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「次へつなげる」立ち位置にいる スポーツバイク入門マシン

  • 中古バイクカタログ
  • 2022.12.02

今回は、CB250Rの魅力や特徴をご紹介します!

ホンダの250ccクラスと言えばレブルの快進撃が話題。しかしユーザーの「次のバイク」を考えると、実はCB250Rの方が大切かもしれない。今回のモデルチェンジでさらに親しみやすく、自由自在なスポーツ性を提供してくれるこのモデルに改めて注目したい。

 

【目次】

1.CB250Rの魅力

2.エンジンの特徴

3.車両詳細

 

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  • CB250Rの魅力

レブル250の大ヒットを誰が予想しただろうか。エンジンはあのCBR250RのDOHCシングルを低中回転域重視のトルクフルな設定に作り替えていることに感心したし、圧倒的足着き性からくる安心感や、極太タイヤにもかかわらず非常に素直なハンドリングを持っていることは認めるが、まさかここまでのヒットとなるとは。

 

レブルはヒットこそしているが、しかし僕は今でもあれは飛び道具だと思っている。四輪でいうところのミニバン。使いやすく、楽しく、経済的で、便利で、万能であることは素晴らしい一方で、クルマを操る楽しさの追求やモータースポーツへの興味を掻き立てるといった目的の乗り物とは感じられない。「それは目指していない」と言われればそれまでだが、「便利なモノ」は「より便利なモノ」へと進化はするが、「操って楽しいモノ」はより面白い・興味深い乗り物へのステップアップを促してくれるだろう。乗り手の乗り手とてしての興味がさらに深化するのである。そう考えるとレブルライダーが次に何に乗り換えるのか……難しいトコロなのではないだろうか。

 

一方で同系列エンジンを搭載するこのCB250R。CB250Fというモデルを経て、ネオスポーツカフェシリーズの軽二輪版としてデビューしたのはレブル250登場の翌年。開き気味のハンドルやシャープなファイター的スタイリングに丸ライトを組み合わせた姿は他排気量のネオスポーツカフェシリーズ同様、しかしデビュー当時は腰高なイメージがあり、特にレブルと比較してしまうと足着きの問題でビギナーには敬遠されたという部分があるだろう。足着きだけではなく、デビュー当時を振り返るとなかなかマニアックな乗り味だったように記憶する。倒立フォークやラジアルタイヤを備えるなど本格的な装備を持っていたにもかかわらず、開き気味のハンドルによりいかり肩になりがちで、意図せずに自然操舵を阻害してしまってうまく曲がっていってくれない、なんて思うことがあった。またシート高のせいか重心位置が高く、特に体格の小さい人、経験の浅い人にとっては竹馬に乗っているような、路面が遠いがゆえの無意識的怖さがあったように思う。これはCB125Rの方でも感じられた特性のため、125/250共に「初心者に向けたであろうモデルなのに、意外やハードルが高いな」と感じたものだ。

 

しかしそんなCB250Rも少しずつ進化を続け、前回のモデルチェンジではシート周りを見直して足着きを大幅に向上させた。そして今回はフロントフォークに最近のホンダが積極的に採用しているSFF-BPタイプを新たに投入し作動性をアップ。これに合わせてリアもしなやかさが出ており、グッと親しみやすくなった印象がある。この他エンジンが令和2年排ガス規制に対応したこと、またアシスト&スリッパ̶クラッチがついたことが主な変更点。スタイリングもマフラーが少し短くなるなど細部が変わっている。

 

走り出すと車体周りのアップデートが数値以上のものに感じる。フロントのSFF- BPフォークがとても良い動きをするだけでなく、前後サスが上手にシンクロしているようで前後輪の接地感がとても抱負。まるでモタードモデルのような余裕のストローク感と確かなグリップ感があり、荒れた路面もものともしない自信を持った走りが可能となっている。開き気味のハンドルは先代同様ではあるが、かつてのようないかり肩の感覚はなく、足周りの設定のおかげかナチュラルに力を抜くことができ、車両が本来持っている旋回性を活かせるようになった。同時に足着きの向上や腰高感が和らいだことで路面が近く感じられ、これもまた自信に繋がって積極的にワインディングを楽しめる。車体面での進化はとても大きいと感じ、これならばビギナーも怖がらずに接することができるだろうし、ベテランもスポーツ性を引き出すことに夢中になれるはず。ここへきて倒立フォークやラジアルタイヤといったワンランク上の装備が上質な乗り味の提供へとしっかり繋がり、CB250Rは素晴らしいライトウェイトスポーツへと確かな進化を果たしたと感じられた。

 

  • エンジンの特徴

一方でエンジンなのだが、こちらはいくらか疑問符がつく。極低回転域では絶対にエンストしないぞ、と思わせるほどの確かな粘りがあるのに、そのすぐ上の常用領域のトルク感が妙に薄く感じられる。それなのに8000rpm以上になると元気なパワーバンドが出現しキビキビとしたスポーツ性を見せてくれる。常用域でのトルクの細さは唐突さが皆無のためある意味ビギナー向けとも言えるが、それにしても高回転域への繋がり感が二次曲線的でシングルらしくなく、ベテランほどもどかしさを感じそうだし、高回転維持を求めるスポーツ性はいくらかマニアックで上級者向きにも感じてしまった。

 

新型CB250Rは車体面では確かな進化を感じさせ、潜んでいた楽しいスポーツ性にアクセスしやすくなったと同時に、エンジンは二面性を持った設定で幾分慣れが必要だろう。ただそこにはレブルには無いスポーツ性が確かにある。ライトウェイトスポーツを振り回し、エンジンをレッドゾーンまで回し切るその楽しさを、ライダーに恐怖心を与えることなく提供してくれるパッケージであり、スポーツバイクへの入門として最適だろう。CB250Rでスポーツに触れれば、その先のスポーツバイクへ、もしくはより大きな排気量へとステップアップしてみたいとも思うはず。そうした発展性、そして永続性のある真のバイクファン育成の意味で、CB250Rはレブル以上に重要な立ち位置にいると思うのだ。

 

  • 車両詳細

軽量でシンプルな車体はマスも集中していて、良く動くサスペンションと相まってモタード的な自在感を持っている。丸ライトを持つそのスタイリングは125/650/1000といった兄弟車と共通イメージだ。

 

ポジションはいたって普通。いくらか開き気味のハンドルがファイター感を演出するが、先代に比べるとナチュラルに肩の力を抜ける設定だ。サスの作動性が良いため足着きは数値以上によく、それでいて185cmの筆者でも窮屈さはなかった。

 

潔く短くされたテールやミニマムなライト&メーター周りにより凝縮感が高く、視覚的にも自信をもって接することができる。先代から最も変わったのはマフラーの形状で、車体と共通の角ばったデザインで引き締まった。基本骨格は先代から引き継いでいる。

とてもスリムでミニマムなのが魅力だが、タンデム性能や荷物の積載性はあまり高くない印象。アクセサリーパーツを活用したい。

 

ラジアルタイヤなど先代から引き継ぐ。ブレーキは優しいタッチだが絶対的制動力は高くなく、スポーツするならパッド交換しても良。

 

高回転域が元気なDOHCシングルながら常用域トルクは薄め。排気系交換やチューニングで改善させる楽しさも残された。

 

スイングアーム、中空アクスルなども先代から継承。CBの刻印が入った新形状マフラーはとても静かで住宅街でも気兼ねない。

 

今回の大きなトピックはSFF-BPフォークの採用だ。明らかな作動性アップとリアとの絶妙なバランスにより乗り味は劇的に向上。

 

シンプルな反転液晶の多機能メーターも兄弟車と共通イメージ。今回新たにギアポジションインジケーターが追加されている。

 

タンク容量は10Lと大きくはないが、WMTCモードで33km/L走るとされているため、実走行でも300kmほどは走れそうだ。

 

クッションもしっかりしたシートは、前に座っても後ろに座ってもハンドリングにあまり影響しなかったのが嬉しいポイント。

 

●CB250R主要諸元

■エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 ■総排気量:249cm3 ■内径×行程:76.0×55.0mm ■最高出力:20kW(27PS)/9,500rpm ■最大トルク:2 3 N ・m( 2 . 3 k g f ・m )/ 7 , 7 5 0 r p m ■変速機:6段リターン ■全長× 全幅× 全高:2,020×805×1,045mm ■軸間距離:1,355mm ■最低地上高:153mm ■シート高:795mm ■車両重量:144kg ■燃料タンク容量:10L ■タイヤ(前・後):110/70R17 54H・150/60R17 66H ■ブレーキ(前・後):油圧式ディスク(ABS)・油圧式ディスク(ABS)■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):564,3000円

 

制作・協力

■試乗・文:ノア セレン ■撮影:富樫秀明 ■協力:ホンダモーターサイクルジャパン 

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