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新たに4バルブエンジンを搭載して 走りのパフォーマンスをUP!

  • 中古バイクカタログ
  • 2022.10.11

今回は、DAMON GR200R 4valveの魅力や特徴をご紹介します!

タイのバイクメーカー「GPX」を日本に展開するGPXジャパンの2022年モデルのなかから、フラッグシップモデルの新型車「DAMON GR200R 4valve/デーモンGR200R 4バルブ」を紹介する。

 

【目次】

1.DAMON GR200R 4valveの魅力

2.車両詳細

 

GPX DAMON GR200R 4valveを探す

 

  • DAMON GR200R 4valveの魅力

スポーツ指向が強いタイの二輪市場で、日本ブランドの250ccスポーツモデルを相手に健闘しているのがGPXのフラッグシップモデルであるデーモンGR200R。ライバルたちに比べ排気量はやや小さめだが、アバンギャルドなボディデザインと低価格で奮起。日本市場においては、過激すぎないライディングポジションとポテンシャルで、スポーツバイク初心者などから注目を集めていたモデルだ。

 

その人気シリーズがバージョンアップして2022年モデルにラインナップされた。それが「デーモンGR200R 4バルブ」だ。

 

 

最大のトピックスは、排気量198cc2バルブOHC単気筒エンジンを、新たに4バルブ化したことだ。4バルブ化とともに燃焼室形状を変更するなどして、よりエンジンが高回転まで回る仕様とし、さらに出力アップも実現。最高出力は17.6PSから19.4PSへと1.8PSの出力アップを実現するとともに、その発生回転数も1000回転上昇させた9000回転となるなど、わずか198ccの排気量のエンジンにとって、その変化はとても大きい。

 

事実、走り出してすぐに、その違いを感じることができた。わずか2PSほどのパワーアップでありながら、どの回転域からでも車体を前に押し出すチカラが強く、エンジンの回転上昇も速い。それによって2バルエンジンを搭載した前モデルと車重は同じながら、アクセル操作に対する車体の反応が良い新4バルブエンジン搭載車の方が、圧倒的に車体が軽く感じるのだ。

 

その軽さ、そして反応の良さは足回りの変更も影響している。4バルブモデルは、倒立式のフロントフォークのスプリングや減衰力特性を変更。それによりスポーツ走行時のコントロール性を向上。さらには吸収性も向上させ、乗り心地も良くなっているのだ。

 

それでいながら、過激なボディデザインとは裏腹の、フレンドリーなライディングポジションと、扱いやすい中低回転域の出力特性も健在だ。サーキットでしっかりとスポーツ走行を楽しみたいなら、ポジション周りの改良は必須だが、日常の足として使いながら、ときにツーリングやワインディングを楽しみたいなら、スタンダードのままで十分だろう。

 

そして、GPX Japanは今年9月10・11日にモビリティリゾートもてぎで開催された2022もてぎ7時間耐久ロードレース、通称「モテ耐」に、このデーモンGR200R 4バルブをレーシングマシンに仕立てて参戦。本格的なサーキット走行におけるポテンシャルもしっかりとアピールした。

 

フルサイズ250ccスポーツバイクと同等の車格に、ライバルたちと比べてもモダンで前衛的なデザインが与えられている。しかし跨がってみると、その攻撃的なデザインとは裏腹に、自由度の高いライディングポジションによって、幅広いキャリアのライダーに受け入れられるだろう

 

シフトダウンしながらブレーキング、そしてコーナーに向けてのターンイン。そういったコーナーへのアプローチに対して車体の反応が速く軽い。前モデルである2バルブエンジン搭載車とは、その反応が大きく違う

 

コーナーからの立ち上がり時は、エンジンのピックアップの良さ、そしてそのエンジン回転上々に対する加速力の強さによって、車体を前にグングン押し出していく。250ccのライバルたちに比べれば非力に感じる部分もあるが、アクセルを大きく開けて加速する、エンジンを使い切る楽しさに溢れている

 

  • 車両詳細

前モデルよりステップ位置がやや後退したとは言え、新しいステップ位置は後ろ過ぎず、またハンドル位置も低すぎないので、リラックスしたポジションが取れる。両足のカカトが深く地面に着けることができ、足つき性も良好だ。テスターは身長170cm体重70kg

 

車体カラーはレッド/ホワイト、イエロー、ブラックの3色。カラーのチョイス、また塗り分けのデザインなども個性的でスタイリッシュである。ライバルたちよりも大幅に低い価格設定も魅力だ

 

LEDのデイタイムライトで切れ上がった目元を造り出し、それがデーモンのキャラクターになっている。カウル中段にあるのがLEDヘッドライト

 

エッジの効いた燃料タンクは、ニーグリップ付近を絞り込み、またタンクの前後長を短くすることで、コンパクトなライディングポジションを造り上げる

 

フルLEDデジタルメーターを採用。さまざまな情報を表示すると同時に、タッチスクリーンで表示画面を操作することができる

 

フレームはトレリス構造のスチール製。YSS製のリアショックユニットもバージョンアップ。7段階のプリロード調整機能付き

 

新しい4バルブエンジンは、4バルブ化とともに燃焼室形状の変更などにより、高回転化と出力向上を実現。マシンの性格をよりスポーティに進化させた

 

ステップ位置はやや後退したものの、ライディングポジションは決して窮屈ではなく、ライダーが身体を動かしやすい位置にある

 

倒立フォークは、スプリングや減衰力の特性を変更。スポーツ走行時のコントロール性が向上しているのにくわえ、吸収性も高まり通常走行時の快適性も向上

 

シートは座面が広く、それでいてスポーツ走行時などの体重移動もしやすい形状。タンデム用シートも装備。シートカウルのデザインもモダンだ

 

●DAMON GR200R 4valve 主要諸元

■エンジン種類:水冷4ストローク単気筒OHC4バルブ ■排気量:198cm3 ■ボア×ストローク:65.5×58.8mm ■圧縮比:11.5 ■最高出力:14.3kw/9,000rpm ■最大トルク:17.5N・m/7,500rpm ■全長×全幅×全高:2,020 ×747 ×1,145mm ■ホイールベース:1,350mm ■シート高:815mm ■車両重量:155kg ■燃料タンク容量:11リットル ■変速機形式:リターン式6段変速 ■タイヤ(前・後):100/80 R17・140/70 R17 ■ブレーキ(前・後):油圧シングルディスク・油圧シングルディスク ■懸架方式(前・後):倒立型テレスコピック式・スイングアーム式 ■車体色:レッド/ホワイト、イエロー、ブラック ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):499,400円

 

制作・協力

■試乗・文:河野正士 ■写真:GPX Japan ■協力:GPX Japan 

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