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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第104回 ホンダ・パラディン
- おすすめコラム
- 2020.08.09
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、ロードパルの兄弟車種として1978年に登場した「ホンダ・パラディン」のご紹介です。
■ホンダ・パラディン ■エンジン:2ストローク空冷単気筒
■最大出力:2.2ps/5,500rpm ■最大トルク : 0.37kg-m/3,500rpm
このコーナーではいろいろなバイクを紹介してきましたが、
原付の登場回数がとても多いのです。
しかし、それでもまだまだストックがあります。
国産原付の種類がいかに多いかがわかります。
その理由のひとつに、「バリエーションも多かった」ことがあります。
たとえば、1976年にホンダが発売した「ロードパル」では、
・始動方法をより簡単にした「ロードパルL」、
・“奥様向け”の「パルフレイ」、
・若者向けの「パルディン」や「パルホリデー」、
・タイヤを小径化した「ハミング」
などを展開しました。
今回はその中から、
1978年から発売を開始した「パルディン」をお送りします。
ロードパルは、乗降性を良くするために
フレームを下げた「ママチャリ」的スタイルを採用していました。
派生モデルのパルフレイも、チョッパースタイルのパルホリデーも、
基本的には低いフレームを持ち、
スクーターには及ばないものの、良好な乗降性を得ていました。
しかしパラディンは、ロードバイク型自転車のように、
前輪の軸が入るヘッドチューブからシート下のシートチューブの間を
フレーム(トップチューブ)をつなげているという
バイクとしてはとても珍しい姿をしていました。
燃料タンクは、ロードパルと異なり
シート下に設置していたのも特徴です。