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【バイクカタログシリーズ】Vol.29 カワサキ:ゼファー400 ZR400C
- バイクのメンテ記事
- 2018.05.14
バイクカタログシリーズVol.29。今回はKAWASAKI「ゼファー400 ZR400C」です。 バイクコンセプトなどの基本情報や特徴、スペックなどをまとめています。中古バイク購入の際に、参考にしてみてください。
■対象車種:ゼファー400(KAWASAKI)
■型式・年式:ZR400C (1988年)
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車種情報(コンセプト、変更点、概要情報など)
1988年にデビューを果たしたKAWASAKI ゼファー400。バイク全盛期の時代に発売されたKAWASAKIを代表するネイキッドであり、非常に高いパワーを誇る名車です。
空冷4気筒のエンジンは最高出力46馬力、最大トルク3.1kgf/mを誇り、当時の若者にとって憧れともいえる存在でした。時代の流行に媚びない尖ったスタイルと、カスタム性の高さは多くのライダーを虜にし、現在でも中古バイクとして根強い人気を誇る1台です。
当時は400ccネイキッドの戦国時代ともいえるほどの過熱ぶりで、ホンダCB400SFなども同時期に高い人気を誇りました。HONDAは幅広い世代にとって乗りやすいバイク作りが得意であったのに対し、KAWASAKIはストイックなまでにバイクのあるべき姿を追求してきました。結果としてKAWASAKIには非常にコアなファンが定着し、今もなおKAWASAKIというブランドに魅せられているユーザーも多く存在します。
そのような時代を象徴するバイクこそがゼファー400でもあるのです。初代モデルの登場から30年が経過した現在、ゼファー400は旧車の部類に入る存在となり、状態の良い中古バイクの中には驚くべきプレミア価格として取引されているものも存在します。一方で、カスタムを楽しむユーザーも多かったことから給排気系や外装、エンジンに至るまで様々な改造が施されたものも多く、ゼファー400を購入する際にはエンジンをはじめ、給排気系などのパーツに異常がないかを入念に確認しておく必要があります。
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車種の特徴(仕様、こだわりなど)
ゼファー400のエンジンはネイキッドとしてはそれほど多くない空冷4気筒を搭載しています。空冷ならではのフィンの造形美はスタイリングを彩る大きな要因ともなっており、KAWASAKIの強いこだわりが感じられます。
ZRXなどの水冷モデルに比べると性能面では僅かに劣るものの、エンジンフィーリングや独特の鼓動感は他のモデルでは味わうことのできないものです。
ネイキッドの大きな魅力は、ストリートやアメリカンのように景色を見ながらゆったりと走行したり、スーパースポーツのように走りそのものを楽しむという両方の魅力を兼ね備えたところにあります。
単にスピードを求めるのではなく、バイクとしての総合的な魅力を考えたとき、ゼファー400は確かに大きなパワーを秘めたバイクですが、それ以上にバイクそのものとじっくり向き合い対話をすることのできる魅力が感じられます。
また、ゼファー400が高い人気を誇るもう一つの理由として、伝統的なKAWASAKIらしいスタイリングも挙げられます。往年の名車であるZ2などを彷彿とさせる形状は、今でも古さを感じさせない洗練された印象を与えてくれます。磨き抜かれた外装は芸術品ともいえるほどの魅力を放ち、80年代後半ならではのしっかりとした作りを感じさせてくれます。
プレミア価格が付くこともあるゼファー400ですが、同年代の車種で比較すると決して割高なものではなく、むしろお買い得な部類に入ります。高い品質と信頼性の高いエンジン、バブル時代ならではのコストのかかった外装など、総合的に見るとコストパフォーマンスに優れた1台であると考えることもできます。
カスタムを楽しんでみたいというユーザーにとってもパーツも豊富であり、ゼファー400は価格以上の楽しさを与えてくれる1台であることに違いはありません。
2008年に絶版となったゼファー400は、今後もさらに取引相場は上昇していく可能性が高いです。少しでも興味のあるという人にとっては、今こそゼファー400を安く手に入れられるチャンスの時期なのかもしれません。
KAWASAKIを代表するネイキッドであるゼファー400の中古バイクを検討している方は、ぜひ早めに現車を見て参考にしてみてください。
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車種スペック
| 基本スペック | |
| メーカー名 | KAWASAKI |
| 型式 | BC-ZR400C |
| 乾燥重量 | 186kg |
| 全長×全幅×全高 | 2085mm × 745mm × 1100mm |
| 車種名 | ゼファーχ |
| 総排気量 | 399cc |
| 定地燃費 | 40.0 km/L ( 60 km/h走行時) |
| メーカー希望小売価格(東京地区) | 635,250円 |
| エンジン | |
| 型式 | 空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
| エンジン型式 | ZX400AE |
| 総排気量 | 399cc |
| 圧縮比 | 10.3:1 |
| 内径(ボア) | 55.0mm |
| 行程(ストローク) | 42.0mm |
| 燃料供給方式 | キャブレター |
| キャブレター形式 | - |
| 点火方式 | 電子進角式トランジスタ |
| 潤滑方式 | ウェットサンプ |
| 始動方式 | セルフスターター |
| エンジンオイル容量 | 3.0L |
| 燃料タンク容量 | 14.0L |
| 車体関係 | |
| フレーム形式 | ダブルクレードル |
| キャスター | 27.0度 |
| トレール | 102mm |
| タイヤサイズ(前) | 120/70ZR17M/C(58W) |
| タイヤサイズ(後) | 150/70ZR17M/C(69W) |
| ホイールトラベル(前) | 140 |
| ホイールトラベル(後) | 115 |
| ホイールサイズ(前) | 17M/C×MT3.00 |
| ホイールサイズ(後) | 17M/C×MT4.00 |
| ブレーキ(前) | デュアルディスク |
| ブレーキ(後) | シングルディスク |
| 懸架方式(前) | テレスコピック式 |
| 懸架方式(後) | スイングアーム式 |
| ステアリングアングル(右) | 35 |
| ステアリングアングル(左) | 35 |
| 性能 | |
| 最高出力 | 39 kw (53 ps) / 11500 rpm |
| 最大トルク | 35 N・m (3.6 kg・m) / 9000 rpm |
| 最高速度 | - |
| 燃費 | 40.0km/L ( 60 km走行時) |
| 最小回転半径 | 2.8m |
| 装備 | |
| ワンタッチクラッチレバー調整 | - |
| ワンタッチブレーキレバー調整 | - |
| 燃料計 | - |
| ツイントリップメーター | - |
| 時計 | - |
| ハザードランプ | - |
| 盗難防止装置 | - |
| ヘルメット収納スペース | - |
| 変速機 | |
| クラッチ形式 | 湿式多板 |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン |
| 変速比(分かれば) | 2.571 |
| 1.777 | |
| 1.38 | |
| 1.125 | |
| 0.961 | |
| 0.851 | |
| 1次減速比 | 3.277 |
| 2次減速比 | 2.625 |
| 無段変速車変速比 | - |
バイクネットAJ事務局


