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『トップガン マーベリック』に登場した 2台のカワサキが日本上陸!

  • 中古バイクカタログ
  • 2022.12.27

今回はカワサキワールドに展示されている、映画『トップガン マーベリック』にも登場した2台のカワサキ車をご紹介します!

2022年11月にイタリア・ミラノで開催された世界最大級のモーターサイクルショーEICMA(エイクマ)のカワサキブースに展示され話題となった2台のバイクが今、川崎重工業グループの企業ミュージアム『カワサキワールド』に展示されている。それがGPZ900RとNinja H2 Carbonだ。そう、2022年夏に公開され、世界中で大ヒットとなった映画『トップガン マーベリック』に登場した2台のカワサキ車だ。

 

【目次】

1.映画『トップガン マーベリック』に登場

2.カワサキワールドの詳細

3.GPZ900RとNinja H2 Carbon特徴

 

GPZ900Rを探す

 

  • 映画『トップガン マーベリック』に登場

映画『トップガン マーベリック』は、ご存じのように1986年に公開された映画『トップガン』の続編。アメリカのエリート・パイロットチーム「トップガン」で、かつて史上最高のパイロットだったマーベリック(トム・クルーズ)が極秘ミッションに直面していた新世代トップガンのメンバーとともに、その危機に立ち向かうというストーリー。

 

その映画『トップガン』で、マーベリックの愛車として登場したのがGPZ900Rだった。当時はこのGPZ900Rとともに、マーベリックが着用した”G-1”と呼ばれる襟ボア付きの革ジャンやサングラスなども、バイクファンや映画ファン、ファッション好きの若者たちの間で人気のアイテムとなったほど。もう、社会的現象と言ってもいいほどの人気だった。

 

そして映画『トップガン マーベリック』には、『トップガン』時からマーベリックが所有し続けているという設定で、ややくたびれたGPZ900Rが再び登場。また新世代トップガンのメンバーと出会う訓練所のシーンでは、マーベリックがNinja H2 Carbonに乗って現れた。各時代のカワサキの最高峰モデルと主人公であるマーベリックがシンクロすることで、それぞれの映画の舞台となった時代や、アグレッシブなマーベリックのキャラクターを表現していたのである。

 

そしてその2台のマシンは、なんの事前インフォメーションもないままEICMAのカワサキブースに展示された。映画公開前&公開時も、映画会社との契約からか、カワサキは映画『トップガン マーベリック』についてのプロモーション活動は行っておらず、バイクファンは映画会社が公開する予告動画などでGPZ900RとNinja H2 Carbonが見られるのみだった。そしてEICMAのカワサキブースでの展示も、映画名を全面に打ち出すことができなかったためか、車両の後ろに映画をイメージさせる滑走路を映した大型パネルと、そのなかに「PREPARE FOR TAKE-OFF/AS SEEN IN THIS SUMMER'S HIT MOVIE/ KAWASAKI(離陸準備/この夏にヒットした映画から/カワサキ)」という文字が刻まれていたのみ。ようするに、このバイクが出た映画、見たよね的な、アピールを行ったのだ。

 

でもREPARE FOR TAKE-OFFなんて書かれていたことから、一部メディアからは、新型GPZ900Rの予告ではないかと、噂されたがでた。EICMAの現場でそれを見た人間としては、新型ウンヌンというのは話題を提供したいメディアが造り上げたファンタジーではないか、と思っているのだが……。

 

しかし、実際に映画で使われたという2台のバイクは非常に興味深かった。H2はいたるところに、実際に走行した痕跡が残されているし、古びたGPZ900Rは、塗装によって“古びた"雰囲気を造り上げていたからだ。

 

このGPZ900Rは、ダメージデニムのように、完成後にヤスリで擦って使い込んだ雰囲気を造り上げているのではなく、塗装のテクニックによって、外装類の塗装がヤレてしまった感じや、一部の塗装表面が剥げてしまった感じ、ステッカーの退色や錆を造り上げてる。それは遠目で見ると、塗装とは気がつかないほどのクオリティだ。

 

  • カワサキワールドの詳細

 

 

 

「カワサキワールド」に展示されている2台のバイクを見て、その塗装のクオリティをチェックするのもよし、実際にスクリーンのなかに登場した車両を見て映画の世界に再度没入するもよし、さらには2台の車両に跨がったトム・クルーズに想いを馳せるもよし……たとえカワサキファンじゃなかったとしても、バイクシーンに大きな影響を与えたバイクを目の当たりにし、創造を膨らませるのも、楽しいハズ。期間中の来場を、是非にお薦めする。

 

 

<映画登場車両を期間限定展示>

展示車両:

・GPZ900R (映画登場車両、量産仕様車両)

・Ninja H2 CARBON (映画登場車両、量産仕様車両)

展示期間:2022年12月20日(火)~2023年1月22日(日)(予定)

 

<カワサキワールド概要>

兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号

開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)

休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日に休館)、年末年始(12月29日~1月3日)

TEL:078-327-5401

https://www.khi.co.jp/kawasakiworld/

 

  • GPZ900RとNinja H2 Carbon特徴

2022年11月に開催されたEICMA/ミラノショーで展示されたGPZ900RとNinja H2 Carbon。2台のマシンが向かい合うように展示されていた。

 

ガレージの奥にずっと眠っていたようなGPZ900R。この使い込んだ独特の雰囲気は、すべて塗装で表現されたものだという。KAWASAKIやGPZ900Rのロゴなども一切使われておらず、したがって今回もロゴを取り払った状態で、マーベリックの愛車が再現されている。

 

EICMA会場とはパネルに使用されている写真やパネルの大きさが少し違っているが、今回のカワサキワールドでの展示も、コピーや写真の雰囲気は同じ。

 

 

GPZ900Rは、外装の塗装表面は艶がなく、外装のエッジは擦れて塗装が剥がれ、各部の傷、所々剥げたステッカー、車体に積もった砂埃や油汚れなどなど、それらのすべてが塗装で表現されているというから驚く。汚くなり過ぎず、でもヤレた感じを表現するのがむずしいのは想像に難くない。

 

Ninja H2 Carbonは、ナンバープレートホルダーなどが取り払われていたり、排気系が変更されている。いたるところに走り込んだ跡があり、『トップガン マーベリック』の中で使用されたバイクではないだろうか。ということは、GPZ900Rとともに、実際にトム・クルーズがライディングしたものだと考えると、なんだか嬉しくなる。

 

制作・協力

■文:河野正士 ■撮影:西田 格 ■協力:カワサキモータースジャパン

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