【遠藤イヅルの珍車カタログ】第102回 ホンダ・ハミング

■ホンダ・ハミング　■エンジン：2ストローク空冷単気筒

■最大出力：2.5ps/5000rpm　■最大トルク : 0.38kg-m/4500rpm

1970年代初頭、女性向けバイクとして

すでにファミリーバイクが何種類も出ていたのですが、

ホンダはさらに、自転車のように乗りやすいバイクの開発に着手。

1976年に「ロードパル」を発売しました。

ロードパルは、その手軽さ、価格の安さ、軽量さから

ターゲットとしていた層のハートをキャッチ。

みごと、大ヒットを記録したのです。

そして、ロードパルには数多くの派生車が生まれました。

1980年に登場の「ハミング」もそのひとつです。

ロードパルの大径ホイールは。軽快な印象を与える10インチに。

燃料タンクをシート下に移動して3ℓの容量を確保、

ロードパルの特徴だったゼンマイ式の指導方法も

キック式に変更されていました。

ハミングは「ハミング」と「ハミングG」があり、

Gのほうが上級そうに感じますが、むしろこちらが簡略版。

レッグシールドやフロントバスケットが省かれていました。

やがて原付も本格的なスクーター時代に移行したこともあり、

1983年にはロードパルともども生産を終えています。