【バイクカタログシリーズ】Vol.4　ホンダ：CB1300SF　SC54

2003年、三代目ビッグワンとしてSC54が発売されました。

赤白カラーリングとホンダのフラッグシップイメージは踏襲されているものの、全て新設計で大幅な軽量化が図られた車体は、すぐにリッタークラスのベストセラーとなります。

SC40からの変更点は、

・新設計エンジン

・大幅な軽量化（249kgから228kg）

・キャブレターをインジェクションに変更

・マフラーを1本出しへ

・シリンダーフィンの廃止

・タイヤサイズ変更

・軽快なデザイン

・クルーザーからスポーツへ路線変更

見た目は、リッターバイクらしい迫力と風格はそのままに、SC40よりかなり軽快になりました。特に薄く跳ね上がったリアカウルと、フィンを廃したシリンダーは、すっきりした印象を与えます。

取り回しは重いですが、いざ走り出すと意のままに操ることができ、自分の腕が上がったと錯覚するほど素直に走ります。「走る、曲がる、止まる」という3つの要素を高次元でバランスさせた優れた操縦性です。

また、イヤーモデルとして年々熟成が重ねられ、過去の主な変更点は、シートとリアカウル形状変更、ジェネレーター大型化、ミッションを5速から6速へ、ギアポジションインジケーター装備等です。中古バイクでも、細かな変化を確認しながらお探しください。

ホンダ：ＣＢ１３００ＳＦの中古バイク一覧はこちら

2018モデルでは最大出力が101馬力から110馬力へ、ヘッドライトのLED化、アシストスリッパークラッチ採用と、歴代モデルの中で最も完成度は高いです。まさに熟成の域に達したと言えるでしょう。

では次に、CB1300SF（SC54）の特徴を見てみましょう。

(1)スポーツ志向

SC54は前モデルのSC40から20kg以上の軽量化をしていることもあり、かなり走りを意識した仕上がりとなっています。市街地から高速道路、ワインディングまで、気負うことなく意のままに走ることができます。

それを実現したのは、やや高い重心、年々進化したインジェクションマッピング、2014年モデルから新装された6速ミッションなどです。

(2)BIG1の血統を引く正統派

BIG1（ビッグワン）プロジェクトとは、ホンダ技術陣が『自分たちで本当に乗りたいバイクを作ろう』ということで始められたプロジェクトで、その第一弾が1998年に発売されたCB1000です。

SC54もこのプロジェクト魂を引き継ぐもので、典型的なネイキッドスタイル、赤白で1980年台の名車CB1100Rそっくりのガソリンタンク、DOHC並列水冷4気筒、アナログメーター等、ホンダのフラッグシップとしての威厳を持つ優れたバイクで、どの年代の中古バイクも高い人気を誇ります。