他カテゴリ記事を絞り込んで探す

【Benelli 125S】ヒラヒラ走れて、クルリと回る。 愉しいイタリアン名門ブランドの125ccモデル。

  • 中古バイクの基礎知識
  • 2023.02.06

今回は、イタリアン名門ブランドの125ccモデル「Benelli 125S」をご紹介します!

  • Benelli 125Sの特徴

シートに腰をおろし、クランプしているところが太くてグリップ方向に向けて細くなっているファットバータイプのアップハンドルを掴むと、給油口部分を頂点にしてなだらかに下りながら、面がサイドにあるシュラウド部分に横へ広がりながらつながる。エッジがきいて立体的なボリュームがあり125ccらしくない存在感。知らなければ250ccと思ってしまいそうなくらい。それでもニーグリップする部分とボディそのものが細身で、シート高は810mmとやや高く思える数値だが、実際は身長170cmで残念なくらい短足のライダーでも両足のカカトが届いてしまう。

 

デザインはスラントしながら尖ったヘッドライトにショートテールの今どきのスポーツネイキッドスタイル。ディテールも作り込まれていて見栄えもいい。標準モデルのメーカー希望小売価格は税込み41万8千円。参考として国内メーカー製でライバルとなる125ccネイキッドスポーツと比較すると、スズキGSX-S125 ABSが税込み42万200円、ホンダCB125Rが税込み47万3千円。見た目の印象ではそれらに引けを取るところは見当たらない。ペタルディスクのブレーキに倒立フォークやモノショックのリアサスペンション、ツインスパーフレームなど装備もしっかりとしていてスポーツライドへの期待を感じさせる。

 

  • 試乗インプレッション

54.0×54.5mmとほぼスクエアなボア✕ストロークの水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒エンジンから生まれる加速は、この排気量としては標準という表現ができるけれど、スムーズにぐんぐん高回転まで回るから、アクセルを大きく開けるのが気持ちいい。トルクは147kgの車両重量と体重66kgのライダーを走らせるには十分で、もどかしいとは思わせない。低中回転域でも実用的なトルクがあり高回転域とのバランスがいい。高めのギアで回転を上げずに走っても普通にクルージングをこなして使わない。足着きも良いので日常的な移動の手段としても困らないだろう。ビギナーライダーにもちょうどいい。6速ギアをフルに使って高回転をキープしながら走るのが愉快だ。

 

100/80-17・130/70R17という前後17インチのタイヤを履き、全長×全幅×全高は2030mm×780mm×1070mm。そしてホイールベースは1345mm。ホイール径が小さいミニモデルではなく、いわゆるフルサイズ。スズキのGSX-S125 ABSがホイールベース=1300mmでスリーサイズはちょっと小さい。フットワークはホンダCB125Rとホイールベースが一緒で近いと思いつつ、こちらの方が重心低い印象でとっつきやすい。ヒラヒラと切り替えせて、クルリと小さく旋回でき思ったとおりに旋回がイージーにできる。試乗はクローズドコースだったので、この環境とこのエンジンから出せる速度のマックスくらいまでスピードを上げてみたが安定感も上々。

 

 そうなると小気味よさに緩んだ顔でシャカリキに走るわけだ。260mm、220mmディスクローターにピンスライドのキャリパーを使った前後連動ブレーキはよく利いて、 このエンジンから出せる運動エネルギーをコントロールするのは簡単。低速から実用速度域での前後のサスペンションはストローク感がありタイヤグリップを実感することができる。ちょっと一生懸命になるとダンピングの物足りなさを意識しだす。でもよく考えてみればそれはライバルも大差ない。足を載せるペグの位置も高すぎず低すぎず。お尻の真下で、膝の曲がりも普通で、アップライトなポジションから長時間でも気にならない居住性。ハンドルをロックまで切っても足と同じく腕も短めの筆者でも腕に余裕はあった。

 

とにかく走り回るのが愉快で、もし大排気量モデルを持っていたら、ベネリ125Sを追加して、別の面白さを手に入れてバイクライフが豊かにできる。もちろんファーストバイクとして、これ1台でも幅広い使い方に対応できる。ガソリンがなくなるまで、目的もなくただがむしゃらに走り回っていた免許を取ったばかりの10代の頃を思い出し、スポーツライディングの醍醐味はパワーの大きさや、高い速度の世界だけにあるんじゃないってことを再認識した。

 

  • 車両詳細

ライダーの身長は170cm、体重は66kg。シート高810mmという数字から感じるより足着きは良い。車体の細さと、足が横に出にくいシート形状のおかげだろう。背筋は路面に対して垂直になれる。前傾しなくても乗れると。上半身も下半身も窮屈さはない。

 

樹脂外装の中にある燃料タンク容量は10L。前側にボリュームがあるけれどニーグリップエリアは細身でフィット感がいい。リーズナブルといえる車両価格ながら、ハンドルにはファットバーを使っていたり立派な装備やディテール。立体感のあるシート表皮も面白い。

 

今のトレンドと言ってもいい尖った形状のヘッドランプ。ウインカーも含めてLEDを使っている。ヘッドライトの外周にそってLEDのデイランニングライトが光る。ミラーやメーターカバーも含め全体がエッジのきいたアグレッシブでスポーティーなデザイン。

 

ホイールトラベル110mmの倒立フロントフォークを採用。ABSの装備はないけれど、そのかわりとしてφ260mmとφ220mmのペタルディスクを使ったブレーキは前後連動式になっている。フロントフェンダーは泥跳ねをおさえた十分な長さがありながら後端をブラックアウトにして小さく見せる工夫。凝った造形のアンダーカウルは標準。台湾のチェンシンタイヤが製造しているCSTブランドタイヤを履く。

 

樹脂のカバーを被せてフレームを太く見せている車種もあるが、コレはちゃんとリアルな太いツインスパーフレームを採用。125cc水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒エンジン。ボア✕ストロークは54.0×54.5mmで圧縮比は11.6:1。9.4kwの最高出力を9500rpmで発生。キャブレターではなくフューエルインジェクションを採用。変速は6段。3スパークシステムのトランジスタ点火(TLI)。

 

スイングアームマウントのフェンダーは最近のストリートファイターモデルのお約束。モノショックのリアサスペンション。リアのタイヤサイズは130/70R17。ペグにはラバーがついて滑りにくくライダーに伝わる振動を軽減。前後独立したシートで乗車定員は2名。ただリアシートの座面は小さい。

 

メーターはモノクロ液晶で、スピード、タコ、距離計、時計、燃料残量など表示。ギアポジションインジケーターもある。警告灯類は液晶画面の周りに配置。フロントマスクも含め可能な限りフォークに近づけた配置なので、アップライトなポジションなのもあって見晴らしがいい。

 

●Benelli 125S
■エンジン種類:水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ ■総排気量:125㎤ ■ボア×ストローク:54.0mm×54.5mm ■圧縮比:11.6 ■最高出力:4.9kW/9,550rpm ■最大トルク:10.0N・m/8,500rpm ■全長×全幅×全高:2030mm×780mm×1070mm ■ホイールベース:1,345mm ■シート高:810mm ■車両重量:147kg ■燃料タンク容量:10L ■変速機形式:常時噛合式6段リターン ■タイヤ(前・後):100/80-17・130/70R17 ■ブレーキ(前・後):油圧式ディスク・油圧式ディスク ■懸架方式(前・後):テレスコピック式・スイングアーム式 ■車体色:ブラック、ホワイト、レッド、グリーン ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):418,000円(※グリーン:423,500円)

 

制作・協力

■試乗・文:濱矢文夫 ■撮影:渕本智信 ■協力:プロト

https://www.plotonline.com/benellimotorcycle/lineup_125s.html

オークネット提供サービス一覧
© 2016- AUCNET INC.