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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第117回 ホンダ・バリエ
- おすすめコラム
- 2021.02.21
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、ロードパルの流れを持つファミリーバイク「ホンダ・バリエ」のご紹介です。
■ホンダ・バリエ ■エンジン:空冷2ストローク単気筒
■最大出力:3.6ps/6,500rpm ■最大トルク : 0.44kg-m/4,500rpm
モペッドが普及しなかった日本ですが、
1970年代半ばになると、ファミリーバイクは大きく花開きます。
その始まりは、1976年発売の「ホンダ・ロードパル」でした。
モペッドと同じように、軽量・安価で操作は簡単、
女性でも気軽に乗れることをコンセプトとしたロードパルは
「ラッタッタ」の愛称とともに大ヒット。
「パルフレイ」「パルディン」「ハミング」といった
ロードパル兄弟を設けたほか、
ライバルメーカーにも「ヤマハ・パッソル」「スズキ・ユーディミニ」などの
さまざまなバイクを生む契機を作りました。
「ホンダ・ヴァリエ(NF50型)」は、
ロードパルが開拓したファミリーバイク需要に応えるべく、
1977年に登場しました。
自転車然としたロードパルと異なり、
アンダーボーンスタイルのフレーム周辺は
スタイリッシュなカバーで覆われていました。
また、ヴァリエには、世界初となる
Vベルト式オートマチックを採用していました。
その後のスクーターでは標準となった
Vベルト式オートマチックの初採用車が、
短命に終わって知名度も低いバイクだったのは面白いところです。