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【遠藤イヅルの名車カタログ】第40回 ホンダ・XL250R Paris-Dakar
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- 2017.11.26
毎週イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の名車は、~パリダカ~の愛称で今なお人気の「ホンダ・XL250R パリ・ダカール」のご紹介です。XL・XRシリーズの歴史を語る上で外せない名車の1台ですね。
■ホンダ・XL250R パリ・ダカール ■エンジン:空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒248㎠
■最高出力:22ps/7,500rpm ■最大トルク:2.1㎏-m/7,000rpm
ライアル、オフローダーなど
悪路を走破する性能を持つバイクは
古くからラインナップに用意されていた。
ホンダでも1960年代末〜1970年代初期に
「SL」「CL」などを発売。
トライアルモデルの「バイアルス」、
オフロードモデルの「エルシノア」も名が知られるところだ。
そして1975年、オフローダーSL/CLのモデルチェンジに伴い
「XL125/250」が誕生した。
厳密に言えばXLは海外では使用されていたネーミングだったが、
晴れて日本でもその名が日本でも使われるようになった。
XLは当時のホンダのオフ車らしく、完全にオフローダーには振り切らず
「マルチパーパスカー」としての性格も有していた。
しかし1978年に「XL125/250S」に進化した際には、
フロントホイールを23インチに大型化して操縦性も向上した。
そしてさらにXLは1985年に「XL125/250R」にモデルチェンジ。
外観はさらにオフローダーらしさを増し、
XL250Rではパワーアップしたエンジンと6速ミッションを搭載した。
XL250R Paris-Dakarは、そのXL250Rをベースに
1982年のパリ-ダカールラリーで優勝した550XRのイメージを投影した
いわゆるレプリカ仕様で、限定車ではなくカタログモデル扱いだった。
トリコロールカラーと21ℓサイズの大型タンクと大きな前後フェンダーが
レーシーな雰囲気を作り出し、
発売開始から35年が経つ現在でも、未だに人気が高いモデルとなっている。
パリ・ダカールは日本国内では125、250が販売されたが、
輸出仕様には500,600もあった。
このように日本で売っていないモデルがあったのは、
XL、XL(S)、XL(R)に数く存在していた。