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人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA イベントレポート Part 2
- おすすめコラム
- 2025.06.06
これからのバイクは、一体どうなっていくのでしょうか―――バイクの未来を感じるイベントレポート、part2.です!
2025年5月21日(水)~23日(金)に開催された「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」。
このイベントは、公益社団法人 自動車技術会が主催。会場は、神奈川県のパシフィコ横浜。
二輪車関係製品の展示と、注目の展示をレポートします。
人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA イベントレポート Part 1
https://www.moto-auc.com/report/column/2025-yokohama-part-1
出展社数550社以上・小間数1,460小間以上の大規模イベント。
今年のテーマは「新技術との融合で、モビリティの未来へ」。
イベントは横浜会場での展示に加え、オンライン展示会も開催。
横浜会場は最先端技術と車両が一堂に会し、特別展示や出展ブースなど多彩なコンテンツを用意。
来場者は自動車関連メーカー勤務者や学生などに加え、自動車技術に興味がある一般の人も入場が可能。
3日間合計で、約8万人が来場しました。(入場無料。事前登録制)
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ヤマハ ブース!
ヤマハ ブース
1955年の会社創立から、今年で70周年のヤマハ発動機。1月に企業ロゴを新デザインに変更。
YouTubeヤマハ発動機公式チャンネルで「感動を創造する」基盤技術を紹介。
MT-09 Y-AMT
自動化マニュアルトランスミッション(AMT)搭載の、ロードスポーツモーターサイクル。
クラッチ操作不要でスポーツライディングの愉しさをさらに引き出し、同時に利便性も両立。
2025年5月22日に新色「マットライトグレー」を発売。
Y-AMTシステムはクラッチレバーとシフトペダルを廃止し、シフト操作を手元のシフトレバーに集約。
シーソー式シフトレバーは、指一本でアップ、ダウンの操作が可能。発進時は半クラッチを自動制御。
自動変速(AT)機能も搭載し、2つの変速モードを選択可能。運転はAT免許でOK。
MTモードでも減速停車すると1速まで自動でシフトダウンなど、従来機構よりも高い変速性能を実現。
クラッチ操作不要により停車、発進が容易になって、エンストの心配やシフトミスから解放。
また、シフトペダル操作がなくなることで、下半身の車両ホールド性、乗車姿勢の自由度が向上。
意識をアクセル、ブレーキ操作に集中しやすくなり、ロングツーリングでの「こころのゆとり」を創出。
5インチTFTディスプレイは、スマートフォンと連携でナビゲーション機能が利用可能。
NMAX155 ABS
2025年3月21日に、2025年モデルを発売。
電子制御CVTが減速比をライダーの意思に合わせて調整する、ヤマハ独自のシステム「YECVT」搭載。
現在、2025年モデルは好評により生産上限見込みのため販売店からの受注を終了し、店頭在庫のみを販売。
機械式CVTでは体感することが難しかった、マニュアルトランスミッション車のような走行感覚を実現。
力強い加速が欲しい時、シフトボタンやスロットルを素早く大きく開ける簡単操作でシフトダウンが可能。
下り坂などでもエンジンブレーキを効果的に使用。CVT+モーターで、走りの幅が広がりました。
市街地やワインディングロードなど、走行シーンに合わせた2つのモードが選択可能。
二画面構成の新型ディスプレイは、スマートフォン連携機能搭載でナビゲーションが利用可能。
上質感&スポーティを感じるハンドルまわりデザインと、新機能を搭載して特別感を演出。
スタイリングを刷新。上下2眼のプロジェクター式ヘッドランプに「切れ長」ポジションランプを装備。
MAXシリーズの代名詞であるブーメラン形状のサイドカバーを一新。
自動車用電動駆動ユニット eアクスル
四輪のハイパーカーに要求される高出力、軽量、コンパクトを兼ね備えた3in1構造。油冷方式を採用。
ケーターハム(イギリス)の新型EVスポーツクーペ開発で協業し、eアクスルを供給。
電気自動車のF1と称される「フォーミュラE」では、ローラと協力して高性能電動パワートレインを供給。
ハイブリッド航空機用4連結電動モーター
船舶など、様々な業界の電動化を可能にする連結モーター。
高出力密度と連結構造により、軽量、コンパクトで高い連続出力を実現。
\Y-AMT2台あります/
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二輪関連製品!
エフ・シー・シー 二輪用自動発進湿式多板クラッチ
操作が不要なイージーオペレーションとマニュアル操作の楽しさを併せ持ったクラッチシステム。
遠心推力による自動発進機構でイージーライドを実現。クラッチレバーは、あり/なしの両方が選択可能。
アシスト&スリッパークラッチ機構と、FCC特許技術であるエンジンブレーキ機構を搭載。
すでにKTMのバイクで採用したモデルがあるとのこと。
ユニチカ Uポリマー
無塗装ピアノブラック成型品。漆黒感、耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性、耐候性が特徴。
展示品は、カワサキ H2の外装部品。
イワタボルト 高性能盗難防止ねじ HTS / ITR ファスナー
高性能の盗難防止及びいたずら防止効果。一般の工具を用いた締付け作業が可能。
キーシリンダー取付等の盗難防止を必要とする部位に使用。HTSは六角穴、ITRは十字穴タイプ。
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注目の展示を紹介!
トヨタ車体 スマホメーター(四輪車向けコンセプト)
スマートフォンを活用して車両のメーターを簡素化。効率的な車両情報マネジメントの促進を提案。
速度や燃料残量などの車両情報を表示したり、車両情報と連携した様々なアプリを利用可能。
速度表示、ナビ機能などのメーター機能や、消耗品の劣化状態、ドライバー情報の共有などを表示。
アプリをインストールすることで機能を拡張。車用情報を活用したメーターの新しい可能性を提案。
市光工業 Lynk & Co Z10 フロントライティング(日本未発売の四輪車向け製品)
リンク社(中国・スウェーデン系自働車メーカー)が、2024年に発表した電気自動車 Z10の前照灯。
レンズ高15mmの超薄型ヘッドランプデザイン(展示製品のLED発光部の下にヘッドランプを配置)。
信号灯(発光部)には224個のRGB LEDを内蔵。256色を表示可能で、カラフルなアニメーションを実現。
Valeo(ヴァレオ)としてエクステリア照明にRGB LEDを採用した初めての製品。
クリモト 3Dプリンターで製作したキックバイクを展示
最先端の3Dプリンター技術を活用し、キックバイクの構成部品を最適な造形方法・材料を選定。
サドルは通気性・感触。フレームは軽量・面粗度。フロントフォークは強度・サポートレス・工数低減。
3Dプリンターで製作したレース用車両のフェンダーカバー、古い車両用のレストア部品なども展示。
木村鋳造所 砂型3Dプリンター
3Dプリンターで砂型を作成し、鋳造する工法を紹介した展示。
鋳物試作開発プロトタイプ及び生産終了した補給パーツ鋳造品の製造を得意とする技術。
3DCADデータから、鋳鉄・ステンレス・耐熱鋳鋼・アルミ・銅合金などを使ったパーツの製作依頼が可能。
アメテック / クレアフォーム事業部 ポータブル3Dスキャナ
高精度ポータブル3Dスキャナ「クレアフォーム HandySCAN 3D」を展示。北米製。
携帯性に優れ、正確で使いやすく、高品質の測定結果を比類ないスピードでキャプチャー。
以前のイベントでは、スズキ HAYABUSAの実車をスキャンしたそうです。
富士テクニカルリサーチ ポータブル3Dスキャナ(クレアフォーム社製品 販売代理店)
スタッフが、クレアフォーム MetraSCAN 3Dによる計測を実演。
直接対象物にふれることなく高精度のデータを取得し、3次元計測データ処理ソフトウェアで閲覧。
取得データは対象物の形状を基にリアルタイムで合成処理し、スキャン中も3次元データが確認可能。
普段見ることが出来ない技術に触れられて、時間が経つのがあっという間の一日でした。
次回は、スズキ ブースをレポートします。
\4時間4,800円~/
(取材協力)
公益社団法人 自動車技術会
(写真・文)
森井智之