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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第107回 ヤマハ・チャンプRS

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  • 2020.09.20

毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、軽快な走りが特徴の「ヤマハ・チャンプRS」のご紹介です。

■ヤマハ・チャンプRS ■エンジン:2ストローク単気筒

■最大出力:6.3ps/7,000rpm ■最大トルク : 0.65kg-m/6,500rpm


もはや「目指せ日本の原付スクーター全網羅!」

的な内容になっているこのコーナー。

でもまだご紹介していない車種があるあたり、

日本の原付スクーターの奥深い世界を感じます。


今回は「ヤマハ・チャンプ」の中から、1987年に追加された

レーシーな「RS」をお送りしましょう。


チャンプは、ジョグのスポーティな兄弟車として1984年に登場。

5.2psの強力なエンジン、乾燥重量51kgの軽さが生む

軽快な走りが特徴でした。

前輪は太めの8インチ、後輪は逆に細めの10インチという

前後異サイズタイヤを採用し、シャープなコーナリングも楽しめました。


登場翌年にはエンジンを5.5psにパワーアップ、

さらに1986年には5.8psまで引き上げられたほか、

同年には80cc版や「スペシャル」を追加。

そして1987年には、チャンプの真打、

6.3psエンジンにチャンバータイプのマフラー、

フロントにディスクブレーキを奢った「RS」の発表を迎えました。


カラーリングも、ヤマハのワークスバイクを思わせる

赤×白のストロボカラーや、マルボロ、ゴロワーズカラーをまとい、

さらに「TECH21」カラーも限定発売されるなど、

見た目からもレーシーな雰囲気を漂わせていました。


そんなチャンプRSでしたが、

後継バイクを迎えないまま1990年頃に生産を終了。

モデルライフは短命でしたが、

今なおチューニングが行われるほどに愛されています。

これから先も、名スクーターとして、記憶に残り続けていくことでしょう。

制作・協力

(イラスト・文)遠藤イヅル

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