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【HONDA HAWK11】乗ってよし、眺めてなおよし オトナのカフェレーサー

  • 中古バイクカタログ
  • 2023.08.10

今回は「HONDA HAWK11」を紹介します!

速すぎないし、スゴ過ぎない。性能ばかりを求めるよりもバイクに乗ることそのものを楽しむ。乗るだけじゃない、眺めて楽しいバイク──それがホンダがホーク11に込めた願いなのだ。

 

  • スタイリング

 古くはGB400Mk2を思わせるロケットカウルにセパレートハンドル。さらにバーエンドならぬバーアンダーミラーを装着したチャレンジングなスタイリング──それがホークイレブンのトピック。

 

 このスタイリング、ホンダ社内でも賛否両論があったのだという。きっと年齢層や立場によっても違うのだろうけれど「カッコいいね」という声と「少しやりすぎじゃないか」って声があったのだろう。もちろん、ホンダはその声を振り切って「カフェレーサー」という、しばらく日の当たらなかったカテゴリーに踏み入れてみたのだ。

 

 カフェレーサーとは、言ってみれば「オレのバイク、カッコいいだろ?」って走り屋の兄ちゃんたちが自慢していたバイクたち。言葉の発祥は1950~60年代のイギリスで、ロンドンの「エースカフェ」って店に乗りつけては、その辺をひと回りするスピードレースを楽しんでいたバイクたち。カフェのウィンドー越しに自慢のバイクをしげしげと眺めて──というところが語源なんだろう。

 

 その「カフェレーサー」を狙ったホークは、エンジン/フレームをNT1100をベースとしたもので、1100ccの並列ツインを採用した、レブル1100、アフリカツインを含めての兄弟モデル。その中でもNT1100に近いポジショニングで、NTがノークラッチのDCTのみで、ホークはマニュアルミッションのみ。ツーリングに強いNTとスポーツラン向けのホーク、という棲み分けかもしれない。

 

  • 試乗インプレッション

 そのホーク、乗ってみるととまず軽さを感じる。NTに比べて34kgも軽いと、NTとは大違いのキャラクターを感じることになる。NTも大柄なボディにしては軽量な車体だけれど、ホークの車重はCB1000Rと同じ。4気筒のCBとは重心もサスペンションの動きも違うから、ホークの方が軽く感じる。

 

 走り始めも軽快。低回転からトルクのある並列ツインは、270度クランクを採用しているから、不等間隔爆発らしいパルス感を伴った力を感じられる。ドン!とトルクで押し出されるというよりは、軽快にスムーズに、ストトトト、と前に出るイメージだ。

 

 このフィーリングが4000rpmくらいまで続いて、その上の回転域はビートが連続する力強さ。一番力があるのは6500rpmくらいで、アクセルレスポンスも鋭く、怖さを感じないくらいのパワーだ。最高出力は102PSと「手に負えない」ほどではない。1100ccという大排気量のバイクで、思い切ってアクセルを開ける楽しみがある。

 

 ハンドリングも、基本的にはNTと同一の車体のはずなのに、キャスターを少し立てたことでフロントに荷重が乗ったのか、ペースを上げていくとフロントが軽快にクルクル回る。このボディサイズ、このホイールベースの大柄な車体が、タイヤの接地感を失わずに、安定感をもってよく動く。

 

 ホンダはホークを「オトナ向けのスポーツバイク」としたのだろう。速い──でも速すぎはしない、軽い──でもしっとりと『接地感がある運動性、よく曲がる──俊敏にシャキシャキ斬れるハンドリングじゃない。そういうスポーツバイクだ。

 

 いつもよりちょっと遠くに出かけてみる。そこにカフェでもあったなら、しげしげと眺めてひと息つきたい──そんなホークなのだ。

 

  • 車両詳細

アフリカツインをルーツとし、レブル1100、NT1100にも使用されたユニカム式SOHC4バルブ並列ツイン。マニュアルミッションのみで、ライディングモードをスポーツ/スタンダード/レイン、さらにユーザーが任意に設定できるユーザーモードと、計4種類が選べる。

 

左右のフォークに別々の調整機構を持たせた、ショーワ製SFF-BPフロントフォークに、Φ310mmローター+ニッシン4ピストンキャリパーをラジアルマウント。フォーク、ブレーキの充実度はまるでスーパースポーツなみのゴージャスさだ。

 

ホーク最大の特徴であるロケットカウル。ミラーもカウル表面には取り付けず、カウル裏のステーからハンドル下に伸びる、他モデルに類を見ないバーアンダーミラー。ライディング中にはちょうど乗車姿勢のヒジ下から後方視界を確認することになる。

 

メーターはレブルと共通のフルデジタル丸形一眼タイプ。時計、ギアポジション、フューエル残量表示つきで、オド&ツイントリップ、瞬間&平均燃費、走行中のライディングモードやトラクションコントロール、エンジンブレーキモードを表示する。

 

リアブレーキはΦ265mmローターに1ピストンキャリパーを組み合わせる。前後タイヤサイズはNT1100と同じだが、二次減速比はホークが2.470、NT1100が2.500と、NTの方が加速寄り仕様。アルミスイングアームに組み合わされるリアサスは、ダイヤル式でプリロード調整が可能だ。

 

NT1100と同じタイプのマフラーだがレイアウトを変更。マフラー後端を持ち上げることによって、マフラーエンドがライダーの耳に近くなり、気持ちのいいキゾーストノートを聞くことが出来る。

 

サイドカバー下のキーホールで取着脱可能なシート。シート下には標準装備のETC車載器、ツール、書類、バッテリーなどが収まる。

 

凝った造形のフューエルタンクの容量は14リットル。内側には専用設計されたエアクリーナーボックスが収まっている。

 

●HAWK 11 主要諸元
■型式: 8BL-SC85 ■エンジン種類:水冷4ストローク直列2気筒OHC4バルブ ■総排気量:1,082cm3 ■ボア×ストローク:92.0×81.4mm ■圧縮比:10.1■最高出力:75kW(102PS)/7,500rpm ■最大トルク:104N・m(10.6kgf・m)/6,250rpm ■全長×全幅×全高:2,190×710×1,160mm ■軸間距離:1,510mm ■最低地上高:200mm ■シート高:820mm ■車両重量:214kg ■燃料タンク容量:14L ■変速機形式: 6段リターン ■タイヤ(前・後):120/70ZR 17M/C・180/55ZR 17M/C ■ブレーキ(前/後):油圧式ダブルディスク/油圧式ディスク ■懸架方式(前・後):テレスコピック式・スイングアーム式 ■車体色:パールホークスアイブルー、グラファイトブラック ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):1,397,000円

 

制作・協力

■試乗・文:中村浩史 ■撮影:森 浩輔 ■協力:ホンダモーターサイクルジャパン

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