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オートカラーアウォード 2025 ノミネートバイク レポート!
- おすすめコラム
- 2025.12.18
オートカラーアウォード2025で注目のノミネートバイクを紹介。デザイナーの想いと彩りの魅力に迫る。
オートカラーアウォード 2025が、2025年12月12日(金)~13日(土)に開催されました。
モビリティのカラーデザイン企画力や形との調和を含む、内外装すべての美しさを評価するイベントです。
主催は、一般社団法人日本流行色協会(JAFCA・ジャフカ)。
1998年にはじまり、今年で27回目となりました。
ノミネートされたバイクを紹介します。
オートカラーアウォード
https://jafca.org/aca/
今年のノミネートは10社、11プレゼン、14台。
「オートカラーアウォードは、やっぱり生で見なくっちゃ!」として、会場に実車を展示。
12日午後に、建物内で担当デザイナーによるプレゼンテーション。
13日午前に屋外で実車審査、午後にグランプリ発表&表彰式が行われました。
実車を前にカラーデザイナーから話しが聞ける貴重な機会です。
12日午前は「学生×カラーデザイナーQ&Aタイム」が設けられました。
学生とデザインの現場で働く若手デザイナーによる交流は、各所で盛り上がりをみせていました。
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カワサキ KLX230 シェルパ!
カワサキ KLX230 SHERPA(シェルパ)
ホワイティッシュベージュ(ボディー色)、ウォームシルバー(フレーム色)
プレゼンテーションテーマは「カラーで繋ぐ 街から山へ 新たな理想の相棒」。
多様なシチュエーションで楽しめる、スリム、コンパクト、ライトウェイトなトレッキングモデル。
プレゼンターの前山智央氏(カワサキモータース株式会社)からお話しを聞けました。
オフロードモーターサイクルの「敷居が高い」イメージを、良好な足つき性と高い実用性でクリア。
ボディパネルの材料はキズがついても目立ちにくい、着色ポリカーボネート。
マルチなシチュエーションに「馴染む」アウトドア用品のような道具観を、新たなカラーでチャレンジ。
カラーラインアップ(右から)
ミディアムスモーキーグリーン、ホワイティッシュベージュ、ミディアムクラウディグリーングレー
販売比率は、グリーン 27%、グリーングレー 24%に対し、ベージュは49%。
色開発プロセスはアイデアを塗装で再現し、樹脂色出し後に成形トライ、成形不良有無の確認後に量産へ。
苦労した点は、色が濃いほど成形不良が目立ちやすいところ。
先代モデルがビビッドなカラーだったので、社内評価の場では今回の色が地味という意見も。
私の「3色ともミリタリーカラーに見えますが?」の問いには、その方向はまったく考えていなかったそう。
バリエーションモデルの新型KLX230 DF(グリーングレー)は、KLX250自衛隊仕様を連想する外観。
その系統が好きな人たちがSNSで盛り上がっているのは知っているとのことでした。
ハイライトは、バイクでは珍しくフレームを色味のあるカラーで着色したところだと思います。
フレームカラーは低彩度の樹脂パーツ色と調和する、温かみのあるシルバー。
金属調の質感にこだわり、タフさと上質さを感じる仕上がり。
特にベージュでは全体に一体感が生まれていて、惹きつけられます。
他のKLXファミリーが使うシルバー/ブラックのフレームとは全体イメージで差別化。
「無骨さを感じさせる縞鋼板柄とナチュラルカラー」のグラフィックで、車高を低くみせています。
新型KLX230 シェルパ Sのシートは、快適性を落とさずに高さを20mmダウン(シート高 825mm)。
アルミ製スイングアームは、スチール製フレームと同色仕上げながらもわずかな「色差」が発生。
「色が違う」と言わずに「素材が違うから」と詳しい人だから分かることと楽しんでくださいとのこと。
フレーム、スイングアームはコストの関係で「シルバー案」も出ましたが、最後までこのカラーを主張。
ホイールリムはブラック、エンジンはシルバー仕上げ。
リムのブラック化もコストがたいへんながらも選択。エンジンはブラックだとタフすぎるという理由。
このクラスは低価格なのでコスト制約が厳しいながらも、各部をバランスよく配色。
アースカラーを主体としたカラーリングとグラフィックで、イメージを見事に具現化。
特にフレームカラーは、このモデルの特徴を際立たせていると思います。
ベージュはトータルで、グリーンとグリーングレーはコントラストで、フレンドリーな印象を高めています。
KLX230 SHERPA は2025年12月26日(金)まで、2つのキャンペーンを実施
(1)購入サポートキャンペーン
(2)KLX230 SHERPA お見積発行ミニタオルプレゼントキャンペーン(なくなり次第終了
デザイナーの想いをプレゼンテーションで聞いたあとは、改めて実車を見に行きたくなります。
ダイハツ ムーブのテーマは「MOVE ON(進む)」で「日常に彩を添える存在」を表現。
50~60代を中心とした幅広いユーザーの心を動かすカラーとして、ブラウン×グレーを選択。
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ヤマハ YZF-R3 / YZF-R25!
ヤマハ YZF-R3 / YZF-R25
マットパールホワイト
プレゼンテーションテーマは「ヤマハが世界をかえるための一目ぼれの方程式」
高い走行性能と日常での扱いやすさをそなえた、毎日乗れるスーパースポーツ。
免許取り立てのZ世代や体格の小さい人にも安心のコンパクト設計で、若年層を中心に支持を得ています。
プレゼンターの溝越万莉氏(ヤマハ発動機株式会社)、松田築氏(株式会社GKダイナミクス)。
ノーズ先端からテール後方に貫く水平基調の造形。
フロントカウルのS字シルエットを組み合わせたサイドビューがスピード感を演出。
インテグレーテッド・ウイングレット、テールウイング、ヒートアウトレットなどの空力デバイスを配置。
カラーバリエーションでは、ヤマハレーシングブルー、ブラックは定番のカラー。
第3のコミュニケーションカラーは、ターゲットカスタマーの注目を集めるために設定。
売上比率は青と黒が大半なのが一般的ながら、2021年のシアンメタリックが異例の人気を獲得。
ユーザーからの反響は「一目ぼれ」で、これを「大胆さ」「洗練された美しさ」と分析。
この成功を超えるコミュニケーションカラーとして、マットパールホワイトを設定。
2つの偏光色のコンビネーションは、量産車ではほとんど例のない挑戦的なカラー。
ブルーは、大胆+躍動感、ホワイトは、大胆+品格を表現。
それぞれが光の角度や時間帯によって表情を変え、非日常感を演出。
角度によってブルーがパープルに変化。パープルの色相が2色をつなぎ、調和させています。
造形に合わせた配色で、乗る前も走行中も楽しめる視覚的な仕掛け。
サイドの直線的な造形は、シャープで洗練された印象。
すべての瞬間で気分を高揚させるグラフィックを各所に配置。
サイドにモデルロゴを大胆にあしらった新グラフィックデザイン。ロゴが違うことから2台を展示。
ロゴデザインはベテランライダーには懐かしく、若年層には新しいという印象。
カウル内側は有機的な造形で、躍動感を強調。色が造形を際立たせ、大胆さと洗練さを演出。
上部はライダーがまたがる時に、変化する色が視界に入ります。
ホワイト、ブルーともにグロスではギラギラした印象だったので、全体をマットの質感で統一。
このカラーの正式名称は「マットイエローイッシュホワイトパール1」。
「どこにイエロー?」との問いには「光の加減でカラーシフトして、ホワイトが黄みがかって見えます」。
ぜひ実車で確認してみてください。
検証段階ではホワイト/ブルーとシルバー/ブルーの実車を作成し、人気のあったホワイトを選択。
左側は車名ロゴが上中下の3ヶ所に入っていて、珍しいなと思い理由を聞いてみました。
多くの角度でロゴが見えることで満足感アップを狙ったそうです。
チェンジ後の2025年4-10月の売り上げは前年比でR25が207%、R3が236%と大幅に伸長。
マットパールホワイトは、全体の52%と目標をはるかに超える実績と性別や世代を超える幅広い支持。
世界各国でも圧倒的な支持を獲得。米国では数日で完売。
車体の各所にあるヤマハのV.I.(ビジュアルアイデンティティ YAMAHAロゴ、音叉マーク)。
前方からななめ45°の角度から見えること、またがった時の視界にあることが必須なのだそうです。
今年から新設された準グランプリは、レクサス ESが受賞。
光・音・香りなど五感に訴える要素までをデザインとして体系化したのが高く評価されました。
グランプリは、ヤマハ発動機が受賞!
テーマを的確に体現して、完成度の高いデザインを実現。
デザインコンセプトがしっかりとユーザーに届いて、販売実績に反映。
誰もが納得する美しさと新しさをもつカラーリングが、グランプリにふさわしいと評価されました。
今年も、多くの興味深いお話が聞けて有意義な時間を過ごせました。
ぜひ、会場でこの時間を楽しむことをおススメします。
(取材協力)
一般社団法人日本流行色協会
(写真・文)
森井智之

