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【遠藤イヅルの名車カタログ】第42回 ホンダ・スーパーカブC100
- おすすめコラム
- 2017.12.25
毎週イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の名車は、先日フルモデルチェンジで話題となったスーパーカブシリーズの中から、初代のスーパーカブとなる、1958年(昭和33年)に発売された「スーパーカブC100」のご紹介です。
■ホンダ・スーパーカブC100 ■エンジン:空冷4ストロークOHV単気筒49㎤
■最高出力:4.5ps/9,500rpm ■最大トルク:0.33kgm/8,000rpm
バイクのことを知らない人でも、「カブ」という名前や存在は
知れ渡っているのではないだろうか。
カブはバイクの便利さを日本のみならず
世界中に知らしめた偉大なモデルであり、
まさしくこのコーナー「名車カタログ」にふさわしいといえる。
戦後の日本は物資も乏しく維持代だったが、その中で
物資の運搬手段として安価で生産も容易な2輪車が普及していった。
当初は自転車に簡易的なエンジンを設けただけだったが、
やがて125cc以上の大型スクーターも登場し、
人々の生活を支えていった。
そして1958年、ついに「スーパーカブ」がこの世に姿を現した。
高い経済性と性能を兼ね揃えた4スト50ccエンジンと
イージードライブを実現した自動遠心クラッチ付き3速ミッション、
それを内蔵したスマートなデザイン、
大型スクーターに迫る高い実用性を備えたスーパーカブは、
それまでの簡易バイクと大型スクーターのユーザーの心を掴み、
オールインワンのバイクとして
発売されるや否や瞬く間にヒット作となった。
高い耐久性と汎用性が市場に認められたスーパーカブは、
今なおその姿を大きく変えずに世界各地で発売が続いている。
その最初のモデルが、「C100」だ。
スーパーカブは登場後、時代に合わせた数限りない改良を重ね
バリエーションを展開、
2012年には発売開始以来初のフルモデルチェンジが行われたが、
現在のスーパーカブもC100以来基本設計が
ほとんど変わっていないことがわかる。
それは何よりスーパーカブが登場時すでに
「完成されていた素晴らしいプロダクト」
ということを示している。