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カワサキ250TRインプレッション!人気のバイクをオーナーが解説します

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  • 2023.12.01

【むらなす的バイクライフ】vol.15。むらなすさんの愛車「カワサキ250TR」についてご紹介いただきました!

カワサキ250TR を知っていますか?

250TRは2002〜2013年の間にカワサキが製造し販売したトレール(オフロード風)バイクです。1970年代に販売されていた同じ名前のバイクをモチーフにしています。レトロなオフロードスタイルが、今も人気のオートバイです。

 

実は筆者の愛車は250TRです。2009年から、10年以上乗り続けています。バイク歴40年の中で、一番長く乗っているバイクです。

 

この記事では、今も人気が衰えないカワサキ250TRを、実際に所有して乗り続けている筆者が詳しく紹介します。

 

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  • 中古車で人気のカワサキ250TRとは

カワサキ250TRは同じカワサキのエストレヤと兄弟車です。フレームとエンジンはエストレヤと共通で、ほかにも共通のパーツが多く、エストレヤの兄弟車として扱われています。

販売当初はキャブレターを採用していましたが後期型はFI(フューエルインジェクション)に変更されました。

250TRは、カスタマイズして乗っているオーナーが多く、原型をとどめないほどカスタマイズされた250TRを見かけることもあります。

自由なスタイルを楽しめるのも、250TRのいいところです。

 

◆250TRの魅力

250TR最大の魅力は、気負わず乗れるところです。筆者が大きいバイク(GPz900R Ninja)に乗っていた頃は、乗るときに気構えと気合いが必要でした。しかし250TRは「さぁ、行こうか」という感じで気ラクに乗れます。

 

250TRは車重が軽いバイクです。軽いから、立ちゴケしたことがありません。取り回しがラクで、Uターンもラクラク。

車重が軽いから、走りも身軽です。走っていて「あっ、いい景色!」と思ったら、ソッコー停車。Uターンも簡単です。記事用の写真を撮るときに、250TRはいい仕事をしてくれます。

 

手軽で気軽だけど、長距離ツーリングも立派にこなせます。筆者は日帰りで500kmを超す取材ツーリングに出かけることがあります。ポジションがラクだから長距離をこなせるのです。

 

悪路に強いのも魅力です。もともと70年代のオフロードバイクをモチーフにした車体設計なので、悪路も楽しく走れます。

ちなみに筆者は酷道・険道マニアで、あえて悪路を選んで走る変態ライダーなのですが、愛機250TRは筆者の期待に十分応える走りをしてくれます。

オフロードバイクというより、ノリとしてはスクランブラーに近い感じです。

 

構造がシンプルなところも魅力です。シンプルなので、自分でメンテナンスできるところが多く、イジる楽しみがあります。

ABSもアンチノーズダイブも、シフトダウン時のショックをやわらげる機構もありません。バイク本来の、必要最低限の構造と装備ですが、筆者はそういうところにも魅力を感じています。

 

  • 人気の250TR、運転フィーリングは?

◆ハンドリング(操舵感)

ひとことで言えば「素直」です。フロントタイヤは19インチで、リアタイヤ(18インチ)より大きいのですが、妙なクセがなく扱いやすいハンドリングです。

 

◆エンジン(パワー)

250ccの空冷単気筒エンジンで、低回転から太いトルクを発揮する扱いやすいエンジン特性です。しかし単気筒なので回転に伸びがなく、多気筒エンジンと比較すれば非力です。上り坂や高速道路でパワー不足を感じます。

非力であるがゆえに扱いやすく、アクセル全開を楽しめるので筆者は気に入ってます。街乗りや下道ツーリングには、十分なパワーです。

 

◆足つき

シート高は775mmです。

身長174cmの筆者は、両足のカカトがベッタリ地面につきます。ヒザにも余裕があります。オフロードスタイルですが、足つきは良好なバイクです。

 

◆ライディングポジション

直立に近い乗車姿勢でラクです。シート高が低いオフロードバイクという感じです。

 

◆ブレーキ

フロントはシングルディスクブレーキ、リアはドラムブレーキです。定評のあるフロントシングルディスクブレーキは、車重の軽さも相まってよく効きます。筆者はブレーキに不満を感じたことはありません。

 

◆コーナーリング

純正のブロックタイヤ装着時は、コーナーでリアが流れる感じがしていました。IRC(イノウエゴム)のGP-210に替えてからはコーナーでの安定感が増しています。

コーナーリングを安全に楽しみたい人は、筆者のようにオンロード指向のタイヤを履くのもひとつの選択肢です。

 

◆燃費

筆者の250TRの燃費最高記録は41km/Lです。ロングツーリングでは燃費が伸びます。街乗りの場合は平均して30km/L前後です。

ただし、燃料タンク容量は6.6Lと少ないので、ガス欠に注意しましょう。筆者は満タン時にトリップメーターをゼロにリセットして、走行距離150km前後で給油するようにしてガス欠を防いでいます。

 

◆カワサキ250TRの長所

・車重が軽い

・燃費がよい

・足つきが良い

・ポジションがラク

・扱いやすい

 

◆カワサキ250TRの短所

・非力(パワー不足)

・タンク容量が少ない

・航続距離が短い

・積載性がよくない

 

  • カワサキ250TRの中古車は、今も人気上昇中!

人気のカワサキ250TRですが、生産は2013年に終了しています。現在手に入るのは中古車です。

中古車の相場は20万円台から50万円オーバーまでさまざまです。バイクの状態や走行距離、カスタマイズの有無などにより価格は変わります。

カワサキ250TR をバイク屋さんで見かけたらチャンスですよ! 人気のバイクなので、状態の良い250TRは年々減っています。

バイク屋さんで見つからないときは、当サイト「バイクの窓口」で探してみてくださいね。

 

読者の皆様のバイクライフを応援しています。

それでは、また。

 

【Kawasaki250TR 250TR サービスデータ 主要諸元】

全長 2,100 mm

全幅  870 mm

全高  1,095 mm

ホイールベース 1,420 mm

最低地上高 165 mm

シート高  775 mm

車両重量 146 kg

燃料消費率 41.0km/L(国交省届出値:60km/h走行時)

原動機種類            4ストローク

気筒数   1

シリンダ配列       単気筒

冷却方式                 空冷

排気量 249cc

カム・バルブ駆動方式 OHC(SOHC)

気筒あたりバルブ数           2

最高出力 14kW / 7,500 rpm

最高出力 19PS / 7,500 rpm

最大トルク 19 N・m / 6,000

最大トルク 19 kgf・m / 6,000

燃料タンク容量  6.6 L

燃料タンク・リザーブ容量 1 L

燃料(種類)       レギュラーガソリン

タイヤサイズ(前)           90/90-19

タイヤサイズ(後)           110/90-18

参照:カワサキ公式サイト

 

制作・協力

むらなす

バイクの窓口編集部

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