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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第30回 スズキ・ホッパー50
- おすすめコラム
- 2017.07.07
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車はレア車vol.21でも取り上げたスズキ・ホッパー50のご紹介です。
■スズキ・ホッパー50 ■エンジン:空冷2ストローク単気筒クランクリードバルブ49cc
■最大出力:3ps/6,000rpm ■最大トルク : 0.37kg-m/5,500rpm
1967年に登場したホンダ・モンキーに端を発するレジャー・バイクブーム。
各メーカーともにホンダのフォロワーを輩出しており、
このコーナーでも過去、いくつか取り上げて来ました。
今回はスズキが送り出したレジャーバイクのひとつ、
1971年デビューの「ホッパー50」をご紹介します。
ホッパー50は同社のビジネスバイク・スーパーフリー50系の
2ストエンジンを最高出力3psに落として流用、
ボディがシート下まで一体の凝ったデザインで、
そのボディカウルの中にはポリエチレン製のガソリンタンクが収まっていました。
シート・ステアリングの高さ調整が出来ることも特徴です。
当時はまだリアサスがないモンキー(Z50Z)に対して
リアにツインショック+スイングアームサスを備えるなど、
意欲的なモデルでもありました。
また、このクラスのバイクとしては進んだ設計のリードバルブ式の採用や
CCI分割給油機構などスズキらしい作り込みも行われていました。
もとは海外向けモデルだったものを
国内販売も行った経緯を持つホッパー50ですが、
やはりライバル・“巨人”モンキーにはなかなか歯が立たず、
わずか2年ほどでカタログから消えてしまったため、
現在ではたいへんな希少車になっています。
■レア車vol.21 スズキ・ホッパー50