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【バイクのメカニズム】やっぱり気になる中身の話
- おすすめコラム
- 2021.03.11
【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol.127。今回はバイクのメカニズムについて。分解好きのKAZUさんが展示会などで撮ったカットモデルを紹介してくれました!
僕は子供の頃、家にある時計やラジオ、テレビを分解して、よく叱られました。中学生時代は、自転車や発電機のエンジンなどを分解しました。分解の理由は、単純に中身が見たいから。機械仕掛けのものは、どのような仕組みで動いているのか?を知りたくなったとも言えますね。その名残なのか、大人になってからも機能部品の中身が気になって、展示会などでカットモデルがあれば釘付け。もちろん、写真も撮りまくりです。所有するバイクについても、気になればやっぱり分解したくなります。メカフェチ?かもしれませんね。
バイクのふるさと浜松にて展示されていたW2TT。いわゆるW1系の派生モデルで、分解したエンジンも展示されていました。驚いたのは、クランクシャフトの形状。中央部はおむすび状のカウンターウェイト(ウェブ)だそうです。
どの展示会で撮ったのかは覚えていないのですが、ヤマハのクロスプレーンコンセプトエンジンのカットモデルです。ピストンが2個=2気筒エンジンはMT-07用ですが、XSR700にも同じものが搭載されています。3気筒エンジンはMT-09用。もし180度クランクのエンジン写真を持っていたら、ピストンの位置を見比べてみてください。メカフェチならニヤニヤしちゃうと思います。
Z2のエンジンを分解したものです。上からクランクシャフト、メインシャフト、カウンターシャフトの3軸構造となっているのが分かると思います。一番下はキックスターターのシャフトです。
湿式多板クラッチの分解モデル。言葉や構造、理屈は知っていても、このような状態で見ることはなかなかないと思います。クラッチがつながっている状態では、各円板がピタッと張り付いているのですが、クラッチレバーを握ることで密着が解放され、各円板の間に僅かな隙間ができます。具体的には2mm前後。レバーを動かす量から考えれば、ちょっと驚きかもしれません。
ここ数年は目にすることが少なくなった、マフラーのカットモデル。某日、マフラーメーカーのRPMへ行き、撮らせていただきました。ちなみに、このマフラーはストレート排気構造ですが、純正部品(ノーマル)マフラーでは排気経路がターンオーバーしているものが多いようです。
ベアリング支持のフラットバルブ&リニアなパワーデリバリーが特徴のミクニTMRキャブレターです。最近は、キャブレターのカットモデルを見る機会が激減しているので、ある意味で貴重な写真かもしれません。機能の話をすると、半年くらい掛かりそうなので割愛します。
XJR1300のフロントフォークを分解したものです。俗にいうカートリッジダンパー式の正立フォークで、最近は普及型とも言えますね。
GPZ750Rの正立フォークです。カワサキ独自のAVDS機構付きで、GPZ900Rのフロント16インチ車も同じ機構を採用しています。一番下に並んでいるのがブレーキ油圧連動式のADS(アンチダイブシステム)で、利き具合を3段階にプリセット可能。路面からの強い衝撃を受ければ、利きをリリースしてクッション性能を高めます。その上、右側にあるのがAVDSユニットで、フロントフォークの沈み込み量に連動して自動的に減衰力を調整。荒れた路面でのクッション性&ロードホールディング性に優れています。
かつてFSWミニろく(ミニバイクの6時間耐久レースシリーズ戦)で使っていたYBR125のピストン&バルブです。FSWミニろくでは、アクセル全開時間がとにかく長い。よって、1シーズンでこのくらいカーボンが堆積します。寸法的に問題がなければ、洗浄して再使用することもできますが、レース用では新品交換します。YBR125は街乗りバイクとしてタフネスなので、なかなか見ることのない写真だと思います。なお、参戦していた当時はあまり見せていなかった、ワンオフバックステップの写真も載せておきます。ベースプレーはワンオフ、ステップ部品はRZ50の純正流用です。転倒時に壊れやすい部分なので、入手しやすい部品を使うというのが製作のポイントでした。