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【バイクカタログシリーズ】Vol.27 ホンダ:シャドウ400 NC34
- バイクのメンテ記事
- 2018.05.07
バイクカタログシリーズVol.27。今回はHONDA「シャドウ400 NC34」です。 バイクコンセプトなどの基本情報や特徴、スペックなどをまとめています。中古バイク購入の際に、参考にしてみてください。

■対象車種:シャドウ400(HONDA)
■型式・年式:NC34(1997年)
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車種情報(コンセプト、変更点、概要情報など)
ホンダを代表するアメリカンであるシャドウ400。その初代モデルは1997年に登場しました。1988年に登場したスティード400はベーシックなアメリカンという印象のバイクでしたが、その血筋を受け継いだシャドウ400はディープフェンダーやメッキパーツの多用によってクラシカルな雰囲気を身にまとった姿が印象的です。
スティード400でおなじみの水冷4ストロークのV型2気筒エンジンが搭載され、アメリカンの豪華絢爛なスタイリングを維持しつつも安定性抜群なホンダのエンジンは国産モデルならではの新しいジャンルのバイクとして多くのユーザーに受け入れられました。
ロー&ロングで重心が低く設定された車体は足つきが良く、体格に恵まれないユーザーにとっても運転のしやすいバイクです。フロントブレーキには制動性の高いディスクブレーキを採用。225kgという重厚な車体をしっかりと制御する安定感は抜群です。
34km/Lという燃費の良さも排気量と車重を考えれば十分に優秀な数値であり、経済的にも優れた1台といえるでしょう。
スタイリングで特徴的なのがサスペンションの部分です。アメリカンのベースであるハーレーダビッドソンの旧来のモデルの多くはサスペンションが実装されていないリジッドが基本。その特徴をできるだけ損なわないようにシャドウ400のリアサスペンションはバネ部分がカバーで覆われ、太いフレームのような存在感を放ちます。
登場から20年以上げ経過した現在でも中古バイク市場では高い人気を誇り、店頭で目にしたときの迫力は圧巻です。とても400ccには見えない車格は堂々の一言で、見る者を圧倒します。
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車種の特徴(仕様、こだわりなど)
スティード400は空前のヒットとなり、国産アメリカンというジャンルを確立した名車でした。その後今回のシャドウ400が登場することになるのですが、その裏にはライバル車が続々と登場してきたという背景もあったのです。
カワサキのVULCAN400、スズキのイントルーダー400、そしてヤマハのドラッグスター400などが続々と登場し、スティード400の独壇場であった国産アメリカン市場は熾烈な競争が生まれることとなりました。
そんな中でホンダが他社との差別化を図るために打って出たのが今回のシャドウ400。クラシカルなデザインによってさらに重厚感が増したスタイリングは、これが400ccバイクであることを忘れさせてくれるほどに美しい存在感を放っています。
本場アメリカンのハーレーダビッドソンにも劣らないほどの本格的なその姿に加え、ホンダならではの安定感抜群の水冷V型ツインエンジンは他のアメリカンにはない大きな強みとなりました。
完璧なほどにアメリカンとしての価値を高めることに成功したシャドウ400は、その後も後継モデルを続々と発表し、2000年台後半まで続く息の長いモデルとなったのです。
エンジン・スタイリングともに完成度が高く品質の高いシャドウ400は、今でも中古バイク市場で活発に取引されており、圧倒的な存在感はデビュー当時のまま色褪せることなく現在に残っています。
スタイリングの面で唯一疑問の声が上がったリアサスペンションについては、確かにハーレーダビッドソンの世界観を忠実に再現するという意味では不釣り合いなものであったかもしれません。しかし、フレーム状に見せることによってより骨太で無骨な印象の1台に仕上がったことに変わりはなく、結果として多くのユーザーに受け入れられることとなりました。
今もなお輝き続けるホンダを代表するアメリカン「シャドウ400」は、1997年に新たな歴史の1ページとして堂々と名を刻みました。
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車種スペック
基本スペック | |
メーカー名 | HONDA |
型式 | NC34 |
乾燥重量 | 225kg |
全長×全幅×全高 | 2085mm × 735mm × 1080mm |
車種名 | シャドウ400 |
総排気量 | 398cc |
定地燃費 | 34.0 km/L ( 60 km/h走行時) |
メーカー希望小売価格(東京地区) | 629,000円 |
エンジン | |
型式 | 水冷4ストロークOHC3バルブV型2気筒 |
エンジン型式 | NC25E |
総排気量 | 398cc |
圧縮比 | 9.8:1 |
内径(ボア) | 64.0mm |
行程(ストローク) | 62.0mm |
燃料供給方式 | キャブレター |
キャブレター形式 | - |
点火方式 | トランジスタ |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 |
始動方式 | セルフスターター |
エンジンオイル容量 | 2.9L |
燃料タンク容量 | 14.0L |
車体関係 | |
フレーム形式 | クレードルフレーム |
キャスター | 34.0度 |
トレール | 157.0mm |
タイヤサイズ(前) | 120/90-17 64S |
タイヤサイズ(後) | 170/80-15 77S |
ホイールトラベル(前) | - |
ホイールトラベル(後) | - |
ホイールサイズ(前) | - |
ホイールサイズ(後) | - |
ブレーキ(前) | 油圧式ディスク |
ブレーキ(後) | 機械式リーディングトレーリング |
懸架方式(前) | テレスコピック式 |
懸架方式(後) | スイングアーム式 |
ステアリングアングル(右) | - |
ステアリングアングル(左) | - |
性能 | |
最高出力 | 33ps(24.3kw)/7500rpm |
最大トルク | 3.5kg・m(34.3N・m)/5500rpm |
最高速度 | - |
燃費 | 34.0km/L ( 60 km走行時) |
最小回転半径 | 3.1m |
装備 | |
ワンタッチクラッチレバー調整 | - |
ワンタッチブレーキレバー調整 | - |
燃料計 | - |
ツイントリップメーター | - |
時計 | - |
ハザードランプ | - |
盗難防止装置 | - |
ヘルメット収納スペース | - |
変速機 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
変速機形式 | リターン式5段 |
変速比(分かれば) | 3.166 |
2 | |
1.5 | |
1.173 | |
1.041 | |
1次減速比 | 2.058 |
2次減速比 | 2.688 |
無段変速車変速比 | - |
バイクネットAJ事務局