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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第100回 スズキ・RG50ガンマ
- おすすめコラム
- 2020.06.07
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。記念すべき第100回目となる今週の珍車は、1982年に登場した過激で高性能なゼロハンスポーツ「スズキ・RG50ガンマ」のご紹介です。
■スズキ・RG50ガンマ ■エンジン:水冷2ストローク単気筒
■最大出力:7.2ps/7,200rpm ■最大トルク : 0.72kg-m/7,000 rpm
同時に連載中の「名車カタログ」と同じく、
「珍車」のコーナーもついに100回を迎えることができました。
ありがとうございます!
この企画、「基本的に原付カタログ」のようになっており(笑)、
これまでもかなりの台数、国内4大メーカー+海外の50ccバイクを
紹介してきました。
それでもまだまだ出していないのがあるのですから、
バイク道は奥が深いです!
なお、掲載してきたバイクには、
「これ珍車じゃない!名車だ!」というのも、もちろんあります。
ということで、記念すべき第100回は、「スズキ・RG50ガンマ(Γ)」を
お送りいたします。
このバイクも、まさに「原付の名車」ではないでしょうか。
ガンマシリーズの末弟、RG50ガンマの登場は1982年。
その名前に恥じぬ、過激で高性能なゼロハンスポーツでした。
当時すでに、ゼロハンスポーツバイクの激しい争いが始まっていました。
スズキのゼロハンスポーツ自体はその前から出ており、
1973年には「GA50」、1977年からは「RG50」を発売しています。
RG50は6.3psを誇る2ストエンジン、76kgの軽量車体によって
スポーティな走りを実現、ヒット作となりました。
その後継モデルのRG50ガンマでは、
クラス初の角型パイプを用いたダブルクレードルフレーム、
アンチノーズダイブフォーク、フルフローターサスペンション、
アルミキャストホイール、スリット入り油圧ディスクブレーキなど
50ccバイクの水準を超える装備を満載。
乾燥重量69kgに水冷となって7.2psまでパワーアップしたエンジンを搭載し、
さらに走行性能を向上していました。
ガンマといえば、後ろから見たら凧揚げの「やっこだこ」スタイルの
「RG250ガンマ」が有名ですが、
このデザイン、さらには「ガンマ」という名称も、
実はこの「RG50ガンマ」が最初だったのです。
バイクの歴史はほんとうに面白いですよね。