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生誕100周年を迎えたMOTO GUZZIの最新モデル“V7 Special”
- おすすめコラム
- 2021.07.29
【あみ into MOTO】vol.10。今回はMOTO GUZZIの最新モデル“V7 Special”に乗ってツーリング!その乗り心地はいかに?!

イタリア発祥の古豪ブランド『MOTO GUZZI(モト・グッツィ)』が、2021年で生誕100周年を迎えました。1世紀を経てモト・グッツィはいまも、ブレることのないオリジナリティを継承し続けています。
今回は、モト・グッツィの2021年・新生”V7スペシャル”に乗り込み、そのネオクラシックを愉しみます。
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本物のモト・グッツィらしさ V7 Special
“クラシックネイキッド”と言われるオートバイのなかで、モト・グッツィを思い浮かべる方も少なくないはず。V7シリーズはモト・グッツィの代名詞となる縦置き90°V型エンジンが、特に象徴的なモデルかと思います。
誕生から50年以上経ったV7シリーズは、その頃からの伝統と個性を忠実に守りつつ、現代技術を搭載した、正真正銘ネオクラシックバイクと言えますね!
少し話が逸れますが、モト・グッツィはかつて、イタリアだけでなく世界の様々な国で“警察車両”
映画007シリーズでもショーン・コネリーが劇中に乗っていたV7カリフォルニアは、当時アメリカの警察に供給されていたものなんだって。
さて、今回ご紹介するのはモト・グッツィV7シリーズの中でも特にクラシカルなモデル“V7 スペシャル”です。1970年代のスタイルをそのまま取り入れた、正統派の一台。
時代を超越してカッコいい、『これぞ正に、THE バイク!』・・・と言わんばかりのスタイリングにときめきます。
今回フルモデルチェンジをしたV7シリーズ、排気量は850ccにパワーアップし、最高出力/最大トルクともに大幅に上がりました。
【V7 SPECIAL スペック】
■エンジン:4ストローク空冷90°V型2気筒 OHV 2バルブ
■排気量:853.4cc
■最大出力:48kW(65HP)/6,800rpm
■最大トルク:73Nm/5,000rpm
・・・と、まぁ、何はともあれ乗ってみなくちゃ わかりませんよね!
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クセになるライドフィールはそのままに
V7スペシャルに乗り、このバイクが似合う場所を・・・ということで、着いた場所は【千葉フォルニア】(千葉県袖ケ浦市)。テッパンではありますが、フォトジェニックな撮影をするならここは間違いないと思って。
新しくなったV7、とにかく乗りやすいです!歴代V7シリーズをご存知の方ならその違いが明確に感じられると思います。
まず、パワーアップしたエンジンが気持ちいい。トルクが増した分、減速からの加速が力強く、俊敏になったと感じました。一般的にOHVのエンジンは高回転より低速トルクが得意とされ、力強く安定した走行を楽しめるエンジンとなります。
V7に至っては、もう必要十分な850ccのパワーが、高速道路でも不足を感じさせません。
従来モデルで気になっていたグリップへの振動も、かなり軽減された気がします。シフトチェンジも気持ちよく入って、繋がりもスムーズ!爽快です。
コーナリング時では、車体はしなやかに曲がり、優雅な乗り心地。V7に採用されているダブルクレードル(フレーム)が、そのしなやかな動きに貢献しているかと思います。
往年より受け継がれる、モト・グッツィはシャフトドライブ!そして、エンジンが目覚めると同時に左右に揺れる感覚(トルクリアクション)はとても個性的。跨ってまず先に、『モト・グッツィらしさ』をここに感じます。
<路地裏にある隠れ家カフェ>
千葉フォルニアからほど近い、海沿いの隠れ家カフェ『びいどろ茶房』でカフェランチをしました。長閑で、とても雰囲気の良い喫茶店。テラスからは広いドッグランの先に東京湾を眺めることができます。
アクアラインからも近くて、路地を入った先にある“隠れ家カフェ”。偶然にも、「良い場所見つけたなぁ~」って自画自賛しちゃいます。
注文したのはパスタランチとデザートプレート。彩り鮮やかなパスタ、さっぱりとした塩味で食が進みます。
デザートプレートも、すごくお洒落!写真映えするお料理の数々に、のんびりと過ごせる快適なテラス。つい、時間が経つのを忘れてしまう。
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初心者から上級者まで幅広い層が楽しめるバイク
新しいV7は、乗っていてポジションがとても楽ちん。シートが柔らかく優しいから、ロングツーリングにも向いていそう。脚に伝わるエンジンの熱気は、そんなに気にならなかったですね。
特徴的なキャラクターであるモト・グッツィの縦置きエンジン。それが生み出す独特の乗り味は、クセになるくらい味わい深く、根強いモト・グッツィ ファンが多いのも納得です。
今回特に印象的だったのが、V7スペシャルのサウンド。『ドゥルルル!』って、渋くカッコいい音を響かせて走ります。左右2本出しマフラーと、ツインショックがクラシカルな雰囲気を引き立たせて、佇まいも走りも良いですね。
“ショーウィンドウに映る姿(自分とバイク)をみて、うっとりしちゃう。”
・・・って、正直、本当にそんな気分になりました(笑)。
今回ご紹介した新生V7スペシャル以外に、V7ストーンもフルモデルチェンジされました。この2台は兄弟車であり、デティールが異なる面白さがあります。
全国のモト・グッツィ正規販売店にて実車を見ることができますので、気になる方はぜひ実車に触れてみてはいかがでしょうか。
<協力>
モト・グッツィ市川にて
【海沿いの隠れ家カフェ びいどろ茶房】
〒292-0008 千葉県木更津市中島4398-17
電話:0438-97-7710
営業時間:11:00~17:00(定休日 不定休)
動画もぜひご覧ください!
<プロフィール>木村亜美
東京出身、タレント・ライター・YouTuber。雑誌広告、映像など各種メディアで活動するかたわら、バイク・クルマ・カンナム・水上バイクなど公私ともに乗り物が大好き。所有バイクはaprilia TUONO V4 1100 Factory、KTM150EXC TPI、HONDA CRF125、YAMAHA WR250R、BRP Can-Am Rykerなど。