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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第29回 ホンダ・R&P
- おすすめコラム
- 2017.06.23
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車はエイプの祖先にあたるホンダのレジャーバイク『R&P』のご紹介です。マッチョなボディでかわいいデザインでしたね。
■ホンダ・R&P ■エンジン:空冷4ストローク2バルブSOHC単気筒
■最大出力:4.3ps/9,000rpm ■最大トルク : 0.37kg-m/7,000rpm
ホンダ・R&P(Ride&Play)は、
ホンダのレジャーバイク・ダックス系派生車種「ノーティダックス」の
改良型にあたります。
ダックスホンダはホンダ・モンキーと同じレジャーバイクのひとつで、
1969年に登場してから2003年まで生産されたロングセラーモデルです。
人気の秘訣はモンキーがポケバイのようなサイズだったのに対して
ダックスはひとまわり以上大きな車体を持ち、
定評のあるカブ系の4スト短気筒80°前傾エンジンを積み、
悪路での走破性も向上しているなど、実用性が高かったことがあげられます。
その後前後タイヤを細くて高い14インチにした「マイティダックス」や
逆に10インチの太いタイヤを履かせCB50系の直立エンジンを積んだ
「ノーティダックス」などが追加されていきました。
今回のお題の「R&P」は、前述の通りノーティダックスの流れを汲みますが、
ミニ・チョッパー的スタイルだったノーティダックスと異なり、
丸いヘッドライト、高い位置にマウントされたフロントフェンダーなど、
オフローダー的な要素を取り入れていました。
シート後部の大きなキャリアも、
このモデルに一層ヘビーデューティーなイメージを持たせています。
ミッションが5速になったことも大きな変更でした。
なお、R&Pといえば販売方法が変わっていました。
”自分好みのバイクを作ろう”というコンセプトから、
タンクやカバーに車名、さらにはメーカー名であるホンダの文字さえ
入っていなかったのですから驚きです。