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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第38回 スズキ・ストリートマジック
- おすすめコラム
- 2017.11.06
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は”ストマジ”こと「スズキ・ストリートマジック」のご紹介です。名前もルックスも個性的、しかも本格的な足回りでハイパワー!今なら大ヒット?
■スズキ・ストリートマジック ■エンジン:空冷・2サイクル・単気筒49cm3
■最大出力:7.2ps/6750rpm ■最大トルク:0.82kg・m/6000rpm
バイクとスクーターの違いは何?
翻って、スクーターの定義とは何か?
とつい考えてしまうようなバイク。
それが、1997年登場の「スズキ・ストリートマジック」です。
跨がって乗るのがバイク。
足を揃えて座るのがスクーター。
という意味ではバイクなのでしょうが、
ストマジ(と略すのが一般的)は
とてもスポーティなデザインをしているのに、
スクーターと同じくオートマチック(無段変速)を採用していたのです。
スポーツバイクの楽しさとスクーターの手軽さを
両方兼ね備えた、新しいジャンルの乗り物でした。
スポーツ50ccとしても
最高出力はクラス最高の7.2ps、
足回りは12インチホイールにディスクブレーキ、倒立式フロントフォーク、
上位版の「ストリートマジックS」に至っては
エンケイ製のアルミホイールやオイルダンパ内臓式フロントフォーク、
リザーバタンク付きリアショックアブソーバーなどを採用するなど、
かなり本格的な内容となっていました。
それから時間が経ち、今や大型バイクでもオートマチックモデルが
普及する時代になりました。
ひょっとしてストマジのコンセプトは
時代の先を見据えていたものなのかもしれませんね。


