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【バイクライフ】年の差36歳!初ツーリングのバイク男子との時間で改めて気づいたこと
- おすすめコラム
- 2022.04.15
【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol.151。今回はベテランライダーと新米ライダーのツーリング記事です^^
僕がバイクに乗り始めたのは16才、80年代真っ只中になります。天候関係なくどこへ行くにもバイクで、学業とアルバイト勤務の都合上、走るのはもっぱら夜中でした。
ソロはもちろん先輩や仲間と連れ立って、埼玉や神奈川などの隣県までひとっ走り。走りに夢中でガス欠なんてこともしばしば…。出先での小さなトラブルも含めて、良い経験になっています。
そんな10代の煌めきを思い出させてくれるのが、伊伝Dr.Driveセルフ大仁店で一緒に働いているバイク乗りのレン君。たまたま休みのスケジュールが合ったので、下田までツーリングすることに。
聞けば、バイクで下田へ行くのも、誰かとツーリングするのも初めてだとか。バイクキャリア的に、僕は引率する立場になりますが、年齢差は関係なく一緒に走れるひと時を楽しみたいと思います。
【目次】
1.初めて尽くしのバイク旅!?
2.下田の平野屋さんでランチ
3.新たな気持ち
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初めて尽くしのバイク旅!?
レン君19才、カズ兄55才。年齢差はありますが、ガススタでは同僚です。クルマもバイクも少し古いMT車が好きというのが共感ポイント。
レーサーを目指しているわけでもなければ、暴走族になるつもりもない。バイクは楽しくスマートに乗れればいいという好青年です。
レン君の愛車はバリオスⅡ。ストリートカスタムの定番仕様です。僕が10代の頃、先輩たちがしてくれたように、ハリケーンのスワローハンドルをプレゼントしました。
待ち合わせは、狩野川記念公園前にあるローソン。レン君は荷物無しで来ましたが、僕は冷え込んだ時のウィンドストッパーと盗難抑止用のバイスガードⅡを持参。この差は、バイクキャリアの違いが表れていると思います。
インカムを接続して出発。事前説明としては、無理してついて行こうと思わない事、それだけ伝えました。
先ずは西伊豆スカイラインを目指します。修善寺虹の郷から達磨山レストハウスまでは、登り坂でカーブが連続する区間。僕はバリオスⅡのエキゾーストノートを聴き、バックミラーで走り方を観察しながら、無理のないペースを作ります。
初めて走る者同士の場合、走り出しの数kmでこのチェックをやっておかないと、先々でオーバーペースによる事故が起こりがちです。先導者としての心得ってところかな。
西伊豆スカイラインに入ってからは、緊張がほぐれてきたのか、レン君の走りが段々とスムーズになってきました。途中の富士山ビューポイントに停車、ここまでのペースはどうか?を確認します。
「丁度いいです。でも、カーブはやっぱり難しい」と、レン君。ここまでの走り方を見て、おおよそのライディングスキルはわかったので、ペースを微調整して南進を続けます。
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下田の平野屋さんでランチ
10時に出発して、2時間ちょっとで下田着。道中に渋滞はなく、まさに快適クルージングでした。レン君、平野屋さんは知ってる?「初めて来ました。歴史を感じるお店ですね」記念撮影を済ませて、駐車場に移動します。
開国当時の食器や楽器、絵画等が飾られている店内。レン君、蓄音機は知ってる?「初めて見ました。西郷隆盛さん?の肖像画もあったりして、なんだかすごい店に来たなと思います」そうなんだよね。でも、ここは珈琲とステーキの店なのだよ。「過去イチ美味いステーキですよ!装飾品にも興味あるので、今度は友達を誘って来たいと思います」途中のルートも覚えているだろうから、次は楽勝に来られるよね。
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新たな気持ち
帰路は、西伊豆スカイラインは通らず、国道136号線を北上。松ヶ瀬にあるほたるの庭で一服します。
「カズさんの走りは、とてもスムーズ。勉強になりました。僕もあんな風に走れるようになりたい」
「操縦のスジは良いから、経験を積み重ねれば自然にそうなっていくよ。くれぐれも無理をしないようにね」
邪まな気持ちのない若者は、技の吸収が早いというか。ブジカエルためのマインドとテクニック、それを伝えていくことが僕の宿命だと改めて気づかされた感がありました。
ゴールは、伊伝Dr.Driveセルフ大仁店。レン君にとっては、事故&トラブルなく、まさにブジカエル初ツーリングになりました。
「今日はありがとうございました。また連れて行ってください」
「OK!また行こうよ」少しの時間、たわいもない会話をして解散。
レン君の初ツーリングが楽しい思い出になっていることを願うばかりです。
■ライター:KAZU中西
フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。
観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。
一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング。