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未来を拓くニッポン・デザイン展 スーパーカブ展示レポート
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- 2024.06.04
2024年5月17日(金)~19日(日)に行われた「未来を拓くニッポン・デザイン展」のレポートです!
2024年5月17日(金)~19日(日)に行われた「未来を拓くニッポン・デザイン展」をレポートします。
このイベントは、公益社団法人 日本広告製作協会(OAC) 設立50周年を記念して行われました。
REDISCOVER NIPPON DESIGN
「デザイン」の視点からニッポンを俯瞰し、未来を拓く力を再発見 をテーマに展覧会を開催。
会場は、渋谷ヒカリエ 8F 8/COURT(入場無料)。
未来を拓くヒントはニッポンの中にある。広告クリエイターが「デザイン」の視点から再発見。
混沌として先の見えない時代を切り拓く可能性を持つ、さまざまな分野のデザイン力を紹介。
伝統工芸から食文化、工業デザインまで、OAC会員の7社が映像・立体、実物を展示。
さらに、一般公募作品のグラフィック 13点、映像 3作品を展示。
5月18日(土)・19日(日)は、展示作品を使ったパフォーマンスを行いました。
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スーパーカブを題材に展示!
OAC会員である(株)東京グラフィックデザイナーズが出展。
本田技研工業株式会社の二輪製品を中心に、広告やカタログ、PR映像の企画・製作を手掛けた会社です。
「新しい乗り物が”暮らし”をデザインした」をテーマに、スーパーカブを題材にした展示を行いました。
「スーパーカブにまつわるデザインのアレコレ」を紹介しています。
戦後の日本の高度成長と共に、モータリゼーションが爆発的に発展。
中でも身近な乗り物として”暮らし”を大きく変えたのがスーパーカブ。
それまでのオートバイの常識に捉われず、使う人の便利と使い勝手を徹底的に追求。
”新しい乗り物”として、瞬く間に全国に普及して、現在に至ります。
商用、自家用を問わずスーパーカブはあらゆる生活シーンに溶け込み、今も人々の暮らしを支えています。
1960年代の広告では、人々の生活の中にあるスーパーカブをユニークな作品で発信。
女性を起用した広告シリーズを展開するなど、斬新な広告で暮らしをデザインしました。
アメリカでは、カラフルなイラストを使ったキャンペーンを実施して人気を獲得。
基本的なデザインを変えることなく、日本のみならず世界中で愛用され続けています。
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1/3 スケールモデル!
スーパーカブ C100 (スーパーカブの初代モデル)
1958年に発売。当時の2輪車のほとんどが、2ストロークエンジンを搭載していました。
その中で耐久性や低燃費、扱いやすさなどから4ストロークエンジンを採用。
力強いエンジンに、簡単な操作でギアチェンジが出来る自動遠心クラッチを採用。
またぎやすいステップスルーなどで女性からの支持も得て、2017年にシリーズ世界生産累計1億台を達成。
ところで展示されたスーパーカブの模型の案内文に気になる文言が・・。
モデル製作・協力:アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社 1/3スケールモデル(非売品)
アシェットと言えばと調べてみると、週刊ホンダスーパーカブC100が2023年に創刊していました。
詳しい人に聞いたところ福島県と岡山県で試験発売するも、残念ながら100号のうちの4号で終了。
ということで見た人が非常に少ないと思われる、この激レアモデルの詳細を紹介します!
書籍は、インサイドインタビュー、カタログ、広告などを掲載。各回にモデルのパーツ付き。
定期購読申込でオリジナルキーホルダー、特製パーツボックス、オリジナルDVDなどをプレゼントの特典。
オリジナルディスプレイケースが付く、プレミアム定期購読もあったようです。
創刊1号では、フロントカバーにヘッドランプとホーン、ホーンカバーを取り付け。
ディスプレイベースのスイッチでヘッドランプ(ハイ / ロー)が点灯、ウインカーが点滅可能。
各部の開閉、可動などのギミックが多数あり、リアルさを高めています。
スポーク式のフロントホイールも精細な仕上がり。
スケルトンギミックで内部が分かるエンジンに換装が可能。
全長600mm、全高320mm、全幅190mmの特大サイズで、近くで見ても各部のディティールが見事です。
キックスタートペダルを押すとエンジン音が、ディスプレイベースのスロットルをひねると後輪が回転。
バイクの1/3スケールモデルは初めて見ましたが、会場で見ても大きいのにこれが家にあったら・・(笑)。
2024年3月1日(金)にリニューアルオープンした、ホンダコレクションホール。
もちろん新たなフロアの一角に、スーパーカブの展示コーナーがあります。
スマートフォンとイヤホンを使う「音声ストーリーガイド」では、スーパーカブの案内が聴けます。
コレクションホール展示の、スーパーカブC100。
実車と比べると、改めて1/3スケールモデルの外観と細部の忠実な再現度が分かります!
(取材協力)
公益社団法人 日本広告製作協会
(写真・文)
森井智之