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【Honda CL250】スクランブラーCL、現代に復活! 走破性に軽快感、汎用性も高い

  • 中古バイクカタログ
  • 2024.03.04

今回は【Honda CL250】を紹介します!

2023年春のモーターサイクルショー、ホンダブースで話題を集めたCL250がデビューした。Rebel250とメインフレームなどを共用する点は1962年に初代CLが登場したときのCBとCLの関係か。レトロモダンな中に程よさを封入。実際に走りはとっても良かったのだ!

 

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  • CL250の特徴

 CL250に乗った。ヒット作レブル250とフレームなど共有部分を持つ「派生モデル」の一つなのだが、試乗後の印象はCL250というキャラクターに向けとても丁寧な造り込みがされていることに感心。楽しかったのだ。

 メインフレーム、スイングアーム等はレブルと共用、シートレールなどはCL専用。エンジンはお馴染みの水冷DOHC4バルブ単気筒だが、CRF250Lと共通のカムシャフトを使い、低中速域のパンチ力を向上させたことと加速側に振ったファイナルレシオが功を奏してパワフルな走りを楽しめるのだ。

 

 細かな部分では吸排気系もCL250用に仕立てられている。エキゾーストポートから出たパイプはクランクケース下側を通り、マフラーへとキックアップする。2つの排出口を持つマフラーはタンデムライダーの足と近いが、その分、ヒートプレートを2重にするなどしてキッチリと熱対策も施されているという。そのエンドから出る音はCL250のエンジン特性と合わせこむようにパワフルにライダーの耳に届くよう仕立てたそうだ。

 

 車体周りもCL250は林道レベルを楽しめるように設計されている。最低地上高は165mm。フロントフォークのストロークは150mm、ツインショックを採用するリアのアクスルトラベルは145mmを確保。ホイールは前後キャストのチューブレスホイールを採用し、前後タイヤともアドベンチャーバイクでも普遍的に使うサイズを履くことで、操安性、乗り心地、そしてリプレイス時の選択肢の多さから選択したそうだ。

 

 ライダーからパッセンジャーまで比較的フラットに繋ぐシート形状を持ち、790mmのシート高を持つ。ハンドルバーはデュアルパーパス的にワイドスタンスでステップ位置を含めライダーはアップライトなシッティングポジションを作れる。跨がった状態でバイクを起こすと足が長いだけに多少よっこいしょとなるが、172kgの車体を重くは感じない。メーターは単眼のもので、レブルと同様のシンプルな液晶モニターが備わる。

  • 試乗インプレッション

エンジンを始動すると、マフラーエンドから心地よいエンジン音が届く。ローに入れて走り出す。クラッチレバーの操作は軽く、繋がりは滑らか。しかもアクセルワイヤーの遊びもタイト。かつ、スロットルバルブが開きだしたところからの力の出し方がとても滑らか。ガツガツしたところがない。シフトアップして低めの回転からアクセルを開いて加速力を引き出しても、バババババ、と力強さをそのまま享受できる。また、パッとアクセルを閉じても、駆動系との一体感があり、ガツンとバックトルクがくることもない。こうしたFIなどのセッティングはCL250の美点だ。中にはこの辺に妙に神経を使わせるバイクもあるが、乗り出してすぐに心が晴れ晴れしたバイク日和に感じるのが嬉しい。

 

 高速道路に乗った。80km/h規制の道は余裕。100km/h規制でもクルージングは楽だった。250という限られた排気量ながら、この辺の余裕を感じさせる特性造りの恩恵で、ブチ回したくはならない。排気量の大きなバイクから乗り換えたりしても、パワー不足を感じないのではないだろうか。

 

 個人的には普段オーバー1000ccバイクに乗っているが、CLは不思議なくらい満足感だけが残った。ツーリングシーンのような道でもその良い印象は変わらずだった。パワフル感がありながらスムーズに取り出しやすいパワー、そして回転域によって耳に届く加速の演出がまたいい。

 

 スクランブラーという、オンもオフもいけるキャラクターを活かした走りが舗装路では容易に楽しめる。ブレーキもマッチングが良かった。リアの制動力が市街地、ツーリング時、そしてダートでも扱いやすく感じた。フロントブレーキも同様で、レバータッチと制動力、サスペンションとタイヤのグリップのマッチングが気持ち良くチューニングされていた。どこか尖った部分はないが、このバイクが持つスクランブラーという「自在感」ある乗り味を楽しんでいる自分、という世界に没頭しやすいのだ。

 

 コーナリング性能も充分。ブロックタイプのトレッドながら、そのへんは昨今のアドベンチャーバイクも採用するタイヤだけあって、総合性能が高く、むしろトレッドデザインで雰囲気を高めておきながら、舗装路性能は相当高いとみた。切り返しも軽く、峠道をスイスイと切り取っていけるタイプだ。

 

 ダート路も走ってみた。パワーがあっても取り出しやすい特性に助けられるのと同時に、車体の剛性バランスもしっかり、しっとりしており、ペースを上げてみるコトへの勇気はいらない。知らぬ間にファンな世界に誘ってくれるタイプだ。CL250の車重、重心位置がオフ車より安心感をもたらしてくれるのではないか。そう思うほどだ。何所でも楽しめる。そんなCL250に、納得のテストになった。

 

  • 車両詳細

CL250 Specification

■エンジン種類:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ ■総排気量:249cm3 ■ボア×ストローク:76.0×55.0mm ■最高出力:18kW(24PS)/8500rpm ■最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/6250rpm ■変速機:6段リターン ■全長×全幅×全高:2175×830×1135mm ■軸間距離:1485mm ■最低地上高:165mm ■シート高:790mm ■キャスター/トレール:27°/108mm ■タイヤ(前・後):110/80R19・150/70R17 ■燃料タンク容量:12L ■車両重量:172kg ■ブレーキ(前/後):油圧式ディスク/油圧式ディスク ■懸架方式(前・後):テレスコピック式・スイングアーム式 ■車体色:キャンディーエナジーオレンジ パールカディトグレー パールヒマラヤズホワイト ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):621,500【863,500】円

 

ライダー側のシートが少し低められた形状のシート。細身の前端部分であることもあり足着き感は良好。アップライトなライディンフォームを取れるCL250は多くのライダーに親しまれるだろう。

 

林道や砂利の駐車場のような路面はCL250の得意分野。ソフトなサスペンションがしっかりと路面を捉え加速、減速、旋回をするのが楽しくなる。ソフトだが姿勢は安定感高し。

 

速度、ギアポジション、オド、ツイントリップ、燃費計、燃料計、時計を備えるメーター。

LCDモニターでシンプルな構成となる。

 

4つのLEDランプを丸型ライトの中に配置したCL250のヘッドライト。そのスタイルはレブルシリーズと共通となっている。

 

スクランブラー風味をグッと盛り上げるアイテムとして12リットル容量の燃料タンクの左右に配置されたニーグリップパッド。

 

ライダーが座る部分はタックロール風なトップでパッセンジャー部分はフラットなシートトップとなるWシート。

 

CBR250R、CB250RからCRF250Lシリーズなどに搭載されてリファインを続けている水冷DOHC4バルブ単気筒エンジン。

 

大型のサイレンサーの上部にはヘアライン仕上げの遮熱板を備える。パッセンジャーの足に近いこともあり二重にしている。

 

フェンダーの上に生える独立したテールランプは往年のスクランブラー的ディテール。ウインカーもLEDタイプを採用する。

 

フロントは19インチホイールにシングルディスク。タイヤはラジアルタイプを純正採用し、コーナリングは安定していて癖がない。

 

丸パイプスイングアームはレブルと同様だがレブルよりもかなり伸ばされ、併せてリアサスのストロークも伸ばされている。

 

制作・協力

■試乗・文:松井 勉 ■撮影:松川 忍 ■協力:ホンダモーターサイクルジャパン

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