト技能講習終了証」が必要です。
大型特殊免許
大型特殊免許はクレーン車やブルドーザー、路面清掃車や大型トラクターなど大型の特殊自動車を公道で走行させるための免許となります。大型特殊自動車に該当する車両は、以下の条件を満たしています。
大型特殊自動車の条件
- 車両の長さ 12m以下
- 車両の幅 5m以下
- 車両の高さ 8m以下
- 排気量 制限なし
- 最高速度 制限なし(時速49km以下の自主規制がある)
大型特殊免許を取得すれば大型特殊自動車に加えて、小型特殊自動車・原動機付自転車の公道での運転もできるようになります。
大型特殊免許は、特殊自動車を公道で走行できるようになるための免許です。建設現場や道路・工場などで作業をする場合には、別途「作業免許」の取得が必須になります。
普通二輪免許
普通二輪免許があれば、以下の種類の車両が運転できます。
- 排気量 50cc以上400cc以下の普通自動二輪車
- 小型特殊自動車
- 原動機付自転車
さらに普通二輪免許にはAT限定とMT車の2種類があります。AT限定の場合ラッチ操作が不要な分、技能講習の時間が短いのです。
普通二輪免許を取得すれば、高速道路での走行やふたり乗り走行も可能になります。本格的にバイクライフを楽しみたいという方には、おすすめの免許です。
大型二輪免許
大型二輪免許があれば、以下の車両が運転可能です。
大型二輪免許で運転可能車両
- 排気量が400ccを超える大型自動二輪車
- 普通自動二輪車
- 小型特殊自動車
- 原動機付自転車
大型二輪免許にもAT限定とMT車の、2種類の免許があります。AT限定の大型免許を取得すれば、排気量制限なし・クラッチ操作なしのビッグスクーターの運転が可能です。
けん引免許
けん引免許とは、大型自動車・中型自動車・準中型自動車・普通自動車大型特殊自動車のいずれかの車両で、車両総重量750kg以上の車(重被牽引車)をけん引する場合に必要な免許です。
たとえばけん引するキャンピングトレーラーの車両総重量が、750kg以下ならばけん引免許はいりません。
けん引免許は第二種免許・大型免許・中型免許・準中型免許・普通免許・大型特殊免許における、いずれかの免許をすでに取得している18歳以上であれば取得可能です。
第二種運転免許は5種類
次に第二種免許に含まれる5種類のものと、それぞれで運転できる車・免許取得可能な年齢や条件をご紹介します。
普通第二種免許
タクシーで乗客を乗せる代行運転で飲酒したお客様の車で、お客様を同乗させて家まで運転するという仕事をする場合普通第二種免許が必要です。
普通第二種免許の取得条件は、大型・中型・準中型・普通・大型特殊のいずれかの第一種免許の保有者で3年以上の運転歴があること、年齢が満21歳以上であることです。
技能試験では、他の受験者をお客様に見立てて同乗してもらい運転することも第二種免許ならではの特徴です。
中型第二種免許
第一種の中型自動車免許で運転可能な車を、旅客搬送の目的で運転する場合に必要な免許です。この免許は乗車定員が29名以下のバスを運転したうえで、団体客を観光地まで送迎するような仕事もできます。
また、この免許の受験資格は普通自動車第二種免許の受験資格と同じになっており大型・中型・準中型・普通・大型特殊における、いずれかの第一種免許を3年以上すでに保有しており、年齢が21歳以上です。
大型自動車第二種免許
観光バスや路線バスなどで乗車定員30人以上の大型自動車を運転する場合、この免許が必要です。大型二種免許をもっていれば、大型一種・普通二種・中型二種の車両はすべて運転できます。
取得資格は21歳以上で、普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許・大型特殊免許のどれかを取得済みであり、なおかつ運転歴が3年以上あることです。
大型特殊第二種免許
大型特殊第二種免許は建設用や農作業用などの大型特殊自動車で、旅客営業をおこなう場合に必要とされる免許です。大型の作業用自動車で、旅客を運ぶというのは現在の日本では需要のないビジネスです。
取得資格は21歳以上で、普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許・大型特殊免許のどれかを取得済みであり、なおかつ運転歴が3年以上あるもしくは他の二種免許取得済みの場合です。
けん引第二種免許
けん引第二種免許は、トレーラーバス(けん引自動車型バス)で旅客を運送するときに必要な免許です。このトレーラーバスは戦後復興期の車両不足の時期に、その問題を解決するために量産されていました。
けん引第二種免許も大型特殊二種免許と同じように、教習所での教習はなく運転免許試験場での一発試験での取得を目指します。取得資格についても条件は、大型特殊二種免許と同じです。
大型特殊二種免許とけん引第二種免許は、免許取得マニア向けの難易度の高い免許ですね。
車の運転免許を取得する方法
- 一発試験
- 教習所
- 合宿免許
ここでは車の免許証を取得するための、3つの方法をご紹介します。この部分を参考に、自分が必要とする免許を取得するぴったりの方法をみつけてください。
一発試験
一発試験は自動車教習所や合宿免許を利用せずに、運転免許試験場で学科試験と技能試験を受験する方法です。
教習所や合宿免許に必要なコストをカットできますが、仮免許学科試験・仮免許技能試験・本免許学科試験・本免許技能試験の4つにすべて合格しなければならず、はじめて免許を取得する方にはハードルが高い方法です。
教習所
自動車教習所で講習や技能の指導を受けて免許取得を目指すのは一般的な方法です。
デメリットとして土日・祝日は教習の予約が集中して予約が取りにくい、次の教習までに時間があまりにも空きすぎると覚えたことを忘れてしまい、技術がなかなか向上しないという点です。
合宿免許
教習所に通うのではなく指定自動車教習所が提供するホテルや寮などに滞在し、短期間でカリキュラムを学び免許取得も目指すのが合宿免許です。
デメリットとしては合宿に参加するために少なくとも2週間は時間を取らなければならない、合宿参加中は自由時間があまりないこともあげられます。
おすすめの免許合宿サイト3選を徹底比較!
自分に合った合宿免許を探すには、免許合宿サイトが便利です。手軽でかつ簡単に使える、免許合宿サイトを3つご紹介します。
合宿免許ドリーム
- 最短で普通車ATは14日間、普通車MTは16日間で卒業
- 料金は教習料金・宿泊費・食事代・往復交通費がすべて込み
- 女性も安心して利用できる
合宿免許ドリームでは、日本全国の合宿免許から自分に合ったプランを選べます。合宿免許のカリキュラムも考え抜かれており、普通車AT限定免許なら最短2週間で卒業が可能です。
なお教習所によっては、卒業まで追加料金が発生しないところもあります。
合宿免許ドリームでは、女性専用校・女性専用宿舎・生脈認証セキュリティのある宿舎など、安全面に配慮した合宿プランも提供しているので、女性の方も安心して利用できるでしょう。
合宿免許受付センター
- 普通車AT限定最短13日間・MT15日間で卒業可能
- 追加料金一切なしの完全保証
- さまざまなプランから宿泊する部屋が選べる
合宿免許受付センターの提供する合宿免許のプランでは、普通車AT限定の免許なら最短13日で卒業できるのです。効率的な教習カリキュラムが提供されるので、最短コースで免許取得が目指せます。
合宿免許受付センターでは、友だちグループ・仲良しふたり組・プライベートはゆっくりひとりといった、さまざまな利用者のタイプに対応しています。
さまざまなタイプの宿泊部屋を提供しているのです。
運営会社 | 株式会社aruku |
対応エリア | 全国 |
受付時間 | 平日:9:30~19:00 土日祝:10:00~17:00 |
出典:免許合宿受付センター公式
免許合宿ライブ
- 教習料・宿泊費・食事代・お楽しみ特典・傷害保険が含まれたパック料金
- 早割・グループ割・学割などのお得な割引プランが充実
- 車種、自動車学校、宿泊プラン・申込理由などの条件で絞り込み検索が可能
免許合宿ライブの提供している合宿プランの料金は、教習料・宿泊費・食事代・お楽しみ特典・障害保険が含まれたパック料金です。往復交通費は卒業のときに清算してもらえるという特典もついています。
自分に合ったプランの検索できるように、免許合宿ライブではさまざまな検索ワードでの絞り込みができます。たとえば自動車学校・宿泊プラン・入校日、車種・申込理由などのワードで検索可能です。
もしくはいくつかのワードを組み合わせて検索することで、プランの絞り込みが可能です。
運営会社 | 株式会社ドリーム(ドリーム運転免許センター) |
対応エリア | 全国 |
受付時間 | 平日:10:00~19:00 土日祝:10:00~18:00 |
出典:免許合宿ライブ公式
車の運転免許に関するよくある質問
これにともない準中型自動車を運転するための、準中型免許および準中型仮免許が新設されました。
準中型自動車とは、以下のどれかの条件に該当する車です。
- 車両総重量 3.5t以上7.5t未満
- 最大積載量 2t以上4.5t未満
- 乗車定員 10人以下
まとめ
今回は運転免許の種類について、詳しく解説をしていきました。第一種免許と第二免許を合計すれば、15種類の免許があります。
自分が運転したい車やバイクがあれば、それに対応した免許を取得しなければなりません。仕事で二種免許や小型特殊、大型特殊などの免許取得が必要となる場合もあるかと思います。
また、免許の取得には短期間・低コストで免許取得が可能な合宿免許がおすすめです。免許合宿サイトを利用すれば、予算や住んでいる地域などの条件に合った合宿免許のプランが検索できます。