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400cc、4気筒という「きら星」、 ライダーを支え続けた30年。

  • 中古バイクカタログ
  • 2022.11.09

今回は、HONDA CB400 SUPER BOL D'ORの魅力や車両の詳細をご紹介します!

CB400SF/SBシリーズの生産がまもなく終了する。プロジェクトBIG-1を掲げデビューしたのが1992年。以来、進化を怠らず、しかしそのスタイルを護りつづけた30年。その間ライダーを満たし続けてきた。その現在、過去、未来を考えてみた。

 

【目次】

1.これまでの歴史を振り返ると

2.CB400 SUPER BOL D'ORの魅力

3.車両詳細

 

HONDA CB400 SUPER BOL D'ORを探す

 

  • これまでの歴史を振り返ると

激動の80年代を振り返ると、バイク界においては巻き起こったバイクの大ブーム。その後のレーサーレプリカの台頭によりバイク界は超速で回り始めた。それこそ、1年が数ヶ月で駆け抜けてしまうような速さで。

 当時も今も、性能、馬力、最高速といったスペックが潜在的購買欲を刺激することは不変。

現在のライフスタイル的な視点がありつつも、当時は免許制度、750cc以上の販売を自主規制し、馬力規制も同様。バイクを取り巻く窮屈にも思える環境は、その発露を速さの象徴、レーサーレプリカブームへと加速させたのかもしれない。

 

新しいものが正義、昨日までのものは時代遅れ、と言わんばかりに進化の度合いは速かった。バイクの趣味が熾火(おきび)となってじっくりと暖まる余韻のような部分を与えない日々。それだけにエネルギッシュすぎた激流に飽きるのも醒めるのも早かったのか、とさえ思う。

 バイクブーム以前の流れを懐かしむ声はヒタヒタと湧き上がり、同時に、絶えることなく続いていた空冷4気筒のカワサキ車などを中心にしたカスタムトレンドが静かに脚光を浴びる。そしてゼファーの登場。複数の要因が発火点の役割を果たしネイキッドバイクブームが巻き起こった。

 

そのトレンドは、70年代バイクへのリターンではなく、それらのドリームバイクをベースにカスタムを施したようなトレンドを取り入れ、上手く時代にマッチしていた。

 それに対するホンダの回答こそ「プロジェクトBIG-1」。CB400SF(スーパーフォア)とCB1000SFを送り込み、現在へと続く礎を築いた。

 

スタイリング的にはトラッドでありながら、レーサーレプリカから乗り換えても走りに不満のない性能・設計となったバイクは瞬く間に人気を集めた。その後、免許を取得するときの教習車としてCB400SFで学び、その乗りやすさに愛車の第一号にそれを選んだ、という声を聞いたのは一度や二度ではない。

 ここに紹介するCB400SB(スーパーボルドール)もその流れを汲む一台だ。水冷D O H C 4 気筒を搭載、威風堂々としたスタイル、ダブルクレードルフレームとエンジンから前に伸びる4本のエキゾーストパイプ。抜け感のあるホイールは、どこかかつてのワイヤースポークホイールをレトロモダン的解釈でデザインされたようにも思える。なにより、歴代CB、CBX等ホンダ史に必ず登場するバイク達のカラーリングを上手く解釈して取り入れた外装……。

 

とにかくスタイルは普遍的なCB400SF系ながら、まったく飽きが来ない。

 いや、それだけではない。80年代後半からは大排気量車の国内販売が始まり、そして90年代後半からは大型自動二輪免許が教習所で取得可能になった。排ガス、騒音規制が厳しさを増しこの400ccクラスの売価では吸収力が低減。ついにキャブではもうどうにもならないところで、多くのモデルがディスコンになった。

 

 そんな中、ホンダはCB400SFにPGM-FIを搭載。それ以前から採用していたH Y P E RVTECを進化させ、スペック2、スペック3、そしてRevoへと進化。400とは思えない低中速回転域のトルクを獲得。400というサイズのバイクの魅力とホンダらしさを届け続けている。

 そんなCB400SF、CB400SBも現在移行期間であるユーロ5相当の令和2年排出ガス規制を前に生産終了を春にアナウンス。いよいよその終焉を迎えることになった。「400cc4気筒はどうなる」そんな声もあるが、現段階でその先にある未来計画はウワサの段階でしかない。

 

  • CB400 SUPER BOL D'ORの魅力

あらためてこのCB400スーパーボルドールを前にすると、4輪的表現を使えばプレミアムコンパクトな領域にあるな、と思った。全体が持つ佇まいに質感を漂わせるペイントの仕上げも相変わらず。大きなサイズの燃料タンクとケンカしないサイズが印象的なカウルは、かつてCBやCBXなどにあったインテグラモデルよりも圧倒的に小ぶり。それでいて全体のプロポーションに馴染んでいるのが解る。

 

跨がってみると、後退した位置にあるステップ、ハンドルバーはアップライト、という下半身でスポーツライディング時のコントロール性を上げ、ツーリングでは上体が起きているので長距離も楽に、という組み合せだ。

 

エンジンの音は歴代もっとも明瞭に耳に届く。世界共通の環境規制に準拠した関係もあり、パワー的にも厳しい規制をクリアしつつも目減りどころか歴代最強のスペックを得ている。走り出しのトルク感は低速から滑らかかつ充分なもの。歴代モデルと比較してみると、ややビッグバイク風味を増したような手応えのあるハンドリングを持つ。これも今のCBが求められる要素なのだろう。

 

6300回転から6750回転まで適宜アクセルの開け方などで作動バルブ数が変わる、バルブ制御システムのHYPER VTEC Revo。その魅力は2バルブ領域のトルク感と4バルブに切り替わった瞬間、排気音も変わり、加速に鋭さが増す二面性にある。大型バイクよりも一般道で回転を上げて楽しむチャンスも多く、「ああ、4気筒っていいなー」と信号待ちから走りだすたびに実感する。兎に角走りは4 気筒、400、ネイキッド、ビッグバイク風味という期待を裏切らない。

 

今後、CB400SF/SBシリーズは中古車市場でも注目されプレミアムが付くのは、先例に照らせば明白。新車を注文できる時間も限られている。「いつか欲しい」の猶予はもうない。買うなら今だ。

 

身長183cm、85kgの体型でもゆとりあるライディングポジションが取れる。特筆する部分がないように思えるほど手首、レバーに伸ばした指の角度、着座位置、下ろした足と干渉しない車体など実は練りに練った造り込みになっている。これもロングセラーの秘訣だろう。

 

幅、高さともネイキッドに準拠したスタイルを引き出しつつ快適な高速道路移動を可能にするフェアリング。視界も広く安心感がある。

 

  • 車両詳細

LO/HIともにLEDを採用したヘッドライト。

ヘッドライトの縁は光る導光帯でUの字に覆う。視認性の良いミラーも特徴的な装備。

 

バルブ制御システムを視覚化するように2→4バルブ領域で周囲の帯を変えた回転計。中央に多機能表示のLCDモニターも備えている。

 

ライダーの触感のスムーズさはもちろん、存在感をしっかり主張する燃料タンク。18リッターの容量を持つ。燃費性能も向上している。

 

φ296mmディスクプレートと対向4ピストンキャリパーを備えるフロントブレーキ。正立フォークにはプリロードアジャスターを備える。

 

41kW(56PS)/11000回転、39N・m/9500回転を発揮する4気筒エンジン。バフ磨きされたステンレス製のエキゾーストパイプも綺麗だ。

 

足着き性を考慮してライダー側のシート前方はスリムに仕上げている。取り外し式のシート下には小物入れ、ETC2.0が備わっている。

 

トップケースを装着しやすいようにタンデムグリップやテールエンドに向けたシートカウルの角度を直線的に。LEDのW丸テールが特徴。

 

リアサスは5段階調整が可能なプリロードアジャスター備える。左サイドカバー後ろに、プッシュ式ヘルメットホルダーを装備する。

 

●CB400SB【SF】主要諸元

■エンジン種類:水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ■総排気

量:399cm3■内径×行程:55.0×42.0mm■最高出力:41kW(56PS)/

11,000rpm■最大トルク:39N・m(4.0kgf・m)/9,500rpm■変速機:6

段リターン■全長×全幅×全高:2,080×745×1,160【1,080】mm■軸間

距離:1,410mm■最低地上高:130mm■シート高:755mm■車両重量:

206【201】kg■燃料タンク容量:18L■タイヤ(前・後):120/60ZR17・

160/60ZR17■ブレーキ(前・後):油圧式Wディスク(ABS)・油圧式ディ

スク(ABS)■車体色:キャンディークロモスフィアレッド、アトモスフィアブルーメタリック、ダークネスブラックメタリック ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):1,084,600【928,400】円(ツートーン)/1,040,600【884,400】円(単色)

 

制作・協力

■試乗・文:松井 勉 ■撮影:赤松 孝 ■協力:ホンダモーターサイクルジャパン 

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