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ホンダ 最新 レブル250 試乗 & CL250 比較インプレッション!

  • おすすめコラム
  • 2023.08.30

レブル250とCL250の比較インプレッションをお届けします!

今回は、ホンダ レブル250をお借りしましたので、試乗インプレッションをお届けします。

 

新型 ホンダ CL250 試乗の際は「驚き」と「とまどい」を感じました。

走り出してすぐに「今のレブル250のフィールって、どうなんだろう?」と思ったのです。

というのも、CL250が自分の知っているレブル250のフィールとあまりに違ったからです。

両車はメインフレームとエンジンなどを共有しますので、レブル250の走りはベンチマークになります。

 

そこで CL250 試乗会後に、レブル250を借りてプチツーリングをしてみました。

レブル250に乗るのは、発売直後以来で約5年振りです。

最新型のレブル250の走りのレポートと、CL250との違いを比べてみたいと思います!

 

  • 足つき比較

レブル250

2017年4月の発売開始以来、高い支持を得ている軽二輪クルーザーモデル。

2022年12月22日に一部仕様を変更。最新の排出ガス規制に対応。

パールスモーキーグレーは新色。

 

「タフ&COOLにこだわった」「ディティールまで質感とシンプルさを追求」したスタイリング。

 

細かいところでは、今回の変更で前モデル比で車両重量が+1kg。最低地上高が-16mm。

エンジンの最大トルク発生回転数が、7,750rpmから6,500rpmに変更になりました。

 

CL250

2023年5月発売の新型車。キャンディエナジーオレンジ 。

多様なライフスタイルにあわせて気軽に楽しめることを目指した軽二輪スポーツモデル。

 

「より気軽に軽快に。走るほどに自由が広がる」スクランブラー。

「力強く流れるアップマフラーや、タフな走りを予感させるセミブロックパターンタイヤ」を採用。

 

CL250 試乗会レポート

技術解説編

開発者インタビュー編

試乗インプレッション編

純正アクセサリー&カスタマイズパーツ編

 

(以下、レブル250はレブル。CL250はCLと表記。)

 

「スリムなフレームに対してワイドなサイズの前後タイヤが、ロー&ファットな存在感をアピール。」

「690mmの低シート高とミドルポジションのステップ位置」で「様になるライディングポジション」

 

レブルは発売当初から、個性的なスタイリングとフレンドリーな乗り味が好印象でした。

 

「モーターサイクル本来の普遍的なフォルムに、水平基調のプロポーション」のスタイリング。

「街中の狭い道での切り返しがしやすく、視界の良さにも貢献する」ライディングポジション。

 

レブルの流れをくむフレンドリーさはそのままに、走破性を向上した足まわりがワイルドさを強調。

 

ひさびさのレブル。相変わらず笑っちゃうくらいシートが低いです。

このシート高のおかげで安心感が高いので、原付二種などからの乗り換えにもオススメ出来ます。

 

足を前に投げ出すかたちの「シットバックポジション」は、お尻に体重が集中する位置関係になります。

このポジションは長時間走行時、お尻の位置をずらすことが出来ないのが難点です。

 

CLはシート高790mmで、身長176cmでは両足がベッタリです。

「アップライトなライディングポジション」で、上半身はリラックス。

ステップがお尻の下になるので体重が分散するのと、お尻を前後に移動出来るなど自由度が高いです。

こちらのほうが、より自然なポジションと感じます。

 

CLは象徴となるアップマフラーを装備。シルバーに輝くヒートプロテクターがレブルとの違いを強調。

昔のアップマフラーといえばパイプがエンジン横を通っていましたが、CLは熱の関係でこの取り回しに。

 

CLに身長161cmの人が跨ると、両足のつま先が届く程度になります。

走り出す以前に、このシート高の違いが購入検討時のかなり大きなポイントになりますね。

 

  • 試乗インプレッション比較

レブルは、灯火器を全てLED化した2020年の大幅な一部仕様変更を含む、5度のアップデートを実施。

今回の一部仕様変更は小規模ですが、現行型がどのような走りか楽しみです!

 

港区青山のホンダ本社で車両を受け取って、まずは一般道を走行。

ポンポンとシフトアップしながらの走行では、軽快感が高くテンポよく走れました。

クセがない、誰にでもオススメできるハンドリングなどはそのままです。

 

CLのヘッドライト位置は、とことん微調整をした開発陣こだわりのポイント。

あらためて写真で見比べると、けっこう表情が異なるのが分かります。

メーターは、パイプガード状のステーで「タフな印象」になっています。

 

フロントフォークブーツを標準装備。

レブルのフロントフォークカバーは純正アクセサリーで用意(S エディションは標準装備。)

 

レブルのメーターはハンドルパイプ上に配置。

以前乗った時は若干高く感じたグリップ位置が、今回は感じなかったのですが変更したかは不明。

上面からも見えるタンクのプレスラインがハードな雰囲気を盛り上げます。

 

CLは、グリップが適度に手前にひかれたポジション。

跨るとツルンとしたタンクの上面が視界に入り、やさしい感じです。

 

今回の試乗では、レブルのシートは若干お尻が痛くなりました。

個人的には、もう少し厚みを増してもよいからクッション性を上げてもらいたいと感じました。

 

CLの標準シートではお尻は気になりませんでした。

長距離走行の場合には、より体重移動がしやすい純正アクセサリーの「フラットシート」があります。

 

レブルのフロントタイヤは130/90-16。

CLより幅が広いのはエアボリュームを確保するためだと思われます。

レブルは「意外とコーナーリングが得意」という印象は、今回の試乗でも変わりませんでした。

 

CLのフロントタイヤは110/80-19。

19インチになると見た目の印象が大きく異なりますし、接地感も異なります。

大径タイヤらしい、おおらかでおだやかな挙動のハンドリングは爽快感が高いです。

 

レブルのリヤタイヤは150/80-16。

レブルのシート高は、タイヤ径とリヤサスペンション長で実現しているのが分かります。

 

CLのリヤタイヤは150/70-17。

フラットダート走行も考慮した、145mmのアクスルトラベルのリヤサスペンションが目を引きます。

前後とも、溝の深いパターンのラジアルタイヤ採用もトピックです。

 

レブルのプレスラインが入った個性的なフューエルタンク形状は、今も新鮮な印象です。

カラーリングは数度の変更が入っていますので、お気に入りに乗せ換えも可能。

タンク容量は11L。

 

CLはティアドロップ形状でタンクパッドを装備。パッドは両面テープ止めで外してもあとが残らない仕様。

タンク下面の溶接ラインは、開発陣が見た目の仕上がりにこだわったポイント。

タンク容量は12Lを確保。

 

  • レブルに一日乗ってみて

レブルに一日乗ってみて、改めてその「素材感」を楽しみました。

基本はそのままに「ここをこうしたい」とか、「これを追加したい」と想像するのが楽しいバイクです。

発売以来、売れ続けるのはスタイリッシュなスタイリングと万人を受け入れる基本性能にあると思います。

 

CLに乗る前は「レブルとあまり変わらないのでは?」とちょっと思っていたのですが、見事に外れました。

乗ったあとでは「これほど違うとは・・。」というのが正直な感想です。

レブルの長所を引き継いで、CLならではの「個性」をちゃんと表現しています。

 

両車の乗り味で大きく異なるのは「エンジンの特性と排気音」。

レブルは高回転型のエンジンと、穏やかな印象の排気音の組み合わせ。

クルーザーらしい、ゆったりとした乗り味が印象的でした。

 

CLは低中速型のエンジンと、パルス感を強調したワイルドな排気音。

オン / オフの走行を想定したスクランブラーとして走りを具現化した足まわり。

ステージを選ばない、オールマイティーな使い方が出来るバイクに仕上がっています。

 

どちらを選んでも、楽しいバイクライフが待っていると思います!

 

制作・協力

(取材協力)

本田技研工業株式会社

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

 

(写真・文)

森井智之

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