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第13回 モンキーミーティング in 多摩 イベントレポート Part3
- おすすめコラム
- 2022.06.03
2022年4月24日(日)に開催された「第13回 モンキーミーティング in 多摩」のレポート Part3をお届けします。
2022年4月24日(日)に、東京都あきる野市の東京サマーランドで行われた「第13回 モンキーミーティング in 多摩」。
このイベントは、初期の多摩テック・モンキーから現行モデルまで「ホンダ モンキーの過去~現在~未来の情報を発信する」ミーティング。
ミーティングを通じてホンダ モンキーユーザーに親睦交流の機会を提供し、モンキーをテーマにHondaの二輪文化に触れる貴重な機会です。
この日集まった個性的な車両と、久々の開催を待ちわびた人々の熱気を取材しました。
ミーティングの参加台数は、約300台!
今回は、バイクフォーラム「蘇るダックス」とコンテスト表彰式を紹介します!
【目次】
1.森岡寛氏のトークショー
2.コンテスト表彰式
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森岡寛氏のトークショー
「バイクフォーラム」は、モンキー125と同系列のエンジンを搭載した「ダックス125」の誕生を記念して、初代ダックスのデザインを担当された森岡寛氏をゲストに、トークショーが行われました。
森岡氏は、CB900F、CBX、CB1100R、CX500TURBO、トランザルプXL600Vなどをデザイン。
MCは、BS11で放映中の「大人のバイク時間 MOTORISE」に出演している下川原リサさん。
初代ダックスの開発秘話を聞ける貴重な機会とあって、多くの人がステージ前に集まりました。
初代モンキーは「多摩テック用遊具」として開発し、このモデルをベースにした輸出用のCZ100(1964)がアメリカで発売。「バックヤードバイク」と呼ばれ人気を得ました。
その後、アメリカホンダから「あまりにも小さいので、ひとまわり大きいバイク」の要望があり、初代ダックスの開発が始まりました。
森岡氏は「同じフォルムで、ただ大きくしても上手くいかない」との思いから、ダックスのイラストを書いてアメリカホンダに送ったところ、「要らない」との返事が・・。
そこで、当時のホンダは社長の本田宗一郎氏が自らを「デザイン係長」と呼んでいて、宗一郎氏が「良い」と言えば、開発スタートが決まってしまう会社だったので、「シンプルなデザイン」が好きな宗一郎氏に見せるため、イラストを机から「ちょっとはみ出して」置いておいたところ、作戦通りに目に留まり、開発がスタート!
ダックスは多くの人に乗ってもらうため、機械的に「バイクらしさからの脱却」を狙い、「独立したタンクなし」のデザインを提案。
サスペンションは、当初はリアサスペンションに「ナイトハルト機構」(現在はホンダ ジャイロキャノピーのスイング軸で採用)による「外から見えない」工夫が盛り込まれていました。
さらにフレームは「アルミダイキャスト製法(ミニカーと同じ、鋳造式)」で構想。
いずれも開発期間の関係で、量産モデルではリアサスペンションは通常タイプ、フレームはプレススチール製に変更。
実物大「クレイモデル」を作るのはデザイナーの仕事だったとのことで、森岡氏が製作。
(森岡氏は、1961年に軽四輪スポーツカーのS360のクレイモデルも製作)
開発期間がタイトだった理由は、当時のアメリカが「クリスマスプレゼント」にバイクを贈る習慣があり、発売するタイミングが非常に重要だったことから。
開発は、設計部門や工場に見てもらいながら急いで量産仕様を決定し、クレイモデルの完成からわずか2週間の期間で終了したそうです。
ダックスのネーミングは、デザインが「胴が長くて、足が短い」ことからきていますが、宗一郎氏の愛犬の名「ダキシー」にしろ、という話しもあったとか(笑)。
日本でダックスを発売後に、銀座の電柱に繋いでプロモーションを行ったところ、すごい勢いで知名度が広がり、大人気に。
アメリカや欧州でも人気となって、大ヒットモデルとなりました。
写真は、営業サイドから「二輪は夏しか売れないので、雪の上でも走れる仕様を」と提案があって作ったバルーンタイヤを装着したモデルで、ボツになった試作車。
森岡氏にとってダックスとは?との問いには「かけがいのない息子のような存在。ずっと愛していてくれてありがとう」と、おっしゃっていました。
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コンテスト表彰式
コンテスト表彰式の結果発表前に、入賞車両が勢ぞろい。
午後は雨が降ってきてしまったので、受賞しながらも帰宅してしまった人もいました。
「遠来賞」は、札幌からエントリー!。
「最年長賞」の方は74歳!
「最年少賞」のふたり。左はダックスをカスタム。
「IRC賞」でタイヤをゲット!
同じく「IRC賞」。モンキー くまモンバージョンで参加。
「ダンロップ賞」の賞品は、モンキー125用12インチのタイヤ!
「ブリヂストン賞」は、レーシングカーデザイナー由良拓也氏がデザインのカウル装着。
「森岡賞」は、モンキー125サイドカー仕様で参加のご夫婦。
ここからは、コンテスト人気投票の結果発表!
「6位」は5人が登壇して、賞品をゲット!
「5位」は、女性を含めた3名が登壇。
「4位」はモンキーミーティングならでは、の多彩な車種が勢ぞろい。
「3位」の一台は、きれいな仕上がりのダックスが入賞。
「2位」は、素晴らしい仕上がりの2台がオーナーとともに登壇。
「1位」は、モンキーでCB750FOURを再現した、この車両!
会場で展示中の時には、周囲に多くの来場者が途切れなく集まっていました!
今後は、下記のイベントが開催決定!。
2022年7月17日(日)第3回カフェカブパーティー in 北海道
詳細は、カフェカブ運営事務局ホームページから!
(取材協力)
モンキーミーティング運営事務局
(写真・文)
森井智之