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【YAMAAH YZF-R3】250の良さ。400の良さ。両方の良さを持つR3。

  • 中古バイクカタログ
  • 2022.02.08

今回は「YAMAAH YZF-R3 」をご紹介します!

250クラスの車体に320㏄エンジンを搭載したYZF-R3。たいして変わらないでしょ?という予測は見事に裏切られ、こんなに走るの! と目からうろこが落ちる気分を味わった。250だったら車検がないのに、と思う人こそ乗ってみて欲しいダンチな走りで満足させるYZF-R3とは。

 

【目次】

1.カタチに質感、スタイルにキレ

2.「余裕」と「ゆとり」を生む排気量

3.装備・車両詳細

 

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  • カタチに質感、スタイルにキレ

 YZF-R25と車体は同じ。同じ車重。現行型は両方ともABSが標準装備され、価格差はYZF-R25の65万4500円に対しYZF-R3は68万7500円と3万3000円だけR3が高い。車検がある分、乗り出し価格はさらに数万円R3のほうが高くなるだろうけど、実際に乗ってみると「余裕」と「ゆとり」を生む排気量の違いにこれはお買い得、と思った。

 

 排気量の違うエンジンはシリンダー内部を往復するピストンの外径サイズを変えていることで生まれたもの。R25のピストンは外径60mm、R3のそれが68mm。8mmボアアップして排気量を上げている。両車の排気量差は71㏄。このエンジン、数々のフリクションロスを低減する手法を用い高性能と低燃費など高効率化を図る手法が採られている。

 

 外観のデザインはYZFシリーズだけにスポーティーさと緻密なボディーパネルの組合せによってアイキャッチなディテールの集合体になっている。細部まで細かく拘っただけにカタチに質感、スタイルにキレがある。その象徴でもあるYZF-M1というMotoGPマシンがあるわけだが、世界最高峰クラスで戦う戦闘的なイメージはライディングポジションにはない。R3のそれは市街地からツーリングまで前傾がキツイと思う場面はなく、ヘルメットの中からの視界も低すぎないカジュアルさがある。

 

780mmというシート高ながらシート前端部分とタンクのつながりが細身になっているため、止まって足を下ろす時、内股からまっすぐ足を下ろせるため安心があるものだった。

 

  • 「余裕」と「ゆとり」を生む排気量

1速で半クラッチを使い走り出す瞬間、このエンジンが低回転からしっかりとしたトルクを持っていることが解る。車重もR25と同じだから純粋に排気量アップ分ゆとりがあるのだ。スペック的にR25よりパワーで8PS、トルクで6N.m大きいのだが、そうしたスペックの最大値より日常域での差が大きく、400クラスのような動き出しをしてくれるのだ。

 

 加速も同様。発進後、4000rpmでシフトアップをしても市街地ですんなり交通の流れをリードできる。いや、3000rpmでシフトアップしてアクセルを少し開け気味にするだけでも結果は同じ。こんな時、250との違いを感じる。排気量って正義だ。

 

 このエンジンがもたらす余裕はライディング中にライダーをリラックスさせてくれる。一言でいってラクなのだ。エンジンから適度な加速を取り出すためにシフト操作や回転数を保つために使う集中力を、周囲を確認するためにも振り向けられる。

 

もちろん、この余裕は高速道路の巡航、6速のままアクセルをフット開けて追い越す、という場面でも同様。ツーリング中に車の流れに併せて峠道を走ったときも低い回転を多もったままスルスルと上り坂を走ってくれた。

 

 ワインディングを楽しむ場面でも同じ。持ち前の軽快さ、ハンドリングの良さが光るYZF-R3。R25と同じタイヤサイズだがこちらはラジアル。ラジアルタイヤの性能が絶対ではないが、路面の細かな変化への追従性は良好だし、安心感も高い点でライディングの上質感とその結果グリップ感も味わえた。エンジン5000rpm〜6000rpmあたりからアクセルを開けるだけでしっかりと後輪の蹴り出し感がある分、コーナリング感も充実。知らない道でもエンジンが持つゆとりで安心感をもってライディングできた。

 

 250と同じ車体に320㏄のゆとり。体感してみると、これはちょっとした衝撃。まったく違った印象だ。大きなバイクにちょっと疲れた人、免許を取ったら250から始めろ、とアドバイスされた人にもお勧めしたい。この乗りやすさと扱いやすさは乗ったら惚れ込むこと必至。そんなYZF-R3だったのです。

 

 

  • 装備・車両詳細

フロントフォークは外径37mmのインナーチューブを持つ倒立フォークを採用。フロントブレーキは1枚のディスクプレートに2ピストンキャリパーを組み合わせたもの。

 

カウルのデザインはヤマハの思い入れがしっかりと詰まっている。センターパートからボトムパートへの流れ、フロント周りからエンジンサイドへの流れなどドラマチックだ。小ぶりだがエンジンサイドにはウイングも付く。フレームは鋼管を使い、エンジンを吊り下げるダイヤモンドフレームと呼ばれるスタイルを採る。

 

見やすさ抜群のLCDメーターを採用。レッドゾーンは12500rpmから。R25は14000rpmからなのでエンジンのキャラクターの違いがここにも出ている。

 

ハンドル形状は全体のレーシーなスタイルにあったもの。この型では先代よりもタンクキャップの位置、ハンドルグリップの位置がそれぞれ20mm、22mm低くなっているが、しかしグリップ位置はシートの高さと相まってそれほど低く感じないのが特徴。

 

シート前端からタンクなどにかけてのつながり感はワインディングでライダーが左右に動いたときにフィットしやすいように仕立てられている。

 

リアサスペンションはモノクロスタイプを採用。スイングアーム形状もエンドに向かって次第に細くなるこだわりの形状としている。

 

ヘッドライトはLED。ライトのリフレクターなど細部にまでデザインのこだわりを持たせている。

 

小ぶりなテール周りにしっかりとビルドインされたテールランプ。ウインカー、ナンバープレートは後方に伸ばされたステーにマウントされている。

 

リアブレーキはシングルピストンキャリパーと組み合わせたもの。コントロール性がとても良い。マフラーは三角形状のものでコーナリング中に深く車体が寝ていても路面と干渉しないようなイメージを持たせる。

 

●YZF-R3 ABS 主要諸元
■エンジン種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ ■型式:2BL-RH13J  ■総排気量:320cm3 ■ボア× ストローク:68.0× 44.1mm ■圧縮比:11.2 ■最高出力:31 kW(42 PS)/10,750rpm ■最大トルク:29N・m(3.0 kgf・m)/9,000 rpm ■全長×全幅× 全高:2,090 × 730 × 1,140mm ■軸距離:1,380mm ■シート高:780mm ■車両重量:170kg ■燃料タンク容量:14L ■変速機:6段リターン■タイヤ(前・後):110/70R 17M/C 54H・140/70R 17M/C 66H ■ブレーキ(前・後):油圧式シングルディスク[ABS]・油圧式シングルディスク[ABS] ■懸架方式(前・後):テレスコピック式・スイングアーム式 ■車体色:シアンメタリック6、マットダークグレーメタリック8、ディープパープリッシュブルーメタリックC、 ■メーカー希望小売価格(消費税込み):687,500円

 

制作・協力

■試乗・文:松井 勉 ■写真:赤松 孝 ■協力:SUZUKI

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