「GB250クラブマン」は、20年以上前に生産が終了しているものの今もなお絶大な人気を誇っています。中古車でも状態がよければ、新車以上の値段がつくこともあります。
そういったGB250クラブマンについて、深く知りたい方も多いことでしょう。本記事ではGB250クラブマンについて徹底解説します。
車両自体の解説から歴代モデル、中古市場での相場・おすすめのカスタムパーツまでを解説していきます。
監修者
福田 博介
株式会社オークネット・モーターサイクル 代表取締役社長
会員制業者間オークション「
監修・編集・著者情報
小野
目次
GB250クラブマンとは?
まずはGB250クラブマンとは、どういった車種なのかについて解説していきます。この機会にGB250の生い立ちや特徴、人気の秘密についておさらいしておきましょう。
- GB250クラブマンの概要
- 基本スペック
- エンジン
- ホイール・ブレーキなど
- 馬力
GB250クラブマンの概要
GB250クラブマンは、1983年にホンダが発売したオートバイです。1960年代のレトロなスタイルはそのまま受け継ぎつつも、エンジンなどのメカニズムは最新の技術を取り入れたロードスポーツ車です。
当初はホンダのスポーツブランドである「CB」ブランドとして、発売が予定されていました。しかし常に最先端を追い求めるCBブランドに、時代を逆行するようなイメージの車両はアンマッチであると上層部が判断しました。
その結果CBではなく、GBとしてデビューすることになったのです。
アップデートを繰り返しながら、1997年まで製造されました。
GB250クラブマンの基本スペック
エンジン | 空冷DOHC4バルブ単気筒 |
排気量 | 249cc (軽二輪) |
最高出力 | 30ps/9,000rpm |
最大トルク | 24kg-m/8,000rpm |
変速機 | 6速リターン |
タンク容量 | 17ℓ |
全長、全幅、全高 | 2,015mm、640mm、1,035mm |
シート高 | 780mm |
重量 | 145kg |
販売期間 | 1983年~1997年 |
出典:バイクブロス
エンジン
GB250のエンジンはデザイン性に優れていたといえるでしょう。エンジンの見た目はバイクの見た目を大きく左右する要素ですが、GB250はヘッド部分に厚みがあり、重厚感のある外観を作っています。
またGB250に搭載された空冷DOHC4バルブ単気筒エンジンは、技術面でも当時の革新的な技術が採用されていました。ホンダは当時の最新技術を駆使して、高い吸排気効率と燃焼効率を実現させています。
またシリンダーをDOHC化して、ボア×ストロークと掛けあわせることで単気筒エンジンながら30馬力出力可能です。
ブレーキ・ホイールなど
フロントブレーキには、高い減速力をもつ油圧式ディスクブレーキを搭載しています。リヤブレーキはドラム式と、シンプルな構造となっています。ホイールは古典的なスポークタイプを採用しているのです。
当時の最新技術を駆使しながらも、昔のモデルの味も出ており見事な融合をみせているのです。
馬力
GB250クラブマンが発売される前年の、1982年にリリースされたヤマハSR400は単気筒の排気量399cc、最高出力は27馬力でした。
GBシリーズはSRシリーズの競合モデルとして、ほかにもいくつか単気筒エンジンを搭載したモデルが発表されています。
GB250クラブマンの歴代モデル
ここではGB250クラブマンの歴代モデルをみていきます。GB250はマイナーチェンジを繰り返しながら、改良を重ねていきました。
その歴史を詳しくみていきましょう。
1987年型
1987年に発売されたモデルで、H型と呼ばれます。キャブレターを2個連結させていたものから、口径が大きいひとつのキャブレターに変更したことで、低中速域でもパワフルな走りを実現しました。
シートも足がつきやすいデザインに改良されています。
1988年型
1988年に発売されたJ型は、操作性や高級感を大きく向上させています。
ヘッドライトのレンズの素材を樹脂に変更したことによって、前部の重量を軽減したのです。またクラッチ板の素材を改良したり、ハンドルパイプの角度を手前にしたりして、操作性を改善しているのがこのタイプの特徴です。
1989年型
1989年にはL型がリリースされています。サイドカバーや燃料タンク、シートの形が変更されています。
またサブメットホルダーを新設したり、左右独立の荷物がけやリヤグリップを導入することで、さらなる使いやすさが実現されました。
1992年型
こちらは1992年に発売された、限定モデルです。L型をベースにしており、ボディーをモンツァレッドで塗装しています。こちらは2,200台限定で販売された、レア車種です。
ところどころにメッキや艶出しが施されており、高級感を醸し出しています。
1993年型
1993年発売のP型は、サイドカバーにエンブレムを模したステッカーが追加されたマイナーチェンジモデルです。また車体の色が、以下の2種類に変更されました。
- スパークリングシルバーメタリック×タスマニアグリーンメタリック
- モンツァレッド×カラコルムグレーメタリック
配色は車体×ストライプの順です。
1995年型
1995年発売のS型は文字どおり、マイナーチェンジをしてきた1992~1993年型と比べ性能を一新しています。
まずはハンドルは新登場のコンチネンタル型が採用され、乗車時のフォルムがより単気筒のスポーツ車に似合うようになりました。それにともない、全幅も680mm広くなっています。
燃料タンクは新しいツートンカラーのパターンに、エンブレムはより立体的なものを導入しました。前後のフェンダーは樹脂製からメッキ性に変更したことで、見た目の高級感もUPしたのです。
1997年型
1997年発売のV型は、主に配色が変更されています。タンクストライプとエンブレムの色を変えたことで、よりヴィンテージ感が出るようになりました。
車体の色も現行のブラックに加え、グリーンとホワイトのツートンカラーをリリースしたのです。
GB250クラブマンの中古相場と購入するときのポイント
以下からはGB250クラブマンを中古で買う際の相場と、中古バイクを購入する際のポイントについて解説していきます。
なおGB250はすでに絶版となっているため、新車の購入はできず買うとしたら中古となるため、ご注意ください。
GB250のクラブマンの相場は17.9万円~69.8万円
2022年2月現在の相場は、19万~90万(車両価格)の間※となっています。ボリュームゾーンは48万円付近です。
GB250クラブマンはカスタムの素材としてのポテンシャルも高く、トップクラスに高い車種は新車時の販売価格を超えています。
※出典:goo自動車&バイク
中古バイクを購入する際のポイント
中古バイクを購入する際は、以下のポイントに注意しましょう。やはり中古車は新車ではないぶん、不具合が起きるリスクが高くなってしまうので、意思決定前の判断が重要になります。
- 値段だけで判断するのは危険
- きちんと自分がチェックすること
- 走行距離が長い=悪いとは限らない
以下で詳しくみていきましょう。
値段だけで判断するのは危険
中古バイクには相場があります。相場よりも極端に安いバイクは、安いだけの理由があります。
そのためただ安いからといって購入を急ぐのではなく、なぜこの価格なのかを販売店のスタッフに確認するようにしましょう。
きちんと自分がチェックすること
中古車は原則すべて修理がされているものですが、自分の目でもしっかりと買うに値するものかをチェックしましょう。
走行距離が長い=悪いとは限らない
一般的には走行距離が短いほど消耗されていないため、状態がよいとされています。
しかし適度に走行すること自体がメンテナンスとなる場合もあるため、走行距離が長いからという理由だけで敬遠するのはもったいありません。
GB250クラブマンにおすすめのマフラーは?
エンジン音をカスタマイズすることで走行しているバイクの存在感が増し、ライダーの気分も高まることでしょう。そのためマフラーのカスタムを検討している方も、いるのではないでしょうか。
ここではGB250クラブマンにおすすめのマフラーを、5つ紹介します。
- ペイトンプレイス ゴールドスター
- ペイトンプレイス メガホンマフラー
- Goods テーパーコーン
- RPM-67Racingマフラー
- AN-BU JETマフラー
1ペイトンプレイス ゴールドスター
まずはペイトンプレイス社製のゴールドスターです。
高回転エンジンを搭載しているGB250では、ヴィヴィッドな感じが生まれづらいかもしれません。
2ペイトンプレイス メガホンスリップオンマフラー
次は同じくペイトンプレイス社製の、メガホンスリップオンマフラーです。キャブトンスタイルとの違いは、サイレンサーが後方に向かって広がっていく形式となっている部分にあります
それにより一つひとつの排気音がはっきりと聞こえ、音が広がっていくのを感じられます。文字どおりメガホンを使っているかのような感覚になれるのです。
3Goods テーパーコーン
次はGoods社製のテーパーコーンです。形状はペイトンプレイスのメガホンマフラーと似ていますが、こちらは先端がテーパー状になっておりより古典的な印象を与えています。
GB250の高回転で回せばより、テーパーコーンのサウンドを楽しめることでしょう。
4RPM-67Racingマフラー
次はRPM社の67レーシングマフラーです。デザインは俗にいう「P管」となっており、レトロな外観のGB250にマッチしています。
排気音についてはアイドリング中は単気筒ならではの音が出ており、聞いていて違和感はありません。素材はメッキでできており、光沢感があります。
5AN-BU JETマフラー
最後はAN-BU社製のJETマフラーです。こちらはGB250専用ではなく、汎用となっています。
JETマフラーはとくに排気音に注目で、乾いたソリッドなサウンドとなっています。鋭くエンジンをふかしたときでもスムーズに音が激しくなっており、非常にかっこよさを感じられることでしょう。
AN-BU製のスタイルが好きな方にとって、おすすめのマフラーといえるでしょう。
GB250クラブマンにおすすめのシートは?
GB250クラブマンのシートを交換して、自分なりの味を出したいと思っている方もいるでしょう。ここではGB250におすすめのシートを、3つピックアップして解説します。
- ブルックランズ セミダブルシート
- K&H スリムショートA ステッチ
- K&H スリムショートB パイピング白
1ブルックランズ セミダブルシート
ブルックランズ社製のセミダブルシートです。シンプルなデザインとなっており、標準タイプのタンクにベストマッチするでしょう。
比較的耐久性があり長距離走行しても疲れにくい乗り心地となっているうえ、タンデムもできる実用性もあわせもっています。見た目にも高級感があります。
純正パーツとは一味違う見た目にしたい場合に、おすすめといえるでしょう。
2K&H スリムショートA ステッチ
K&H社が提供するシートです。縦は55cm・横は22cm、スポンジの厚みは4.5cmとなっています。縫いあわせがステッチで施されており、ラインが座面の周りを一周しているデザインです。
通常のリアフェンダーでも装着が可能ですが、シートがかなり短いためフェンダーの後部がみえてしまいます。そのためこのシートを装着する際は、フェンダーもあわせて交換するとよいでしょう。
3K&H スリムショートB パイピング白
同じくK&H社が提供するシートです。サイズは縦55cm・横22cmで、厚みは4.5cmとなっています。
Aタイプと違い縫いあわせ部分に白のタイピングが挟まれており、ラインがサイドで下に向かって落ちているタイプです。
Bタイプも同じく通常のリアフェンダーでも装着が可能ですが、シートがかなり短いためフェンダーの後部がみえてしまいます。そのためこのシートを装着する際は、フェンダーもあわせて交換するとよいでしょう。
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まとめ
今回はGB250クラブマンについて、詳しく解説をしていきました。
GB250クラブマンは最新システムとクラシカルの見た目が、見事に融合した人気車種です。発売当初から5度のマイナーチェンジは遂げているものの、外観が一新されたことはありませんでした。
それはGB250のヴィンテージ感溢れるルックスが、根強い人気を博していたからでしょう。カスタムの素材としても優秀で、人気カスタムになると新車以上の値段がつくこともあります。