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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第22回 ヤマハ・ベルーガ50/80
- おすすめコラム
- 2017.03.12
イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車はヤマハ・ベルーガです。
■ヤマハ・ベルーガ50
■エンジン:空冷2ストローク単気筒49cm³
■最高出力:2.8kW(3.8PS)/ 6,000r/min
50ccのファミリーバイクは1970年代後半になってから
本格的にスクーターモデルへと移って行きました。
スクーターが普及する決定打となったのは、1977年のヤマハ・パッソル、
そして1980年発売のホンダ・タクトでした。
その後、各メーカーともにスクーターを矢継ぎ早に市場に送り込みましたが、
ヤマハは、デラックス版「パッソルD」、
パッソルの上級版「パッソーラ」、
「パッソルの妹分」というイメージの「パセッタ」、
男性にもアピールした本格派「ベルーガ」、
ベルーガの女性版ともいえる「サリアン」などを次々と発売していたことは、
珍車コーナーの前号(第21号)でも記しています。
今回は引き続き1980年代前半に登場したこれらヤマハのスクーターから、
1981年に登場した「ベルーガ(CV50E/80E)」をチョイスしたいと思います。
ベルーガ最大の特徴は、
お手軽で自転車の延長のようなイメージだったスクーターから脱却し、
しっかりとした作りの本格派スクーターを目指したことでした。
80年代的なエッジの立ったボディで覆われた大型の車体、
アンコの詰まった立派なシートなどにより、
ゆったりとした乗り心地と安定感ある走りを実現していました。
50ccのほかにも80cc版を用意したほか、
デビューの翌年にはそして透過光式メーターなどを備えた
デラックス版の「ベルーガD」もラインナップ。
現代につながる上級スクーターの流れを作りました。