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ホンダ 新型 ダックス125 試乗会! Part1 技術解説編

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  • 2022.09.27

今回は、Honda ダックス 125 報道試乗会のPart1で技術解説編をご紹介します!

千葉県木更津市で開催された 「Honda ダックス 125 報道試乗会」。

この日は、製品説明、開発者インタビュー、試乗が行われましたので取材しました。

 

今回は、技術解説をレポートします!

 

【目次】

1.原付二種の利便性が定着

2.Honda ダックス 125特徴

3.Honda ダックス 125魅力

 

 ダックス 125を探す

 

  • 原付二種の利便性が定着

活況の国内二輪市場「原付二種クラス」はHondaが台数を牽引し、2021年度の販売シェアは64%を確保。

 

「AT小型限定普通二輪免許」取得者は16年の1.1万人から、21年は2.8万人と増加傾向。

AT免許の取得容易化や各社のラインナップ充実により、原付二種の利便性がユーザーに定着。

 

ホンダ 原付二種バイク(右から)

CT125・ハンターカブ

スーパーカブ C125

モンキー125 (5MT)

 

通勤通学用途だけでなく、近場のツーリングからアウトドアレジャーなどで原付二種を選ぶ時代に。

ホンダ原付二種クラスの更なるラインアップ充実のため、新たにダックス 125が投入されました。

 

  • Honda ダックス 125特徴

開発のきっかけは「モノ好き」=「モノコックには、心を満たす合理性がある」という想いから。

 

「スチールモノコックという手法は、現在の完成車造りにおいても有効な、時代を超えた魅力になり得る」

をキーワードに開発スタート実現に向けて、旧ダックスのフレームに125ccエンジンを載せて検討を実施。

 

1969年8月販売の「ダックスホンダ 50/70」の特徴を引き継ぎながら、現代に再定義して開発。

ダックスの名を継承するにあたり、初代ダックス同様の鋼板モノコックフレームと自動遠心クラッチ採用。

 

製造国タイのスタッフと日本の合同会議での先行研究では、以下の2点を共有。

 

・「クラシックウイングマーク」にふさわしい歴史あるモデルであること

・「2人乗り」を楽しめること

 

開発のねらいは「ファミリー&レジャー スニーカー」

家族の一員として愛され、すれ違う人までも笑顔にするハッピーな一匹

 

休日をライダーひとりだけでなく、大切な家族や仲間と楽しんで、より充実したバイクライフに。

 

ホイールベースは、2人乗りを前提とし直進安定性を考慮した1200mmに設定。

 

  • Honda ダックス 125魅力

初代ダックスホンダ 50/70 エクスポートから継承した「首輪モチーフ」の新グラフィック。

ホンダ二輪プロダクトの象徴である「クラシックウイングマーク」採用。

ダックスフントキャラクターのイラストは、より躍動的にアレンジ。

 

鋼板モノコックフレームは、ダックス125最大の特徴であり、最も難関な作業に。

 

開発初期は、コスト/量産性/機能(=外観)などの課題で「パイプフレーム」もモノコックと同時に検討。

 

最終的には「モノコックが合理的」と判断して、フレームを「外観のアイデンティティ」として位置付け。

 

開発目標を以下に設定。

 

「2人乗りが楽しめる+125ccの動力性能に対応した強度剛性」のフレームは、1.6mm厚の鋼板を採用。

「親しみやすいボリューム感を実現」する、高密度レイアウト。

「2人乗り時に安心感のある運動性能」にするため、前:45後:55の分担荷重や、3軸IMU制御のABS採用。

 

T字型バックボーンフレームは、機能とデザインの担当領域を分けずに開発。

 

機能とデザインの担当者が3D CADデータで双方の要求を共有して検証し、形状を決定。

通常開発のようなスタイリング検討用のスケッチやクレイモデルはなく、データをレタッチしたスケッチのみが存在。

 

フレームデザインは多くの検討の結果、鋼板プレスならではの「温かみのある表情」を実現。

 

パワーユニットは「ファミリーのためのスニーカー」として「市街地でストレスなく、楽しく」を具現化。

 

トルクフルな、空冷・4ストローク・OHC・123cc単気筒エンジンを搭載。

アップタイプのマフラー、フレーム内蔵のエアクリーナーなど専用の吸排気系。

 

クラッチ操作がいらない、自動遠心クラッチ式の4速トランスミッション。

ギアレシオは、スーパーカブ C125の前後17インチに対し、タイヤサイズ変更に伴って見直しを実施。

 

前後輪に、12インチキャストホイール、チューブレスタイヤを採用。

倒立タイプのフロントフォーク。

前後ともディスクブレーキ式。前輪に作用するABSを標準装備。

 

シンプルなハンドル周り。反転液晶の丸型デジタルメーター。

アップハンドルによる、上体が起きたアップライトなライディングポジション。

ハンドル切れ角は左右各42°を確保して、取り回しやすさに配慮。

 

段差のない、長くて厚みのあるダブルシートは、幅広いユーザーを想定してシート高を775mmに設定。

パッセンジャーが握りやすい、クロムメッキのグラブバー。

 

灯火類は、丸型ヘッドライトやウインカーなど、全てLED式。

 

懐かしさと上質さを感じさせる「パールネビュラレッド」

都会的な風景に溶け込む「パールカデットグレー」の全2色。

 

次回は「開発者インタビュー編」をレポートします!

 

制作・協力

(取材協力)

本田技研工業株式会社

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

 

(写真・文)

森井智之

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