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ビッグオフ、ビッグアドベンチャーの タイヤ選びで行動範囲をもっと拡大

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  • 2022.12.29

今回は、二輪車専門のタイヤブランドであるMETZELER KAROO4の魅力や詳細をご紹介します!

アフリカツイン、テネレ700、そしてBMWのGSシリーズなど、今、アドベンチャーバイク、あるいはマキシ・エンデューロと呼ばれるバイク達が人気だ。遠距離移動の快適性、どんな道も楽しく走れる基本性能、世界の道が待っている、というムード。そうしたマシンの性能を引き出す重要な役割を担うのがタイヤ。メッツラーの新作、カルー4を紹介する。

 

【目次】

1.METZELERとは

2.METZELER KAROO4の魅力

3.METZELER KAROO4の詳細

 

 

 

  • METZELERとは

二輪車専門のタイヤブランドとしてお馴染み、メッツラー。スポーツツアラー向け、ロードテック01 SE、スーパーバイク系やワインディング、サーキットを好むというユーザーに向けたスポルテックM9RRなど、プレミアムクラスのラジアルタイヤを得意とするブランドだ。

そのメッツラーはアドベンチャーバイクセグメントでも信頼が厚い。ツアランスネクスト2やカルーストリートなど、標準装備タイヤとしてメーカーに選択されるケースが少なくない。例えば新車のメディア発表会で、メッツラーを標準採用した理由をメーカーの開発エンジニアに尋ねると、ハンドリングや乗り心地など、バイクの官能評価をさらに高める重要な「パーツ」として選択をした、というような話を聞いたことは一度や二度ではない。

 メッツラーがそれだけ信頼を得るのは、タイヤ作りにヒミツがある。それは、シミュレーションテストやシャーシダイナモテストも勿論行うが、彼らがもっとも重視するのは実走テスト。路面変化、気温、天候などの変化の中を徹底して走り、テストライダーが感じる安心感をベースに性能を組み上げる手間の掛かる手法を選んでいる。その距離は他のタイヤメーカーとはケタ違いだ、と言われている。

 

  • METZELER KAROO4の魅力

そんなメッツラーが持つアドベンチャーモデル向けタイヤ、カルー4が国内でも販売が開始された。このカルーシリーズは、2000年代初頭から多気筒、大排気量エンジンを搭載するオンオフモデルに向けて用意されたシリーズだ。バイクの性格上、高速道路移動を快適に行い、ワインディングを走り、その先にある未舗装路を快適に楽しめるようなキャラクターのタイヤだ。オフロード向け、と簡単に片づかない多様性、多機能性に加え、路面変化を問わず安心して走れ、長い距離への耐久性も求められる。

 

カルーシリーズは、初作のMCEカルー、より耐久性を高めるためトレッドパターンのブロックサイズを大型化したカルーT、そして2013年、電子制御技術の進化が著しくなった時代に合わせ、その年にリリースされたB M Wの看板モデル、R1200GSへの装着を前提に開発されたのがカルー3だった。ABS、トラクションコントロールとのタイヤの協調性をはじめ、さらに高まったオンロード性能、オフロードの走破性をカバーするように仕立てられていた。もちろん、長距離移動に相応しく耐久性や前後ラジアル構造とするなど、カルーシリーズはこのモデルで大きく進化をした。その最新版がここに紹介するカルー4だ。

 

 カルー3のデビューから10年近くが経ち、電子制御技術や市場が求めるニーズもさらなる高まりを見せている。そうした部分を、新作カルー4はすべて進化させていた。この10年でいわゆるストリート用デュアルパーパスバイクの多くは環境規制対応のコストアップやニーズの変化もあり、単気筒搭載モデルから多気筒エンジン搭載モデルへとシフト。パワーや性能の向上、重量の増加もあるが、オフ性能もより高いものを求める傾向になっている。

そんな時代をカバーするタイヤ、カルー4に与えられた技術的な進化は、トレッドパターンの配列、コンパウンドの配合などタイヤの要素である構造部分の剛性や泥濘路でも排土性を上げつつ、舗装路性能とのバランスを取る設計としたことなどが大きな骨子となる。同時に、ロード性能、耐久性、ウエット性能、ダート性能全般もそれぞれ進捗させている。

タイヤテスト取材ではBMW、ドゥカティ、KTM、ハーレーダビッドソンなどメーカーの威信をかけて開発したバイク達にカルー4を装着し、アスファルト、オフロードをテストした。主にカルー3からの変化、進化をお伝えする。

 まず、舗装路に出て最初に感じたのは、カルー3にあったブロックパターンに起因すると思われるタイヤ回転時にハンドルやシート、ステップに感じる「ゴロゴロ」感が減少したこと。そして微速での走行時、左折などで舵角が大きな旋回をする時、フロントの追従性がよりナチュラルになったことにまず気が付いた。

 

さらにパターンノイズが少ない。60~70km/hでノイズレベルがピークを迎え、100km/h走行時ではOEMタイヤに近いレベルまで静かになった。カルー3では速度が増すほどノイズが高まったので、長距離高速道路移動を得意とするアドベンチャーバイクではとても有り難い。アスファルトのワインディングではカルー3と同等かそれを上回るグリップと接地

感、旋回性を持っていた。ダートに強いタイヤだから深いリーンアングルで不安、ということがない。また、雨天時の安心感も向上。特にブレーキングに関してはABSが介入する場面が少なくなった(テスト時の路面でカルー3と印象を比較)。

 肝心のオフロードでは、加速時、ブレーキング時のグリップ力は明確に増していて、コーナリング時を含め安心感が高い。大きく重たいバイクだけに自在に扱える印象が増したことで安心感も増している。また濡れた土など軟らかい路面でのグリップがカルー3と比較すると明らかに上がっている。この辺、カルー3は舗装路性能を拡充して、その分、こうした路面ではライバルタイヤに一歩グリップ感で譲る部分があったが、同等以上になっている。

 総じてダート路をツーリングに入れるライダーにとって、マルチパーパスなタイヤとしてカルー4は自信をもって勧められるタイヤになったといえる。

 

  • METZELER KAROO4の詳細

表面が滑りやすい濡れたダートを重量級のR1250GSアドベンチャーで走る。臆することなく走れるグリップバランスには驚いた。

 

舗装路のワインディングはアドベンチャーバイクの得意科目。こうした道でもしっかり楽しめるのがカルー4の真骨頂。移動は舗装がほとんどなのだ。

 

特に軟質路面でのグリップ力は印象的。横方向への滑りが極めて穏やかになった。ブレーキ、トラクション方向もライダーのスキルを活かしやすい。

 

ムルティストラーダV4Sは最新の電子制御を満載したバイク。トラクションコントロールを活かしながらこうした走りも可能なグリップ性能だ。

 

トレッドパターンの配置、ブロックのエッジ形状、波状の溝などの最適化でオン、オフともにグリップを引き出し、ブロックパターン配置をランダムにすることで静音性も確保したカルー4。リアのトレッドは2コンパウンド、フロントはシングルコンパウンドを採用。耐久性も確保した。

 

パターンのことなる2タイプのトレッド配置を4つで一組になるように配置。転がりのスムーズさにも貢献している。

 

フロント19インチ+リア17インチ、フロント21インチ+リア18インチ、そのバイクの個性に合わせたタイヤサイズをラインナップする。

 

●KAROO4サイズラインナップ

■フロント

120/70R19 M/C 60Q M+S TL

90/90-21 M/C 54Q M+S TL

■リア

170/60R17 M/C 72Q M+S TL

150/70R18 M/C 70Q M+S TL

 

制作・協力

■試乗・文:松井 勉 ■撮影:METZELER ■協力:METZELER 

■ウエア協力:アライヘルメット 、SPIDI・56design 

 

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