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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第116回 ホンダ・ノビオ
- おすすめコラム
- 2021.02.07
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、1973年から発売されたPC50型の発展版「ホンダ・ノビオ」のご紹介です。
■ホンダ・ノビオ ■エンジン:空冷2ストローク単気筒
■最大出力:1.8ps/4,000rpm ■最大トルク : 0.36kg-m/3,000rpm
「数限りない」と形容してもおかしくないほど、
かつて日本に存在した原付バイクたち。
当時は売れたのだけど、現在では希少性が高いため
このコーナーでは「珍車」として扱ってきたバイクもあります。
でも中には、発売当時からあまり販売が芳しくなかったジャンルもあります。
「モペッド」は、その代表例かもしれません。
海外ではモペッドの運転に免許が不要な国が多く、
「トモス」「プジョー」「ソレックス」「ピアッジオ」などメーカーから
幾多のモペッドが販売され普及しました。
しかし日本では、免許の問題、原付の主力がホンダ・スーパーカブなど
ビジネスバイクに移行したことなどから、あまり日の目を見ませんでした。
1966年から発売を開始した「ホンダ・リトルホンダ(P25型)」は、
誰でも自転車感覚で乗れる経済的なファミリーバイクとして登場。
1969年には、レッグシールド・リアサスを装備して、よりバイクに近づいた
PC50型に進化しました。
今回ご紹介する「ホンダ・ノビオ」は1973年から発売された
PC50型の発展版で、フレームやペダル周辺にカバーを設けたことで
さらにバイクらしいスタイルに変身しています。
しかし、スーパーカブだけでなく、
ファミリーバイク部門でもモペッドは苦戦。
結果として、ノビオも1975年頃には製造を終了してしまいました。