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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第40回 MEGORA(メゴラ)
- おすすめコラム
- 2017.12.03
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、とにかく構造が凄いバイク!ある意味ショッキングなバイクにも思えたドイツのMEGORA(メゴラ)のご紹介です。
■MEGORA(メゴラ) ■エンジン:サイドバルブ星型5気筒640cm3
■最大出力:14.0ps
「短命だったり、変わった小さめバイク」を紹介するコーナーになっていた
この「珍車カタログ」。
もちろんその傾向はこれからも変わりませんが、
今回はまさに「珍」というテーマにふさわしいモデルをご用意しました。
それが、MEGORA(メゴラ)です。
怪獣のような名前のこのバイクは、
1920年代にドイツで製造された画期的な設計のバイクでした。
このバイクが凄かったのは、なんと前輪にエンジンを設けていたこと。
つまりFF(前輪駆動)!
FFのバイクはごく一部に見られますが、
メゴラでさらに驚かされるのは、エンジンが航空機に見られる
「星形エンジン」だったことです。
メゴラの星形エンジンは5気筒。1気筒あたり128ccで
総排気量は640ccになります。
前輪に直付け!なのも驚きです。
バイクのシートらしくない「椅子」や、
優雅な曲線を描くフレームなど、明らかに他のバイクと違うデザインも
凄まじいインパクトを持って現代人のぼくらに迫ります。
工業製品の黎明期には様々なアイデアが生まれて投入され、
そして消えて行くのですが、
まさにメゴラはそんな一台と言えるでしょう。