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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第25回 スズキ・カーナ
- おすすめコラム
- 2017.04.21
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、ハイパワー50㏄スクーターの草分け的存在となったスズキ・カーナ50です。
■スズキ・カーナ ■エンジン:2ストローク単気筒49cc
■最大出力:6.5ps/6,500rpm ■最大トルク : 0.72kg-m/6,000rpm
すっかりかつてのスクーターを掘り起こすコーナーになっておりますが、
今回の一台は名前が消え去って久しいモデルのひとつ、
50ccスクーターの「スズキ・カーナ」をお送りしましょう。
1980年代当時流行だった、エッジの効いたボディを持っていたカーナは、
ダブルの強制空冷ファンを備えた6.5psのハイパワーエンジンを搭載、
49kgしかない車重も相まって痛快な加速を楽しめる
若者向けのスクーターでした。
参考までにスズキ・ジェンマは3.5psで車重は68kgもあったことを考えると、
カーナの速さが想像出来るのではないかと思います。
カーナにはヨシムラ・スズキチームでロードレースに参戦していた辻本聡を
イメージキャラクターに採用し、ボディを赤白に塗り分けた「F3」、
テニスやスキー用品で有名な「ロシニョール」仕様などの他に
性能とのギャップが激しいパステルカラー
(ピンク×ミントブルーといういかにも1980年代っぽい色)
の「スペシャルエディション」、
赤×黒のヨシムラカラーをまとった「リミテッドエディション」など、
様々なバリエーションが用意されたのも特徴でした。
スズキのハイパワー50ccスクーターはその後
「ハイ」「アドレス」「セピア」「ZZ」などに継がれていくことになります。