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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第114回 ホンダ・ジョイ
- おすすめコラム
- 2021.01.10
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、1983年に登場したスリーターモデル「ホンダ・ジョイ」のご紹介です。
■ホンダ・ジョイ ■エンジン:2ストローク空冷単気筒
■最大出力:3.7ps/6,000rpm ■最大トルク : 0.47kg-m/5,000rpm
このコーナーではこれまでも、
いまや珍しくなってしまったという意味の「珍」、
もしくはコンセプトが「珍」なものを含め、
数々の50ccバイクをお送りしてきました。
その中でも、「ジャイロX」を筆頭とした
ホンダの3輪バイク「スリーター」も幾度か掲載しています。
1980年代のホンダには、「ストリーム」「ロードフォックス」「ジャスト」など
実に様々なスリーターがありました。
今回紹介する「ジョイ」は1983年に登場。
第53回で掲載した「ジャスト」の兄弟車で、
女性をターゲットにしたモデルでした。
ジャイロXで定評があった、後2輪による安定した走行性能は
まさに想定ユーザーには最適といえました。
フロントにはバスケットを備え、セルスターターも装備。
片側駆動にするなど部品を減らした結果、
乾燥重量はジャストよりも7kgほど軽い46kgに抑えられており、
価格も10万円を切っていました。
しかし、3.7psと非力だったことや、
スクーター車種の乱発などもあって、売れ行きはあまりよくなく、
2年ほどで生産を終了しています。