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いろんな意味で激アツだった鈴鹿の夏2024
- おすすめコラム
- 2024.08.07
【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol.179。鈴鹿8耐にNANKAIサポートライダーの1人として参加されたKAZUさん。その様子をレポートいただきました!
いつの間に梅雨明けしたのか?そんな風に思える2024年の夏。熱帯雨林気候のごとく、猛暑と豪雨の波状攻撃に耐える日々ですが、バイク乗りの夏といえば鈴鹿8耐。今年もジョイント企画として8FESが催され、レースに詳しくない人でも鈴鹿の夏を楽しめたのではないでしょうか。僕はNANKAIサポートライダーの1人として参加させていただきました。
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真剣勝負のレーシングトラックを汚すわけにはいかないのでね
2024年7月19日~21日に開催された2024 FIM世界耐久選手権"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会。いわゆる鈴鹿8耐ですが、歴史等については鈴鹿サーキットの公式WEBサイト、二輪専門誌や専門サイトにて知りえると思います。僕は1985年から観戦するようになり、2001年から二輪専門誌の取材スタッフとして関わってきました。なので、僕にとっての鈴鹿8耐は、他のレースやイベントに比べてちょっと特別な位置づけ。今年はNANKAIサーキットパレードの先導を務めることになったので、より一層、襟を正して鈴鹿入りしなければなりません。パレード先導中のマシントラブルなんて、絶対に起こしてはいけない。真剣勝負のバトルフィールドを汚すわけにはいかないのです。よって、ワクワクよりドキドキの方が大きい鈴鹿入りとなりました。
鈴鹿8耐のイベントで走るならコレしかない!カズ兄のZ2モリワキ仕様です。と言っても、ワンピースマフラーとポイントカバーだけですが(笑)荷物はバッグ2段積みにして積載。中身は3日分の着替えとレーシング装具一式。鈴鹿サーキット入りする前にモリワキエンジニアリングに寄り、車両に問題がないかチェックしてもらいました。
モリワキエンジニアリングを後にして8FES会場入り。RKジャパンブースにて、ドライブチェーンの点検。垂み量の調整はOKだったようですが、「ボチボチ交換時期ですね」とのこと。前回の交換から1万6000km使っていて、それを一発で見抜くとはさすがプロフェッショナル!お隣のJトリップブースからメンテナンススタンドをお借りして、クリーニング&ルブ注油メンテナンスをしていただきました。感謝!
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まさにお祭り騒ぎ?ナンカイビレッジ
8FESは、鈴鹿サーキット内の交通教育センター特設会場にて催されます。バイクレースと音楽FESが融合するここだけの空間をテーマとし、南海部品が提供するNANKAIステージとトライアルパフォーマンスステージ、ナンカイビレッジがジョイントしています。さながらバイク乗りの夏祭り会場で、レーシングコースの熱い戦いを鼓舞するような賑わい。小川友幸選手&黒山健一選手によるトライアルパフォーマンスは、驚きと感動の連続。ダイナミック&華麗な技に歓声が上がります。NANKAIステージは、レーシングライダーのトークショー、ウォータースプラッシュタイムで爆上がり。バイクパーツメーカー&用品メーカー等が軒を連ねるナンカイビレッジでは、大特価アウトレット販売、カスタム車やレーシングマシンの展示、ここで初公開の新製品紹介もありました。そして本丸の音楽ステージでは、様々な年代の人が楽しめる出演者構成。カズ兄はモチロン、相川七瀬ステージで大合唱…と言いたいところですが、縁日ブースの店番だったのでステージ前には行けず。それでも存分に楽しめました。
カズ兄はナンカイビレッジの縁日ブースを担当。目の前を通り過ぎる友人知人から「テキヤ感が凄い(笑)」と生暖かい声援をいただきましたが、訪れてくれた子供たちや家族連れから「係りのお兄さん」と親しまれていたようなので結果オーライでしょう。今回の鈴鹿8耐では、16~23歳対象のZERO円パスが用意され、このプランを利用して初めて鈴鹿サーキットを訪れたという若者ともおしゃべりできました。
今回のブース出展に何とか間に合ったというヤマモトレーシングのCB1300SF。かつて試乗したことのある僕にとっては、ちょっぴり懐かしくもあり、新たに驚く仕様変更もあり。写真ではわかりづらいかもしれませんが、装着されているFIビッグスロットルボディはヤマモトレーシングのオリジナル製作品だったりします。
休憩時間にトライアルパフォーマンスのバックステージを訪問。「やぁカズさん!どーも」と、小川友幸選手&黒山健一選手。トップライダーのお二人に声がけいただけるなんて光栄至極です。EVマシンは日々進化しているようで、その走りに次戦も注目だとか。
高性能ブレーキパッドで世界的に有名なベスラもブース出展。とっきーと田村会長にお出迎えいただき嬉しいやら恐縮するやら。今年の東京モーターサイクルショーにて発表された絶版車用の「鳴かない」ブレーキパッドについては、10月頃の発売を目標に最終段階だとか。
アライヘルメットブースにて、本邦初公開となったミニチュアヘルメット。いうなれば本物のメーカーが発売する本物のミニチュアで、第1弾としてRX-7Xタイラを3カラー+シークレットの4種類ラインナップ。1個税抜き700円。これなら大人買いもできちゃいますね。
ナンカイビレッジを回っていて「なんだこれ~!可愛いじゃん」思わず声が出た「エフモン」です。モンキー125に被せるだけのボルトオン外装キットで、タンクシート一体カウル・タンクキャップ・リヤフェンダー・テールランプ・シート・取付金具のキット内容。モンキー125のサイズに合わせてデフォルメされているのですが、跨ってみればしっかりCB-Fしています。なお装着に際してダウンマフラーへの交換を前提としていますが、CB-Fルックを楽しみたけれ交換はむしろ必然です。オプション設定の角ウインカーや2連丸ホーンまで装着すれば、まさに小さなCB-Fです。
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買ってみましたインスタ360X4
8FESナンカイビレッジでは、アヒルすくいの縁日を担当しつつ、新しいアイテムをたくさん見ることができ、個人的にも有意義なひと時でした。そんな中で前々から気になっていたInsta360ブースを発見。お目当ては最新モデルのX4です。僕はいくつかの企業と動画制作の業務委託契約を結んでおり、その制作過程において「あったら良いな」と思っていたカメラです。とはいえ、僕自身はバイクブロガーではないし、ユーチューバーでもないから、機材的に必要か否かを迷っていました。しかし、ブースの担当者にInsta360X4について仕様を説明いただき、この場で購入するなら大サービスします!とのことでしたので、思い切ってみました。購入後、ツーリングシーンにて何度か撮影。なるほど納得!これは面白い動画が撮れます。特に良いと思った点は、とにかく撮って後から色々と編集できること。専用アプリやソフトが充実しています。今どきはスマホの動画撮影性能が高く、この手のカメラは必要ないかもと思っていましたが、いやいや、持っていればアイデア次第で面白い動画が簡単に作れちゃいます。やはり食わず嫌いはいけないね。反省。
これまで仕事用としては、CanonやDJIの機材を使っていましたが、Insta360ブースにてX4の説明を聞くうちに、これは面白い動画が撮れそうだ!と直感。ハイそうですかと簡単に買える金額ではなかったのですが、説明員の熱意に共感するところがあり、思い切って購入しました。いわばInsta360初心者につき、マウントキットはMotorCycle用をチョイス。慣れてきたら徐々に増やしていこうと思います。
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近所の道…と言っても、伊豆半島はワインディングロードだらけですが(笑)Insta360X4をXJR1300に装着、早速撮ってみることにしました。360度カメラと見えない自撮り棒の組み合わせは、動画撮影専門クルー3~4人規模の時と似たような画が撮れるスグレモノ。これはいわゆる「引っ張り」動画からの切り出しフォトですが、専用アプリやソフトを使うことにより、別アングルの動画や静止画を切り出すことができ、またそれらを編集してショートムービーみたいな動画を作ることも可能です。僕は縁あってInsta360X4を購入しましたが、他の360度カメラでも同じように撮れるものなのか?も気になるところ。とはいえ、どんな機材を使っていようとも、アイデアと光の読み方次第で面白い動画や写真は撮れると思っています。Insta360X4が僕の思いをアシストしてくれることに期待大!
■ライター:KAZU中西
フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。
観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。
一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング