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【Suzuki Gixxer150】インド生まれインド育ちの省燃費スポーティーバイク

  • 中古バイクカタログ
  • 2024.11.06

今回は【Suzuki Gixxer150】を紹介します!

 ジクサー150はVストローム250SXやジクサー250シリーズと同様、スズキモーターサイクルインディア社が製造して日本に輸入されているインド製のバイクで、排気量やデザイン的にジクサー250シリーズの弟分のような存在である。自動車が高価なインドではバイクは重要な移動手段であり、インドのバイク市場は2,000万台で世界最大と言われている。インドのバイク事情は、都市部ではスクーター(90~155cc)が広まりつつあるが、ネイキッドタイプ(コミューター=廉価モーターサイクル/100~125cc)が主流で、普段の足として使われている。日本では乗車定員に関しては厳格だが、インドではバイクに定員以上の人数を乗せて走ることが多く、それに耐えられるものが好まれるという。

 

 日本において「150㏄」という排気量は正直言って中途半端な数字であるものの、日本の免許制度のような細かな乗車区分はなく、マニュアル車かAT限定かに分かれているだけなので、ジクサー150(実際の排気量は154cc)はインドではごく普通のバイクである。ジクサー150の現地価格は15万ルピー(約26万円)となっており、インドの平均月収は約3万2,000ルビー(約5.7万円)、平均年収は38万4,000ルビー(約68万円)であることを踏まえると、ジクサー150は中高所得者向けとして販売されているようだ。

 

 そんなジクサー150の現車を見た第一印象は「スリムでカッコいい」。ショートテイルでヘッドライトがスラントしてリアに向かって持ち上がるような、ちょっと前のめりのデザインは、兄貴分のジクサー250シリーズだけではなくGSX-8S、GSX-S1000などと共通のフォルム。エンジンが154ccの空冷単気筒ということもあり、エンジン周りがスッキリしていてスリムな印象を強めている。ジクサー150のアイコンとも言える左右に張り出したタンクとシュラウドのせいで上から見るとファットな感じがするもののニーグリップはしやすい。跨ってみると足着きとライディングポジションは無理がない。今まで乗車したことがあるバイクの中ではトップクラスの疲れにくさだった。

 

 シートはセパレートタイプで、タンデムシートは一段高いところに設けられている。乗車定員は2名だが、インドだと3~4人は乗せて走るのだろうか。タンデムシート左右にはグリップが付いているものの、リアキャリアや荷掛けフックのようなものは備わっていない。シート上に荷物を載せる時は少々工夫が必要だ。

 

 ハンドルとメーター周りはスッキリしており、フル液晶デジタルメーターは時計や電圧計、ギアポジション表示など必要にして充分な機能が備わっている。センタースタンドは標準装備され、メンテナンス時に便利だ。今回乗車したモデルの色は現在のスズキの主流となっているブルー系(トリトンブルーメタリック)。他にグラススパークルブラックとソニックシルバーメタリック×パールブレイズオレンジが用意されている。

 

 排気量154ccの空冷単気筒SOHC 2バルブのスズキ独自のSEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)搭載のエンジンはロングストローク仕様で中低速のトルクと燃費性能を重視。水冷ではなく空冷がチョイスされているのは、インドのバイク事情においてシンプルで耐久性、メンテナンス性を重視しているからだろうか。

装備重量は139㎏で、手押しした時はもちろん跨っても軽さを感じる。ちなみにジクサー250は154㎏、同じ排気量のVストローム250(中国製)が191㎏、Vストローム250SXは164㎏と、エンジン型式などが違うもののインド製モデルはおしなべて軽量だ。

 

 燃費はスペック上ではWMTCモードで50.0㎞/Lとかなり良好な数値だ。もしこれが正確な数値ならば、燃料タンク容量が12リットルなので満タンで500㎞以上走れる計算になる。今回、東京から房総半島、埼玉県をぐるりと巡るロングツーリングを行なったところ、約494㎞走行してリッターあたり約57㎞を叩き出し、最終的に約594㎞走行して燃費はリッター約53㎞を計測した。カタログスペック以上の数値が出たことにびっくりした。高速道路が走行できて、タンク容量12リットルで600㎞近く給油せずに走れるバイクはなかなか見当たらないのではないだろうか。

 

 ジクサー150はインドでは普段使いがメインだろうが、日本では普段は通勤・通学をメインに、休日に100~150㎞くらい離れたところへ高速道路を使ってプラッとツーリングに出かけるような使い方をしたい人にお薦めではないだろうか。高速道路を走れて燃費が良く、さらに本体費用が安いというのも魅力だ。オンからオフまで充実したバイクライフをジクサー150なら楽しませてくれるだろう。

 

■SUZUKI GIXXER150(8BK-ED131)主要諸元
■エンジン種類:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ ■排気量:154cm3 ■ボア×ストローク:656.0×62.9mm ■最高出力:9.6kW(13PS)/8,000rpm ■最大トルク:13N・m(1.3kgf-m)/5,750rpm ■燃料供給装置:フューエルインジェクションシステム ●全長2,020×全幅800×全高1,035mm ■軸間距離:1,335mm ■シート高:795mm ■車両重量:139kg ■燃料タンク容量:12リットル ■変速機形式:常時噛合式5段リターン ■タイヤ:前100/80R17M/C 52H、後140/60R17M/C 63H ■車体色:トリトンブルーメタリック、ソニックシルバーメタリック×パールブレイズオレンジ、グラスパークルブラック ■メーカー希望小売価格:385,000円(消費税込み)

 

今回の試乗では乗り心地・使い心地に加えて満タンでどこまで走れるかを検証すべく、試乗車を借りてから返却するまでトリップメーターを戻さずに、房総半島を中心に高速道路から地方の一般道、都内の混雑した一般道まで様々な条件下で走ってみた。写真は白浜町にある南房総国定指定自然公園施設の駐車場で撮影したもの。

 

スリムでスポーティーな外観が特徴のジクサー150。サイズは125ccと250ccの中間くらいだろうか。ボディカラーの鮮やかなトリトンブルーメタリック。

 

メリハリの効いたイマドキなデザインのジクサー150。この角度から見るとタンクがボリューミーなのがわかる。154cc空冷単気筒エンジンのせいで下回りはスッキリしている。

 

現行のスズキのバイクによく見られるスラントした多角形ヘッドランプ(LED)。スポーティーな印象を強めており、明るさは充分なことから夜間走行における不安はない。

 

フロントタイヤのサイズは100/80-17M/C 52H。しっかりした制動力が得られる直径266mmのブレーキディスクとABSが装備されている。

 

ハンドル周りは余計なものはない。ハンドル右側はエンジンストップスイッチ、スタータースイッチを装備。ハンドル左側はパッシングスイッチ、ディマスイッチ、ホーンスイッチ、ターンシグナルスイッチが装備されている。

 

フル液晶デジタルメーターは文字が大きくて見やすい。時計や電圧計、ギアポジションなど普段使いに適した情報が表示される。

 

燃料タンクを上から見たところ。左右に張り出した独特な形状をしている。後方に絞り込まれた燃料タンクは高さがありニーグリップしやすい。

 

ほどよくクッションの効いたセパレートタイプのシート。今回のツーリングで走ったところお尻が痛くならず座りやすい印象だった。

 

ジクサー150の特徴である154ccのSOHC空冷単気筒エンジン。いい意味で空冷らしくない省燃費と走り心地、サウンドが得られる。

 

マフラーエンドがデュアルタイプのマフラー。リアタイヤのサイズは140/60R17M/C 63H。プリロードが7段階に調節可能なモノサスペンションを採用している。

 

身長168cm、体重78㎏の私が乗ると両足ともに地面にべったりつく。ネイキッドタイプらしいライディングポジションは長距離走行しても疲れにくい。走りだしはマイルドで、街中だと3~4速でも充分扱いやすい。

 

今回のツーリングの最初の目的地である富津岬(富津公園)に到着。ここには名物である「明治百年記念展望塔」が設立されており、ここから眺められる富士山は「関東の富士見百景」に選ばれているという。

 

銚子の手前にある屏風ヶ浦の刑部(ぎょうぶ)岬の駐車場からは太平洋が一望できる。雄大な景色に見とれて時間が経つのを忘れてしまう。

 

今回のミッションの最終目的地である犬吠埼灯台に到着。ここも何度か訪れているが、ちょっとした最果て感があり、いつ来ても達成感が味わえる。

 

目盛りが残り1つになったところで燃料警告灯が点灯。この時点での走行距離は約494㎞。給油したところ8.65リットルしか減っていなかった。満タンが12リットルなのでまだまだ無給油で走ることができた。

 

制作・協力

■試乗・文:毛野ブースカ

■撮影:毛野ブースカ、玉井久義

■協力:SUZUKI

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