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【ハスクバーナ・モーターサイクルズ/Vitpilen 401/Svartpilen401】デビュー後初のフルモデルチェンジ 新エンジン&フレームを得た新世代マシン

  • 中古バイクカタログ
  • 2025.01.16

今回はハスクバーナ【Vitpilen 401】と【Svartpilen401】をご紹介します!

ハスクバーナ・モーターサイクルズ(以下ハスクバーナMC)はスウェーデンに起源を持つバイクブランドで、オフロードのトップブランドとして活躍していた。しかし2013年にオーストリアのバイクブランド/KTMの傘下となってからは、ロードバイクもラインナップする総合バイクブランドへと進化を果たしている。その立役者となったのが2 0 1 8 年に発売した「ヴィットピレン401」と「スヴァルトピレン401」である。

 両車は、同じエンジンとフレームを使用しながら、カフェレーサースタイルの「ヴィットピレン401」、そしてスクランブラースタイルの「スヴァルトピレン401」と、そのキャラクターを分けている。しかもヴィットピレンとスヴァルトピレンはモデルコンセプトを共有しながら、デビュー時は125/250/401/701と、排気量の異なる各モデルをラインナップし、世界中で人気となった。さらに特徴的だったのはシンプルでモダンな外装デザインだ。ハスクバーナMCの全モデルのデザインを担当するデザイン会社キスカに所属し、両車のデザインコンセプトを造り上げたデザイナーのマキシム・トビーノは、「高いパフォーマンスのエンジンとシャシー、最新のコンポーネンツを採用しながらも、目に見える機能パーツを減らし、ミニマルでクリーンなバイクを造り上げることが、デザインコンセプトである」と語っている。

 

 そのコンセプトは広く受け入れられハスクバーナMCがKTM傘下となって約10年が経過するが、その期間に販売したバイクの約8割がヴィットピレン&スヴァルトピレンだったという。

 今年2月に発表された「ヴィットピレン401」と「スヴァルトピレン401」はそのハスクバーナM Cを代表するモデルの最新版である。デビュー後にいくつかマイナーチェンジはあったものの、今回エンジン/フレーム/サスペンション/外装デザインと車体のすべてを一新し、初のフルモデルチェンジとなった。新エンジンは排気量398.6cc、水冷4ストロークDOHC単気筒4バルブを採用し、旧モデルに比べ排気量は約25cc拡大している。多くのライダーが、単気筒エンジンはドコドコとした爆発感とともに豊かなトルクを発生し、エンジンを回さずに走ることができる穏やかな出力特性を想像するだろう。しかし両車が搭載する単気筒エンジンは、そのイメージを大きく覆す高回転型エンジンである。

 

 そもそも旧401シリーズが搭載した水冷単気筒エンジンも、単気筒エンジンのイメージを覆す、パワフルな高回転型であった。新型エンジンは排気量を拡大するともに、シリンダーヘッドやカムシャフト、フューエルインジェクション周りも一新。その結果、5000回転を越えた辺りから強烈な加速を発揮。高速道路では、160km/h付近からでもアクセルONでさらに加速する。

 そしてアップもダウンも使えるイージーシフト(クラッチ操作なしでシフトアップとダウンが出来るクイックシフター・システム)や、トラクションコントロールやコーナーリングABSもよく機能している。エンジンを高回転まで回したときはもちろんのこと、低回転で雑にシフト操作したときもイージーシフトは応えてくれる。それに加えシフト周りをアップデートするとともに、PASC(パワー・アシスト・スリッパー・クラッチ)を搭載することでクラッチ操作の負担を軽減。シフトダウン時のリアタイヤのロックや車体の挙動を抑え、快適性と安全性の両方を高めている。意地悪なクラッチレス・シフト操作にも対応する理由は、電子制御技術の向上だけでなく、こういった機械的なアップデートもしっかりと効いているのだ。

 

 また美しい曲面で構成された外装類は、旧401シリーズに比べ少し大きくなり、コンセプトを共有しながらより大きな排気量のエンジンを搭載した701シリーズ(現801シリーズ)に近いデザインとなった。新設計の鋼管トレリスフレームとアルミスイングアームに加え、メインフレーム同様に新設計されたトレリス構造の鋼管リアフレームによってライダーおよびパッセンジャーのシートスペースを広げていることが、大きく見えることの主たる要因だ。そしてライダー用シートは「ヴィットピレン401」「スヴァルトピレン401」ともに、旧4 0 1シリーズに比べ15mm低い、820mmのシート高を実現している。

 この新リアフレームがもたらす効能は、足つき性の向上に留まらない。ライダーをより車体重心に近い位置に座らせることでバイクと車体の一体感が増し、ライダーがより積極的に車体をコントロールしやすくなっている。新しい鋼管トレリスフレームは、リアサスペンションを車体右側にセットし、シート下スペースを広げたことでレイアウトの自由度を高め、ライダーとバイクのコンタクトエリアを再構築したことで、足つき性を含めたバイクのUI(ユーザー・インターフェース)向上を図っているのである。

 

 今回のモデルチェンジで、「ヴィットピレン401」と「スヴァルトピレン401」は高いデザイン性を維持し、パフォーマンスを高めるとともにユーザーフレンドリーな車体を造り上げてきた。そして、そのすべてが高い次元でバランスされている。その完成度の高さは、新しいファンを引きつける違いない。
 

  • Husqvarna Motorcycles Vitpilen 401/ Svartpilen401 主要諸元

■エンジン種類:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ ■総排気量:398.6cc ■ボア×ストローク:89.0×64.0mm ■圧縮比:12.6 ■最高出力:33kW(45HP)/8500rpm ■最大トルク:39N・m/7000rpm ■燃料供給方式:FI ■軸間距離:1368mm■シート高:820mm ■車両重量(燃料なし):154.5kg[159kg] ■燃料タンク容量:13L ■キャスター角:66度 ■トレール:95mm ■フレーム:スティールトレリスフレーム ■サスペンション(前・後):WP製APEX43mm倒立タイプ・WP製APEX ■変速機形式:6段リターン ■ブレーキ形式(前・後):油圧式ディスク・油圧式ディスク ■タイヤサイズ(前・後):110/70ZR17・150/60ZR17 ■メーカー希望小売価格(税込):799,000円 ※[ ]はSvartpilen401

  • styling&position

アップハンドル仕様のスヴァルトピレン401(1-2枚目)、今モデルよりアップハン仕様へと変更になったヴィットピレン401(3-4枚目)。足周りは、スヴァルトピレンがオフタイヤ+スポークホイール、ヴィットピレンがロードタイヤ+アルミホイール。

 

 

 

スヴァルトピレン401(1-2枚目)とヴィットピレン401(3-4枚目)のポジションは類似。アップハンドルになったことで上体が起きている。テスター身長170cm・体重65kg。ハンドル位置はスヴァルトピレンの方が若干手前に引かれている。

 

  • detail

燃料タンクのボリューム感に合わせ、LEDヘッドライトの周囲にリング状のLEDデイタイム・ランニング・ライトをデザイン。

 

タンクの張り出しを広げ、前方に移動するとともにラジエターカバーも大型。燃料タンク容量は3.5リットル増加の13L。

 

写真はスヴァルトピレンでライトカウルが着いているが、両者ともに共通のメーターは大型5インチTFTディスプレイ。

 

ヴィットピレン401は、ライダー&タンデム一体型シートを採用。さらに車名のロゴ入りタンデムベルトも装備する。

 

フロントフォークはWP製APEX。5段階で伸側/圧側の減衰力調整が可能。ブレーキ

はBremboのグループブランドBYBRE製。

 

排気量を2 5 . 6 c c 拡大して総排気量398.6ccとした新型エンジン。シリンダーヘッドや、FIのハードやソフトも新設計。

 

フレーム右側にオフセットして装着するリアショックユニットはWP製APEX。伸側減衰力とプリロード調整が可能。

 

ピボット付近で大きく湾曲した新型アルミ製スイングアームは、その湾曲したアーム下側に排気システムをセットする。

 

制作・協力

■試乗・文:河野正士 

■撮影:ハスクバーナ・モーターサイクルズ

https://www.husqvarna-motorcycles.com/ja-jp.html

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