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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第110回 プフ・250SG
- おすすめコラム
- 2020.11.08
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、オーストリアのバイクメーカープフが製造した「プフ・250SG」のご紹介です。
■プフ・250SG ■エンジン:空冷2スト250cc
■最大出力:16.5ps/5,800rpm ■最大トルク : 2.32kg-m/3,300rpm
オーストリアの「シュタイア・ダイムラー・プフ」といえば、
一部のクルマ好きならピンとくるかもしれません。
現在はその一部門が「マグナ・シュタイア」となって、
「メルセデス・ベンツGクラス」、「BMW・Z4」などを生産しているためです。
しかしそのプフが、以前バイクを作っていたことは、
あまり知られていないかもしれません。
このコーナーでも、以前、一度取り上げたことがあります。
https://www.moto-auc.com/report/column/60-puch-max...
プフのバイクのひとつ「プフ250SG」は、
1953年から1969年まで作られたバイクです。
エンジンは空冷2スト250ccですが、
2つのシリンダーを持ちながら、燃焼室がひとつという
「スプリット・シングル」(ダブルピストンエンジンともいう)
構造を採用していたことが特徴でした。
バリエーションも多く、ツーリング仕様の「SG」、
スポーツ仕様の「SGS」などが存在しました。
アメリカでは、百貨店大手の「シアーズ」が
「シアーズ・オールステートSR250トゥイングル」として販売していましたが、
なんと、通販カタログから購入できたそうです。
なお、この「シアーズ・カタログ」は、
アメリカでは「聖書の次に読まれる」とまで言われ、
衣料品・日用品・DIY用品・カー用品などあらゆるジャンルの商品が
掲載されていました。
その歴史は1800年代末に始まるというのですから、驚きです。