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【バイクツーリングにおすすめ】今シーズンに使ってみたライディングアイテム
- おすすめコラム
- 2018.11.12
【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】第15回 いよいよ気温も下がり季節は秋から冬へ。今回はKAZU中西さんが今シーズン使ってみたライディングアイテムのご紹介です。防寒や使い勝手の機能性等充実したレポートになっております。今シーズンもカッコイイアイテムが沢山ありますね!
僕がオートバイに乗り始めた頃は、革ジャン+革パンツが王道、レーシングレザースーツが正装、スウィングトップにデニムパンツが定番という感じだった。現代はオートバイ用の高機能ウェアが、日進月歩で進化しているように思える。
安全性や防護性能にこだわったものも増えているが、僕は公道=革ジャン系またはテキスタイル系、サーキット=レーシングレザースーツという具合に使い分けている。
その理由は、速度レンジと環境の違い。サーキットはエスケープゾーンが広くて、ガードレール等までの距離がある=擦過に強いものが良い。公道はエスケープゾーンが無く、周辺に何らかの構造物が多い=衝撃に強いものが良い。秋冬シーズンの新作はまだまだ登場すると思うけれど、現時点までに使ってみた&役立ちそうなアイテムを紹介したいと思います。
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革ジャン・デニムはやっぱりカッコよくキマる!
【ひと揃えは持っておきたい骨太感】
僕が物心ついた時には、ライディングウェアとしてすでに定番化していた革ジャンスタイル。テキスタイル系に比べれば重くて硬く、管理も難しい。その反面、使い込むほどに馴染み、キチンと手入れしていれば長く使える。
【突発的なお土産対応もOK】
南海部品の2018年秋冬モデル、Dスタイルジャケットです。プロテクター標準装備で、別売のナンカイヒートアシストシステムを装着できます。ポイントは背中の格納式Dバッグ。ツーリングネットやバッグ等を装備していない時や、ツーリング先などで貰ったお土産を収納する時に便利かも。レインウェア程度は、余裕で収納できます。
【裏起毛でよく伸び~る】
南海部品の2018年秋冬モデル、スーパーストレッチデニムパンツです。別売りのニープロテクターを内装できます。ポイントは、履いているか?と思ってしまうほどの軽さ、ジャージの如く伸縮するデニム地。フィット感の良さと裏起毛のダブル効果で、外気の侵入を抑えると同時に保温効果を高めているのだと思います。
【靴ひもポケットで安全性が高い】
南海部品が取り扱うファルコツーリングブーツです。表地にフルグレインオイルドレザーを採用した全天候型で、衝撃を受けた時に硬度を増すプロテクト素材、D3Oをくるぶしに内装。余った靴ひもを収納するポケットが便利で安心できます。サイドジッパーエントリー方式なので、脱ぎ履きも楽々です。
【もしかしたらサイズを間違えちゃったかもしれない】
Dスタイルジャケット+スーパーストレッチデニムパンツ+ファルコツーリングブーツの組み合わせで、夕方から夜中まで走ってみました。ゴリゴリの防寒仕様には及ばないけれど、スーパーストレッチデニムパンツが冷気侵入の遮断に効果的で、Dスタイルジャケットも防風保温効果が高かったように思います。
なら、ジャケットの下はTシャツ1枚だったので。フリース等を着る前提でワンランクサイズ上のジャケットにしたのですが、この防風保温効果ならジャストサイズの物にしておけば良かったかな?と思えるほどです。
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エアーポンプで首まで防寒!
【あーその手があったか!と感心する新機構】
南海部品の2018年秋冬モデル、エアーネックアシストジャケットです。Dスタイルジャケットに比べて、圧倒的に軽く柔らかい生地です。ポイントは、襟まわりからの冷気侵入を防ぎ保温効果を高める南海部品独自のエアーポンプシステムの採用。別売のナンカイヒートアシストシステムも装備できます。
エアーポンプシステムは、着脱式となっています。先ずは襟元のジッパーを開けてエアーチューブを内装します。おおよそ仕込めたところで、エアーチューブのノズルに、ポンプホースを接続します。
※襟元に仕込むエアポンプシステム
エアーポンプシステムのポンプは、内側の左側に装着します。このポンプには入れ過ぎた空気を抜くためのノブも付いています。
南海部品の新防寒アイテム、ナンカイヒートアシストシステムです。電源となるモバイルバッテリーは付属していないので、別途用意することになります。
大きなヒーターパッドは、脊椎パッドなどを収める背中のポケットに内装します。小さなヒーターパッドは、胸部プロテクターなどを収める胸のポケットに内装します。
各ヒーターパッドに付属の配線を差し込みます。ヒーターコントローラーは、内側の左側にあるベルクロに貼り付け装着。その裏側にモバイルバッテリーを収めるポケットがあります。
ナンカイヒートアシストシステムは、発熱を三段階に調節できます。起動はスイッチを長押し。起動できればLEDランプが点灯します。スイッチをワンプッシュごとに発熱温度を切り替えられます。
エアーネックアシストジャケット+スーパーストレッチデニムパンツ+ファルコツーリングブーツの組み合わせで、真夜中の峠道や海岸線を走ってみました。XJR1300でガソリン10L分を走ったので、日帰りツーリングレベルの距離だと思います。
ジャケットの下はTシャツ一丁でしたが、エアーネックアシストが襟元からの冷気侵入をシャットアウトしている感じで、むしろ裾側からの冷気侵入が気になったほどです。ヒートアシストシステムは、ほんのりとした温かさを持続してくれました。手持ちのモバイルバッテリーでは4時間で電池切れとなりましたが、その後もジャケットの保温効果で、特に寒さを感じないまま自宅まで戻れました。
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南海部品
【都会の渋滞路でも喉が痛くならない】
今年の3月より使用しているスポーツフェイスマスク・NAROOMASKです。僕が使用しているのは、フィルター機能付きのF3FとF3H。Fはマイクロネットフィルター装備モデルの意味で、pm2.5サイズの微粒子もブロックできるほど。花粉や大気中のホコリを除去できるだけでなく、100回手洗いしても効果を持続できます。フィルター機能は隙間があると機能しないため、フィルター部上縁のノーズクリップを鼻の形に合わせてぴったりフィットさせるのがポイントです。3は生地の厚みを意味していて、1なら激薄のUVカット向け、9は防寒向けとなっています。生地には、アメリカデュポン社の接触冷感素材TACTELを使用しているため、F3シリーズではサラッとした肌触りとスルッとヘルメット着脱を両立しています。Fはフル、Hはハーフバラクラバスタイルの意味です。
実際にヘルメットを被った時の見え方です。視野や収まり感に何ら問題なく、サングラス等の併用も難なくできました。
僕はよく歌いながらドライブしているのですが、都内の渋滞にハマった時やトンネル内の渋滞にハマった時にも、臭いは通過しますが微粒子や花粉は通しません!という感じで、のどの痛みを覚えず歌い続けられました。イベントMCやラジオDJ、サービス業など、話すことが重要な職種の人や花粉症の人には必須のアイテムだと思います。
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シャツにもなるしウインドブレーカーにもなるシャツ!
【シャツのような、ウインドブレーカーのような】
秋冬に時々ある暖かな日。少し時間があるので近所のカフェまで乗り出そうというシチュエーション。この時に長距離ツーリング用の本格装備では仰々しく、かと言って薄着では不安という場面がありますね。そんな時に役立つのが、インナーとしてはもちろんアウターとしてサッと羽織れるウインドブレーカーシャツ。クレイスミスのDRAG1がそれにあたります。
僕はそもそもアメカジ好きなので、この手のデザインが好きです。クレイスミスのココがいい!は、ボタンへの装飾。アメリカ中西部のカウボーイがよく着ているのも、このような装飾ボタンのウインドブレーカーシャツで、機能だけでなくオシャレへのこだわりが垣間見えます。
そんなカウボーイに倣って、アウターとして着用する場合。公道では安全第一ですし、二輪車の死亡事故で死亡要因となっているダメージ箇所は、1位が胸部、2位が頭部(最近逆転しました)となっていますので、胸部プロテクターベストの上にDRAG1を羽織る形になります。実際に走ってみると、防風効果が意外に効いていて、家から10分程度のカフェならこれで十分だなと思えました。
もちろんシャツですから、室内で着るのも良いです。ただ、DRAG1は防風効果が高いので、密室となるラジオ局のスタジオブースでは、外が寒い日でも冷房を入れたくなるほどポッカポカでした。
【ライディング的スタイルの定番!?】
クレイスミスのジャケットは、伝統と新しさが共存するレーシー&ポップなアメカジテイスト。MACHMANは、今シーズンの秋冬防寒ジャケットで、ビンテージレーシングテイストのデザインが特徴。ベースはフライトジャケット風のナイロン表地で、別売のプロテクターを内装できる。裏起毛の裏地で肌触りよく保温効果もあり。今日は天気が良いから、サッと羽織ってちょっと遠くの街までドライブ…、そんなシチュエーションが似合うライディングジャケットの定番だと思います。
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■ライター:KAZU中西
文筆業をメインにステージMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)で活躍。
現在Z2(Z750Four=KZ750D)、VMAX(RP22J)、XJR1300(RP17J)を所有
プライベートではTOMCATSというモーターサイクルクラブに所属しツーリングやキャンプを満喫。
オートバイ以外の趣味はモーターボート。
バイクの窓口事務局